「圭子の夢は夜ひらく」などで知られる、歌手の藤圭子さんが8月22日午前、東京都新宿区のマンションの高層階から転落し、死亡した。62歳だった。警視庁新宿署は飛び降り自殺を図った可能性があるとみて慎重に調べている。
「宇多田ヒカルの母、として報道されますが、中年以降の男性にとっては、魅力的な陰を伴った妖艶な歌手として、惹かれる存在だったのではないでしょうか」(芸能記者)

『不幸なスター・有名人 レコジャケ・厳選100人』(鹿砦社)には、自殺と自殺未遂を含めて、23人のスターが載っている。スターとは言え、必ずしも幸福ではないことを、その数は物語っている。
娘を成功に導いた藤圭子は、悠々と幸せな生活を送っているのではなかったのか?

「藤圭子は、音楽プロデューサーの宇多田照實と結婚して、つつましい生活をしていたのですが、ヒカルがブレイクしてから、世界旅行三昧に興じるなど、かなり贅沢が身についてしまった。わずかな慰謝料をもらって旦那と離婚してからは、ヒカルの補助で生活していました」(芸能記者)

宇多田ヒカルと藤が決定的に袂を分かったのは、宇多田が「人間活動します」と言って、2010年8月に活動休止を決めてからだという。
「藤は宇多田に、少なくとも作曲は続けるように説得したというが『ママとは生き方が違う』として、宇多田は耳をかさなかった。藤も宇多田も天才型ゆえのひらめきで動くのでお互いに相容れないものがあったのではないでしょうか」(同)
そうしたすれ違いで、お互いの生活を掌握していなかったという見方が強い。

「そもそも宇多田は、日本とアメリカをせわしなく行ったり来たりする生活に、いい印象を抱いていない。日本ではマスコミに追跡される。ならば、活動は最小限にして、アメリカでひとりでゆっくり暮らしたいというのが本音なのではないだろうか」(レコード会社スタッフ)

デビュー当初から、ヒカルの活躍を誰よりも応援していたという、藤圭子。
娘との確執で、孤独に陥っていたのだろうか。

(鹿砦丸)