フィギュアスケートの元世界選手権女王、安藤美姫選手(25)が今年4月に女の子を出産していたことを7月1日放送のテレビ朝日の番組『報道ステーション』の中で明らかにした。結婚はしておらず、母親としてソチ五輪を目指すという。
7月2日以降は、テレビ、新聞、ネットとも「安藤美姫」の〝結婚なき出産報道〟で、大騒ぎだ。
ニコライ・モロゾフ・コーチや、プロスケーターの南里康晴選手、あるいは他の第三者かなど、父親が誰か? に焦点が当たった。
7月3日には、「愛娘の父につきましては、私の考えで、氏名をお知らせすることは控えさせていただきたいと思います」「この報告をもって区切りとして、静かに見守っていただけたらと思います」と、本人の署名で声明が発表された。
同じ日にはフェイスブックで、[報道関係者のみなさまへ]として、「全体から見ればごく一部の記者の方ですが、関係者の自宅に深夜にいたるまで電話をかけ続けるなど、常軌を逸した取材をされる方がいらっしゃいます」と、加熱する取材に苦言を呈する本人の発言もあった。

「そもそも、安藤美姫とモロゾフコーチの恋愛を暴くなどして、さんざんネタにしてきた週刊誌やスポーツ紙記者がまったく妊娠をキャッチできずに、『報道ステーション』で告白されるとは、恥ずかしいとは思わないのかね」(新聞記者)
安藤選手は、昨年秋に妊娠していることが分かったという。「一人の女性として生きたいという決断で、4月に赤ちゃんを出産して母になりました」などと明らかにしている。

振り返れば、ミキティがトヨタ退社を明かしたのは、今年1月9日に書き込んだ自身のフェイスブックだった。
「契約満了にともない、2013年1月1日付でトヨタ自動車を退職しました。2006年以来、1年契約を毎年更新しながら、社員スケーターとして歩んできましたが、2011年、2012年と連続して公式戦に出場することができず、社員としての義務を果たすことができませんでした」

さらに、2012年10月11日付朝日新聞のミキティのインタビューに、注目すべき発言があった。
「世界選手権で優勝し、競技者としてのゴールは達成してしまった。アイスショーにも出て、引退後はこんなことができるという良さを実感し、試合への意欲があいまいになった」

だが、今回の一連の発言や声明では、ソチ五輪をめざすことが明言されている。
「それにしてもコーチもスポンサーもなしにソチ五輪を目指すのは、茨の道となるだろう。安藤が五輪の選考対象となる全日本選手権に出るには、地方のブロック予選(関東予選)を戦い、勝ち抜かないといけない。五輪出場枠が3つしかない状況で、今から巻き返せるのだろうか」(フィギュアスケート関係者)
安藤の年齢からして、 2011年世界選手権で2度目の優勝がピークだという見方もある。
「ミキティは五輪でメダルをとったことがない。解説者になるにしても、アイスショーに出るにしても、元メダリストであるかないかでギャラがまったく異なる。ソチ五輪は意地でもメダルを狙いたいのでしょう」(スポーツ紙記者)

フェイスブックで、安藤はこうも語っている。
「オリンピックは『頑張った結果のご褒美』です。目標ではなく、結果です。いまは一歩一歩、目の前の競技に集中するのみ」

氷の女王が、オリンピックで輝くことを期待したい。

(鹿砦丸)