本日公示される、衆院選。
なんと言っても、注目の候補は、山本太郎だ。
講演や言論で脱原発を訴えるだけでなく、身を挺して現場に姿を現していたのが、山本太郎だ。
その思いを山本氏は、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』でのインタビューで、「同じ想いを持った人たちの近くに行きたい」と語っている。
「今はひとり」という新党を立ち上げ、まずは一人で闘うという。杉並の東京8区からの出馬し、石原伸晃氏と対決する。

現場を肌で知っているだけに、その見解は明快だ。
なぜ一人で出るのか。未来の党、社民党、みどりの風、新党日本、共産党など、脱原発、反TPP、反消費税を、ちゃんと言ってくれているところは、この国を救う、と語りながらも、どの党の政策を見ても、「そんな、のんきなこと、よく言ってられるね」といった内容だと感じている、と山本氏は語っている。

確かに、「卒原発」を掲げる未来の党にしても、原発をゼロにするのは10年後だと言う。
ドイツを参考にしたのだろうが、ドイツは地震国ではない。
山本氏は語っている。
「収束宣言みたいなハッタリが言われている。そう言われている間にも、日本は地震の活動期。阪神大震災から2年おきくらいには大きいのが来てる。日本をとりかこむ4つのプレートが動いている。元々原発はデタラメだった。今これを止めないと日本の国民は絶滅してしまう」

現在、活断層の上で稼働している大飯原発一つとっても、この主張は正しい。
核爆発をも起こし、77京ベクレルもの放射性物質を放出した福島第一原発の事故は、それでも免震重要棟があったために対応が可能だった。免震重要棟がなければ核の暴走は止められず、どこも立ち入れない状態になり、日本は消滅していた。
大飯原発には、免震重要棟はない。同じような事故に見舞われれば、日本は滅亡するのだ。

理性的に考えれば、山本氏の言う通り「原発即時撤退」しかありえない。
「第一極、二極、三極というが、実質は二極しかない」と山本氏は喝破する。自民、民主、公明、維新、国民新党など、日本を売り飛ばそうとする者たちと、日本を守ろうとする者たちの闘いなのだと。

東日本の人々の避難の権利確立についても、山本氏は力強く語っている。
なぜ、ひとり、なのか。
それは、「本当のことを言おう」と考えているからだ、という。
「子どもの命を守りたいと思ってるお母さんの方向だけを見たい。他の党に所属するとそれが出来ない。放送禁止発言になってしまい、不謹慎と言われ追われるのがオチ」と言う。

確かにその通りだ。山本氏のインタビューを初め、本当のことを満載した『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』が取次から委託配本拒否をされたことを、語ることさえいけないという、FM熊本のような放送局がある。

本当のことを言える社会を取り戻したい。
そのためにも、山本太郎には、ぜひとも頑張ってほしい。

(FY)