雑誌『ソトコト』(木楽舎)は東電も含み電力関連の広告が震災前の1年間(2010年3月~2011年3月)で75ページもあり、他誌を圧倒する量だ。『ソトコト』のホームページよると雑誌コンセプトは「地球と仲良くし、楽しく生きていくためのライフスタイルを探り、提案していく」ことのようだ。震災前は「ロハスクラブ」という連載を5ページで展開していた。

「『ロハスクラブ』は、東電関連の社団法人です。ロハスクラブのPRページには、東京電力のクレジットが入っています。『ソトコト』が運営するカフェがTEPCOの1Fにあることからも、東電との癒着は明らかです」(電気メーカー社員)

そう、『ソトコト』は、東電による仕掛けの一端であると断じることができる。出版社の木楽舎の設立パーティは、電力関連団体の者が多数参加していた。

そもそもやたらと『ソトコト』に登場する単語“ロハス”とは、社団法人ロハスクラブのホームページによれば

ロハスとは、Lifestyles of Health and Sustainability の略で、地球環境保護と人間の健康を最優先し、人類が共存共栄できる持続可能な社会のあり方を追求するライフスタイルを指す言葉です。

ということらしい。

「ばかばかしいです。よく考えればわかること。社団法人ロハスクラブは、木楽舎と住所が同じです。要するに、エネルギー関連団体の人たちを食わすための組織作りですよ」(共産党議員)

『ソトコト』編集部を請け負う、トド・プレスと木楽舎、そして電力関連団体の利権トライアングルを、私は追及していこうと思う。

ちなみに、震災直前の『ソトコト』3月号を取り寄せたが、原発擁護記事のオンパレードばかり。
「省エネルギーを知ろう」という特集のQ&Aでは、「日本のエネルギー自給率は?」という問いに「原子力を除くと、わずか4%です」と答えるなど、原子力政策に迎合しているのがありありとわかる。もちろん、東電の広告もばっちり2ページで入っている。

「それでも『ソトコト』の編集長の小黒一三氏は、業界ではカリスマです。早く目を覚ましていいものを作ってほしい」(出版社書籍編集部員)

小黒氏は、1950年東京都生まれ。武蔵高校から慶應義塾大学法学部へ進学。卒業後はマガジンハウスに入社し、『月刊平凡』『ブルータス』『クロワッサン』『ガリバー』などの雑誌編集に携わる。『ブルータス』編集部在籍中には中国、ブータン、ニューヨーク、ブラジル、アフリカなどを取材。1990年に退社後、トド・プレス設立。1995年、日本相撲協会創立70周年記念出版物『大相撲』を篠山紀信氏とともに制作。そのほか、テレビ番組「ワーズワースの庭」「メトロポリタン・ジャーニー」、『中田語録』の編集、『スガシカオ1095』『築地』の出版など幅広く活躍している。

「小黒氏はマガジンハウス時代からやり手として知られています。東電の人と仲がよかったのでしょう。そうでなければ、このような利権構図にはなりません」(新聞記者)

鹿砦社・松岡利康社長は語る。
「『ソトコト』という雑誌は、あまり書店で見ませんし、そんなに東電に寄生した雑誌とは思ってもいませんでした。東電に寄生し広告をもらっていた雑誌でも飛び抜けていて、年に数回広告を出していた、かの『創』どころではありません。『ソトコト』もA級戦犯に入れないといけませんね」

『ソトコト』よ! 今さらとってつけたように「子育て」や「再生紙で作る椅子」などを特集し、お茶を濁しているが、どんなに取り繕っても「原発容認雑誌」であった過去は消えない。

この問題は深いので、機会があれば追及していきたい。

(渋谷三七十)