「共同出版」商法を行っていた株式会社日本文学館が、消費者庁から業務停止命令を受けた。
「共同出版」商法が出始めたのは、20年前ほど前である。
「共同出版」とは、著者自身が費用の一部を負担し、出版社が制作や流通に責任を持つとするものだ。つまり出版社は、書店に本が並ぶと約束する。
以前、新風社などが「共同出版」商法で問題になった。「著者自身が費用の一部を負担」どころか、実際にかかる製作費(編集、印刷、製本)の2~3倍を著者に出させ、書店にはほとんど並ばなかったからだ。
藤原新也や有田芳生などがこの商法のあくどさを指摘し、新風社から本を出した元大学教授ら3人が民事訴訟を起こすなどの問題になり、2010年、同社は倒産した。

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