岡田くんとは新宿駅で待ち合わせをし、ランチをとることとなった。
東京は全くわからないというので私が店を見つけ予約することにした。新宿には比較的良く行くので私が店の予約を取ることに関しては特に何も思わなかったが、徐々に彼が他人任せの性格だと知ると自分で予約しなかったのも納得できる。

岡田くんはランチをとりながら自分たちの会社のチームが行いたいプロジェクトを私に説明した。その話を簡単にまとめると個人出版からベストセラーを生み出そうというプロジェクトだ。そしてその大きなプロジェクトの枠組みの中に雑誌を作るというものがあった。岡田くんの会社がおかもとの名義で運営しているサイトから発信するWEBマガジンを作りたいという。そして、その制作を手伝ってほしいと言った。

WEBマガジンには連載作を何篇か入れてもらい、隔週で発行したい。連載後は話をまとめて一冊のkindle本として発売し、その後、岡田くんの働く会社は印刷所を持っているので紙の本でも発行したいと話す。すでにオンデマンドの印刷は行っているという話もしてくれた。最終目標はその本が書店に並びベストセラーになることだと語る。
「今日、但野さんと話して様子を見て上司に話そうと思うんですよね。今も、上司も交えて数名のチームでサイトの運営してるんですけど、もし上手く行きそうならさらに上の方に話持って行こうと思っています」と言った。

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