負け越したのに、シーズン3位に食い込んだ広島がCSで2位阪神を撃破して、巨人と日本シリーズ出場をかけて戦った。
「そもそも、145試合という長いシーズンのほかに、山場を2つ作って観客を呼びたいという運営側の意図が見え見えのクライマックスシリーズ。野村克也や落合GMも大反対している。早く、こんな意味がないシリーズはやめてほしいね」(スポーツ新聞記者)

パリーグでも、3位のロッテが2位の西武を撃破、楽天と日本シリーズを争っている。
「もし仮に、3位どうしで、日本シリーズを戦うということになれば、145試合はなんのためにあったのかという話になる。短期決戦を睨んで、選手が全力がプレーするのは130試合までで、あとは調整に、という流れになるかもしれない」(同)

かつてそうだったように、シーズンを上半期と下半期に分ける、というアイデアもある。
プロ野球は、実は入場場が増えている。やはり宣伝努力が功を奏したのだろう。
「はっきりいって、入場料をやや下げたのも大きい。それまで、サラリーマンにはきつい入場料だった」(ファン)

それにしても落合GMの発言に注目したい。なぜなら「CSは制度として廃止すべきだ」という意見の急先鋒だからだ。
「落合は、GMに就任すると同時に、白井オーナーに『プロ野球をおもしろくしますよ』と話しています。やはり、プロ野球の中心にいる男。なおかつ現場に復帰となれば、プロ野球界は無視できません」(スポーツ新聞記者)

子供のころに見た王や長嶋などは、憧れのスターだった。今、憧れられる選手はいるのだろうか。
「子供たちにアンケートをとってみると、やはりイチローやダルビッシュがダントツで人気です。やはりアメリカに渡ってこそ本物だと子供たちも考えているのです」(同)

その子供たちの姿を、CSは見ない。やはり子供たちに「大人の儲けのからくり」を見破られているのだろうか。
「CSでは、少なくとも1億5千万円の利益が出る。欲に目をくらんだCSは、すぐにやめて、シーズン1位どうしが争う日本シリーズに戻して欲しい」(セリーグ球団関係者)

新コミッショナーは誰になるのかまだ不明だが、CSにメスを入れるのか。
ドラフトともども、プロ野球ファンは目が離せない。

(鹿砦丸)