清原和博容疑者が覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されて「恩恵」を受けているのは、マスコミが群がってきている不倫騒動のベッキー、川谷絵音(ゲスの極み乙女。)と並んで、SMAP分裂騒動でスポーツ新聞をはじめとして集中報道されたジャニーズ事務所だろう。

「清原逮捕の一報を受けて自宅周辺に毎日、記者の姿を見かけてうんざりしていたメリー喜多川副社長は逮捕の翌日、『ホッとしたわよ。神様、仏様、キヨハラ様よね』と側近に漏らしたようです。ですが、側近のスタッフがSMAPの中居(正広)がゴリ押しで自分がMCの番組『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS・去年の4月3日放映)に淸原を呼び、予定調和の『お遍路シーン紹介』とお涙ちょうだいの『薬はやっていない』『息子がいなかったら、この世にはいなかった』『自殺しようかと思ったけど子供たちのためにがんばる』と、淸原の復帰を訴えるといっても言い過ぎではない〝PR〟タイムをつくってしまった事実の功罪をマスコミに突かれると聞いて不機嫌になってしまったようです」(芸能記者)

淸原逮捕の報道以降、スポーツ新聞や週刊誌記者は蜘蛛の子を散らすように消えていった。

「SMAPの元マネージャーの飯島三智のマンションの張り込みも、SMAPのそれぞれのメンバーの自宅の張り込みも解除して、淸原の周辺の取材に有力な記者をつぎこむ体制に変化しました」(週刊誌デスク)

そんな中、スポーツ新聞記者によると「連日、SMAPのマネジメントについては会議で方向性が吟味されている」との話がある。

「ですが、メリー喜多川副社長は、SMAPについては、木村拓哉以外のメンバーにはまったく興味がないらしく、〝美魔女〟と呼ばれる新マネージャーがスケジュールと仕事の内容を説明してもまったく聞いていない様子だそうです。あきれた娘のジュリー喜多川副社長が『マミー、聞いていますか?』と何度も確認したほどだそうです」(スポーツ新聞記者)

ところが木村拓哉についてはメリー副社長は「本人の希望もあるけど、映画のほうに徐々に仕事をシフトしていったほうがいい」と積極的にアドバイス。

「まあ、今回の独立の騒動ももちろんだけど、メリー副社長は自分自身でおっしゃっているように『私は白馬の王子様タイプ以外は興味がない』としているので、木村以外の4人は、日常から関心がなかったのでしょう。今となってはそう考えざるをえません」(同)

果たして、一時期は積極的に飯島氏と4人をつるし上げるようなネタをマスコミにリークしていたとも言われるジャニーズ事務所。メディア相手に手練手管を使う幹部たちはしたたかだ。もしかして巷に流れる淸原関連のニュースのネタ元…という可能性は…ゼロではない。

(伊東北斗)

◎小保方手記本で再び高まる早大理工学部への「風評被害」
◎誰もテレビを見ない時代が到来する?──テレビが売れない本当の理由
◎反原発の連帯──来年4月、電力は自由化され、電力会社を選べるようになる

ジャニーズ50年史―モンスター芸能事務所の光と影