安倍晋三総理は、『笑っていいとも』 に出演したさい、神経質にならないようにしていると言ったが、それは彼の持病である潰瘍性大腸炎にとって重要なことである。気持ちの状態が胃腸の調子に響くことは言うまでもなく常識であり、消化器系の病気には神経質になることがもっとも良くないので、重い病気では精神安定剤を処方されることがある。

まして、日常生活や業務の忙しさや大変さがあれば、どんなに気を使っても、それだけでは限界がある。とくに総理大臣は、色々な場所へ行ったり人と会ったりするため、毎日が分刻みのスケジュールである。

だから、同じ病気を体験した知人を複数知っているが、彼らが言うには、いくら進歩した治療薬を服用して症状が改善したとしても、安倍総理が精神科で薬を処方されてないとは考えられないそうだ。

そして、薬には副作用がつきものだが、精神科の治療薬には大量連用により薬物依存を生じることがあり、量が増えれば言動にも影響する。
このため用量を超えないよう慎重に投与しなければならず、大量投与または連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うことが必要だ。

また、同じ病歴を持つ知人によると、薬を服用しているうちに食欲が不振になることもあれば、逆に食欲亢進となる場合もあり、安倍総理がカツカレーだの天麩羅だのと食べ物のことが話題となるが、薬の影響が食欲に及んでいないかは、気になるところだそうだ。

安倍総理の政策に批判的な人が、それゆえ「正常な判断力失っている」とか「安倍さんは正気じゃない」などと言うだけでなく、そうした政策や主義主張への反感とは別に、安倍総理の様子は妙にハイになっていたり、以前とは形相や雰囲気が違っていたりで、薬の影響ではないかと感じている人もいる。

過去には、中川昭一財務相の朦朧会見により、予てから言われてきたアル中という噂が「やはり」と言われ海外からも騒がれてしまい、その後は自宅の寝室で死亡していたということがあったし、もともと心臓が悪かった小渕総理の急死では、自民党が密談で後継者を決めたことからソ連末期のクレムリンのようだと世界中から皮肉られてしまった。その前の大平総理の在任中の死去では、同情票により自民党が選挙で圧勝したが、これをまさか自民党が期待してはおるまい。

もちろん病気に関してはプライバシーに属することだが、しかし就職のさい健康診断があるように、業務に関係する場合は必要な範囲で情報の提供を求められても当然である。
しかも、総理大臣ともなれば公人中の公人なのだから、その重大な責任から健康問題には公益性が無条件にあるので、これについて自ら公開するべきだし、また主治医が定期的に記者会見を行うべきである。

(井上 靜)