山下教介著『ドキュメント タカラヅカいじめ裁判―乙女の花園の今―』(鹿砦社)が2010年11月にリリースされたトピックスは、かなりのインパクトを関係者に与えた。なにしろ、伝統の宝塚音楽学校でいじめられて退学に追い込まれたと元学生が宝塚を提訴、夢破れた元生徒は、入学して以来、いじめを受けており、してもいない万引きをしたとされた上、宝塚大劇場で拾った財布を届けずに9日間放置していたとして退学処分を受けた。元学生は事実無根と主張し、退学の取り消しを申し立てたが、話し合いは平行線を辿り、2009年11月に退学処分取り消しと1000万円の慰謝料を求める裁判を起こしたのだった。

2010年7月、学校側は退学処分を取り消し、卒業資格を認める代わりに、彼女が宝塚歌劇団への入団を求めないことで合意し、調停が成立した。
その元学生が「高塚れな」としてSODstar からAVにデビューが決定したと報じられた。<100年に1人の逸材!新しい伝説が今、始まる!>がキャッチフレーズだ。ところが、発表から1週間後に唐突に発売中止がアナウンスされた。
「まちがいなく、今年の一番の大物です。サラサラの黒髪ロングヘア、そして175cmと
いうモデル並みの長身に、バスト96cmのGカップというパーフェクトボディーですし、元宝塚という毛並みのよさ。はっきりいって、他のAV女優が霞んで見えますよ」と業界関係者が鼻息も荒く、その活躍を期待してただけに残念だ。
「一説には、宝塚が政治家経由で圧力を与えたのではないか、という話です。有名な経団連関係者たちも、宝塚のファンが多く、裏でさまざまに動いたのでしょう。その証拠に、高塚は『AVじゃなくて、普通のタレントとしてうちで売り出す』というプロダクションが名のりをあげているんです」(芸能ジャーナリスト)

思えば、沢尻エリカの激似女優AVも、AKB48を模倣したJKの作品も「諸般の事情」で発売中止となった。単純なギャラの差額の話や、事務所の事情ではないだろう。かなりの圧力がかかったと見ているが、真相はいかに。機会があれば、『紙の爆弾』でも展開しよう。

(鹿砦丸)