その後もタイトルのタイプミスやアメリカだけで発売されるなど紆余曲折ありながらも徐々に販売を続けていった。小さなトラブルが起こるたびに榛野氏はkindleが日本上陸したばかりで不安定ということを言っていたが、実際は榛野氏のミスかシステムの不安定かどちらかはわからない。確かにシステムが不安定な部分はあったが、榛野氏のことなので自分のミスもシステムの不安定にしてしまうこともありそうである。半ば榛野氏のことを真剣に悩むのは馬鹿らしいと諦めていたので、メールが来るたびに「そうなのですね」と相槌のようなメールを返していた。

しかし、契約をしてしまっているのだから発売はしなくては。と、少しずつ直しては1冊ずつ販売していく。その中で私にとっては嬉しい出来事も少しずつ起こってゆく。
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