福島第一原発事故から2年余りが経過し、東京電力は事故を起こした原子炉の冷却も順調と発表、一応の落ち着きを取り戻したかのように見える。しかし、先月18日には仮設の配電盤に侵入してきたネズミが原因の停電で1、3、4号機の使用済み燃料プールの冷却機能が喪失し、あわや大惨事の事態となった。このことからも真の事故収束は遠い。そしてつい最近、東京電力が抱える最大の問題が明るみに出つつある。それは大量の汚染水。同原発敷地内には巨大なタンクが立ち並び、「この汚染水の処理こそが一番の課題だ」とは東電社員の言葉である。

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