「7回連続のじゃんけんで、勝ち抜く確率は、2187分の1です。それゆえに、AKBのじゃんけん大会には、やらせ疑惑がもちあがっているのです」(芸能ジャーナリスト)
9月18日に開催された「AKB48 34thシングル選抜じゃんけん大会」に八百長疑惑が噴出している。すべてパーを出して、松井珠理奈がセンターの座を勝ち取った。松井が元々かなりの人気メンバーであることや、7戦全てをパーで勝つじゃんけん大会は、松井AKBG(グループ)の熱心なファンとして知られるマンガ家・小林よしのりや、ライター・吉田豪といった著名人も自分なりの見解を語っている。とりあえず、特筆すべきは「会場の武道館がガラガラだった」という状況だ。

「3割くらいは空席でしたね。千円でモニター前で楽しめるチケットもあったのですが、これも『ただにしろ』とネットで煽られているほどです。問題になっているのは、フジテレビがバックステージの取材を独占して、他局はおろか、写真集を出したりしてつきあいのある出版社の週刊誌や、『AKB新聞』を出しているスポーツ新聞までも取材できなくしていたことです」(スポーツ紙記者)
AKB48の小島陽菜がレギュラーのTBSの番組ですら、クルーが取材できなかったというから徹底している。

果たして、フジテレビはそこまでして視聴率をとりたかったのだろうか。
「イベントでは、小嶋陽菜(25)が8年目にして初センターを務める新曲『ハート・エレキ』(10月30日発売)も初披露されたが、視聴率が7.5%とふるわなかった。まあ事前に、昨年、じゃんけん大会を中継したTBS関係者がツイッターで『フジさん、昨年の中継を参考にしてください』とフジテレビ関係者に逆撫でするようなコメントをつぶやくなど、きな臭い動きはありました。ですが、フジテレビはそこまでしなければならないほど視聴率では追い込まれています」(キー局社員)

フジテレビの視聴率は年間ランキング4位。夏の「27時間テレビ」で加藤浩次がAKB48の渡辺麻友の後頭部を蹴ってBPOに問題視されたり、すぐ後ろにテレビ東京がきており、「週刊文春」では嫌いな局1位、柔道中継を途中で打ち切ってネットが炎上するなど、ふんだり蹴ったりといった印象がある。
「じゃんけんでは『パー』が見えたときに『グーのままでいる』状態にするのはたやすい。それゆえに、やらせ疑惑がもちあがったと思います」(前出・スポーツ紙記者)
まあ救いは、まったく顔も知らないメンバーが「センター」にならなかったことくらいしかない。実に不毛な大会が、そこにあった。

(鹿砦丸)