《急報!》明日3・7、英BBCが、ジャニー喜多川の性的児童虐待問題を放映! 鹿砦社が先鞭を切って暴露したジャニーズ・スキャンダルが遂に全世界に発信! ジャニーズ特別取材班

遂にジャニー喜多川(故人)の性的児童虐待問題が世界に配信される。3月7日、英国国営放送のBBCが全世界に向け取材映像を放映、その直後からネットでも視聴可能であると同社のサイトに予告された。https://www.bbc.co.uk/programmes/m001jw7y

BBCのサイト
 
在りし日のジャニー喜多川

報道タブーとされていたジャニーズ事務所から出版差し止め(発禁)の訴訟を起こされたのは鹿砦社が初めてのことだった。1995年のことだ。書名は『SMAP大研究』、原告はジャニーズ事務所所属のSMAPのメンバー6名(当時。ジャニーズ事務所は訴外)と、これに付和雷同する学習研究社、扶桑社、マガジンハウス、主婦と生活社(のちにジャニーズと決裂、訴訟合戦を繰り広げる)らだった。日本の芸能界を代表する芸能事務所に加え日本を代表する大出版社vs一地方零細出版社の争いで、今でいうSLAP訴訟のはしりである。

訴訟は、仮処分(東京地裁)、本訴(同)、控訴審(東京高裁)と続き鹿砦社敗訴で466万円の賠償を課せられた。ただし、SMAPメンバーの請求(パブリシティ権・肖像権)は棄却、学習研究社ら出版社の請求(著作権)のみが認容された。ジャニーズ事務所の目的は、むしろパブリシティ権・肖像権だったようだが、これは認められなかった。

この提訴を契機として、鹿砦社VSジャニーズ間で死闘が開始され、次いで2件の出版差し止め訴訟を最高裁まで争うことになる。ジャニーズ事務所から3件もの出版差し止めを起こされ徹底抗戦したのは昔も今も鹿砦社だけだ。特に『ジャニーズ・ゴールド・マップ』出版差し止め事件では、本はおろかゲラも何もない中で裁判所は発行の事前差し止めの判断を下したが、判決内容には大いに疑問が残る。しかし、なぜかその2件の訴訟は、当初から賠償請求はなかった。

そうしたわれわれの闘いを継いで、次に『週刊文春』(文藝春秋)、かつては鹿砦社への提訴に名を連ね、カレンダー利権を持つほどジャニーズと親密な関係にあった『週刊女性』(主婦と生活社)が、よほど酷い仕打ちがあったのかカレンダー利権を棄て告発に走り、ジャニーズに対する報道タブーは解き放されたかと思われた。

『ジャニーズに捧げるレクイエム』(鹿砦社刊)より
[左]『ジャニーズに捧げるレクイエム』表紙[中央]唯一ジャニーズの歴史を詳述した書籍『ジャニーズ50年史』(増補新版。鹿砦社刊)[右]たびたび出版されたジャニーズのスキャンダルをまとめた書籍『本当は怖いジャニーズ・スキャンダル』(増補新版。鹿砦社刊)

しかし、BBCの取材班スタッフが首を傾げるように、ジャニーズに対する報道タブーは今も続いている。ジャニー喜多川による性的児童虐待は、欧米では明確な犯罪なのに、なぜ日本では問題にならないのか、これをなぜ日本のメディアは報じないのか、BBC関係者は驚く。文春がせっかくシリーズで告発し、社会的に一定の発信効果があったのに、いつのまにか忘れ去られていった。海外に発信されたこともなかった(部分的にはあったかもしれないが)。

ジャニーズ事務所創業者で「ジャニーズ帝国」といわれるほど事務所を拡大させたジャニー喜多川が死去した際には、文春訴訟で認定された性的児童虐待は語られず、逆に「日本の芸能界に大きな足跡を残した」とか「惜しい人を亡くした」など、本質から離れた報道一色だった。

 
星野陽平著『【増補新版】芸能人はなぜ干されるのか?──芸能界独占禁止法違反』(鹿砦社刊)

実は新型コロナが襲来する前後、鹿砦社にはBBC関係者から内々に協力の打診があった。われわれがどう振る舞ったかは信義上言えないが、協力要請はジャニー喜多川による性的児童虐待を報じた文春はじめ多方面に渡った。コロナ禍が長期化し、企画はペンディングとなり、そのまま没になるのかと思っていたところ復活、遂に昨夏取材クルーが遙々イギリスより来日して多くの人たちに調査・取材したようである。その結果が、明日いよいよ報じられるドキュメント番組として結実した。興味津々である。これが、このかん報じられているジャニーズ事務所内の内紛にどう影響するのか、公正取引委員会(公取委)に警告される日本の芸能界を変えるきっかけとなるのか──。

ちなみに、芸能界の寡占状態や奴隷労働などを問題視した公取委が注目したのが星野陽平渾身の大著『芸能人はなぜ干されるのか?──芸能界独占禁止法違反』(鹿砦社刊)だった。公取委は星野を講師として招き研究会を行い、その後ジャニーズ事務所などに指導に入ったのだ。鹿砦社の本もたまには社会的に貢献することもある。

ところで、これに先立ち、パチンコ・パチスロ・ゲーム業界のガリバー企業「アルゼ」(現ユニバーサルエンターテインメント)の、フィリピンにおけるカジノ汚職疑惑を追っていたロイター通信から協力要請があり、持てる限りの資料を提供したり聴き取り取材にも応じた。この結果、創業者オーナーでパチンコ・パチスロ・ゲーム業界に君臨してきた岡田和生を逮捕(香港で)に至らしめ、なんと実の息子、前妻、子飼いの社長らによって、自らが作り育てた会社から放逐されるに至ったのだ。われわれが返り血を恐れず、4冊の本を世に送り、鹿砦社代表・松岡逮捕、半年余りの長期勾留、有罪判決と600万円余の賠償金を課され一時は会社も壊滅的打撃を受けつつも闘ったことが実ったといえよう。逆に、岡田の告訴を受け連携して鹿砦社弾圧に加担した神戸地検・大坪弘道特別刑事部長(当時)も別の汚職事件で逮捕され失職、松岡に手錠を掛けた主任検事・宮本健志検事も深夜泥酔し街中で暴れ降格の懲戒処分を受けている。

時代は確かに変わってきている──全世界に放映される、日本の芸能界の暗部を抉る今回のBBCのドキュメントが、日本の芸能界関係者やメディアがどう捉えるのか、そして改革のきっかけとなるのか、興味は尽きない。われわれの問題提起が、四半世紀を超えて世界的なニュースとして採り上げられる。是非ご注目頂きたい。(文中敬称略)

※この記事に関連して掲載されている『ジャニーズ50年史』(増補新版)などの書籍は在庫僅かです。ご関心のある方は早めにご購読されることを望みます。鹿砦社販売部(sales@rokusaisha.com)までお問い合わせください。
また、『芸能人はなぜ干されるのか?』は増補新版は品切れ、旧版が少し在庫有ります。

(ジャニーズ特別取材班)

7日発売! 月刊『紙の爆弾』2023年4月号