湯崎英彦・広島県知事勇退、筆者らは知事候補公募開始

さとうしゅういち

◆突然の勇退発表

2025年8月19日夕方、広島県民に衝撃が走りました。4期16年務めた広島県知事の湯崎英彦さんが勇退される意向を側近の県議らにしめしたのです。翌20日、正式に発表しました。湯崎さんは政界引退自体は否定し、政治活動を続ける意向も示されました。衆院選では湯崎さんが居住されている地域の広島2区で自民党議員がご高齢で、後継で湯崎さんが出られるのではという観測があります。また、過去には永野巌知事や宮沢弘知事が参院議員に転出した例もあります。一方で、平和に造詣が深い湯崎さんに広島市長への転出を期待する向きもあります。県政だけでなく、国政や市政に影響があり、湯崎さんの動向は目が離せません。

◆記者会見予定の筆者も戦略の修正に追い込まれる

筆者も、実は大慌てでした。21日に筆者は「湯崎知事のご勇退を求める記者会見」を開催し、湯崎さんが続投される気ならば、筆者自身が11月9日執行の広島県知事選で湯崎5選を阻止すべく立候補する覚悟を表明するはずでした。ところが、湯崎さんのご勇退で、戦略の修正を余儀なくされました。もちろん、記者会見資料の作り直しも大変で準徹夜状態でした。

◆予定通りの日時に内容変更して記者会見

2025年8月21日、広島県庁(写真)記者クラブにて、筆者は予定の時刻通り、記者会見を開き、湯崎英彦広島県知事の勇退を歓迎する声明を発表しました。

筆者は、県庁の元部下であり、大学の後輩としての立場から、湯崎氏のこれまでの功績に敬意を表しつつも、長期政権の弊害と県政の停滞に警鐘を鳴らしました。

「湯崎さんが掲げた『現場主義』に共感し、2009年の初当選時には私も一票を投じました。鞆の浦埋め立て架橋問題で住民との対話を重視し、解決に導いた姿勢には感動すら覚えました」と筆者は語りました。

しかし、近年の県政に対しては厳しい視線を向けます。県病院の統合計画に対して、現場の職員から圧倒的な反対の声が上がっているにもかかわらず、声を上げられない空気が蔓延しているといいます。さらに、産廃処分場問題、前教育長問題、マリーナホップ跡地の不透明な処理、公益通報者への圧力など、県政に蓄積された「ヘドロ」が限界に達していると指摘します。

「長期政権の中で、県政の腐敗が化石化しつつある。今こそ、若い力、新しい力が切磋琢磨する時です。湯崎さんが五選を目指されるなら、私は“上司・部下対決”の覚悟で選挙に臨むつもりでした。しかし、ご勇退される以上、そのシナリオは消滅しました」と筆者は語りました。

一方で、筆者は湯崎氏が被爆80年の平和記念式典で発信したメッセージや、「羽鳥慎一モーニングショー」での発言については「世界に誇れるもの」と評価。「だからこそ、今が勇退のタイミング。これ以上続投すれば、湯崎さんが発信してきた平和の価値すら損なわれかねない」と述べた。

◆次期広島県知事候補を募集中 ── 「庶民革命」からの挑戦

筆者は会見の中で、広島瀬戸内新聞および「庶民革命ひろしま」(準備会)として、次期広島県知事候補の公募を開始することを発表しました。

「政治経験は問いません。必要なのは、広島を愛する心と、庶民とともに未来をつくる想いだけです。自薦・他薦ともに歓迎します。推薦したい方がいれば、ぜひご連絡ください」と呼びかける。

応募資格は、2025年11月9日時点で30歳以上の日本国籍を有する者(公民権停止処分を受けていない者)。選考方法は公開のオンライン面接(いわゆる“石丸方式”)を想定しており、一次締切は9月6日(土)まで。

連絡先は090-3171-4437 hiroseto2004@yahoo.co.jp

なお、8月21日時点での応募者は佐藤自身のみであり、「これじゃあ、つまらん!」と笑いを交えて語りました。

中国新聞様、毎日新聞様、山陽新聞様、RCC中国放送本日記者会見には中国新聞様、毎日新聞様、山陽新聞様、RCC中国放送様、共同通信様、時事通信様、社会新報様に出席いただきました。また、ホームテレビ様、NHK様からも事前にお電話での取材をいただいき、記者会見で発表したような方針をお伝えしております。

◆「庶民革命ひろしま」 ── 草の根民主主義の実践へ

庶民革命とは、政治を特権階級のものではなく、庶民一人ひとりの手に取り戻す運動です。災害、医療、福祉、地域経済など、生活に根ざした課題を市民自身が語り、動かし、変えていく。広島から始まる草の根民主主義の挑戦です。

参加方法は多岐にわたる。毎週土曜21時からのオンラインおしゃべり会、個人献金、街頭活動やSNS拡散などのボランティア、世代別の参加メニュー、そして「#庶民革命ひろしま」のハッシュタグによるオンライン応援など、誰もが自分のスタイルで関われる仕組みが整っています。

◆広島県知事選挙は市民が主催者 ── 「Make Hiroshima Great Again」

筆者は最後に、「広島県知事選挙は政党や特定団体のためのものではありません。広島を愛する市民一人ひとりが主催者です。あなたの声と行動が、広島の未来をつくります」と強調。

「県政は県民がつくるもの。知事というライオンが檻(憲法や地方自治法)から出ないよう、県民がしっかりチェックを」と述べ、次期知事選に向けた市民の主体的な関与を呼びかけました。そして、締めくくりの言葉としてこう語りました。

Make Hiroshima Fair Again. Make Hiroshima Equal Again. Make Hiroshima Home Again.
And Make Hiroshima Great Again.

◆「庶民革命」に参加するには?

① オンラインおしゃべり会
・ 毎週土曜 21時過ぎ? ・ ZoomミーティングID: 411 718 3285 ・ パスコード: 5N6b38
② ご寄付(代表・さとうしゅういちへの個人献金)
・ 個人献金はこちらから(※選挙ドットコム無料会員登録が必要)
献金ページ: https://go2senkyo.com/donate/flow/75891
③ ボランティア活動への参加方法
・ 街頭活動、ポスター掲示、SNS拡散など、あなたの得意分野でご協力ください。
④ 若者・女性・高齢者向けの参加メニュー
・ トークイベント、政策ワークショップ、地域懇談会など、世代や立場に応じた参加方法を用意。
⑤ SNSでの応援方法
・ ハッシュタグ「#庶民革命ひろしま」「#庶民革命」での投稿や、応援メッセージのシェアなど、オンラインでの応援も大歓迎です。

政策提言集「庶民革命で、広島を取り戻す」・・ご意見・ご提案お待ちしております

◆産廃行政の闇を断つ

広島県政は、県民の命と暮らしを守るためにあるべきです。 しかし現実は、産廃業者にフリーパスを与え、住民の声を踏みにじっています。

三原本郷の産廃処分場問題では、汚染水が流出する中で、県が許可取消裁判を控訴し、住民の健康より業者の都合を優先してきました。 この控訴を取り下げ、被害補償と情報開示を徹底します。

さらに、「広島県産業廃棄物適正管理条例(仮)」を制定し、現場での展開検査やマニュアル整備を通じて監視体制を強化。 業者任せではなく、県が責任を持ってチェックする仕組みを構築します。環境配慮条例、水源保全条例、山林保全条例などを制定し、水源を守ります。三原でも流出が指摘されているPFASについて独立検査機関を設けるなど、規制を強化します。

◆情報公開と説明責任の徹底

マリーナホップ跡地の利用計画では、中国新聞への公開文書が黒塗りだらけ。県民の疑問に答えていません。 県民の財産が使われている以上、関連情報の全面開示と説明責任は当然です。

また、プロポーザル事業の選定過程も不透明です。兵庫県知事と親しいとされる人物が経営する企業が落札した事例では、地元企業の育成や公平性に疑問が残ります。 私は選定基準と審査過程の公開を徹底し、地元企業が正当に評価される仕組みをつくります。

◆公文書偽造事件の真相究明

呉支所で発覚した公文書偽造事件は、県政の根幹を揺るがす重大な不祥事です。しかも、勇気をもって公益通報を行った職員がいたのにもかかわらず、人事課長が事実上通報を握りつぶしたとされています。

私は徹底した真相究明と関係者の責任追及を行い、再発防止策を講じます。 公文書は県民との約束。信頼を裏切る行政は、断じて許しません。外部に窓口を設けるなど、公益通報者保護を徹底します。

◆住まいと防災の安心を

借り上げ住宅を含む県営住宅の整備と家賃補助を拡充し、若者も高齢者も安心して暮らせる広島をつくります。 削られすぎた防災予算は増額し、避難所整備・備蓄・情報伝達体制を強化します。

さらに、呉日鐵跡地に「防災省」を誘致し、東京一極集中を是正。広島を防災と平和の拠点にします。

◆医療と介護の地域格差をなくす

「広島県地域の医療と介護を守る条例」を制定し、山間部・島しょ部の医療・介護職の確保、交通支援、地域連携を進めます。 介護・保育職の処遇改善に向けて、県独自の加算制度を創設し、現場で働く人々の誇りとやりがいを支えます。福祉職公務員を創設。かつて存在した「公務員ヘルパー」制度を再評価し、福祉現場の安定的な人材確保と処遇改善を進めます。 命と暮らしを支える福祉職の尊厳を守る県政へ。

◆家族ケアラー支援条例の制定

また、家族ケアラー支援条例を制定し、介護を担う家族への経済的・心理的支援を充実させます。ケアラーの孤立を防ぎ、地域全体で支え合う仕組みを構築することで、介護の負担を社会全体で分かち合う広島を目指します。

◆巨大病院化より地域医療の再構築を

1300億円以上かかるとされる県病院のエキキタ移転・独法化・巨大病院化は、住民無視の象徴です。地域医療の空洞化を招く独法化は撤回し、県民の命を守る医療体制を再構築します。

◆子育て支援の抜本的見直し

全国ワーストレベルとされる広島県の子育て支援を根本から見直します。保育所の待機児童解消、保育士の処遇改善、子育て世帯への経済支援を強化。さらに、子どもへの医療費補助を拡充し、安心して医療を受けられる体制を整えます。

◆教育改革と公務員の待遇改善

前教育長以来の教育行政の混乱を収拾し、現場の声を尊重する教育改革を進めます。 教員の過重負担を軽減し、子どもたちの学びと育ちを支える体制を整備。非正規公務員の待遇改善にも取り組み、安定した雇用と働きがいを確保します。

◆地元企業の活力と雇用創出

「広島県地元企業優先発注条例(仮)」を制定し、県外への資金流出を止め、地元企業を応援する県政へ。 若者や女性の雇用を生み、地域経済を底上げします。地元で地道に頑張る人材を登用する県政を実現します。

◆肩書よりも暮らし ── 庶民派保守×ジェンダー

私は、県庁で福祉を担当し、現在は介護職として働いています。広島市では男女共同参画審議会委員も務めました。 介護・福祉の現場で働く女性の多くが、非正規・低賃金・過重労働に苦しんでいます。 教育・福祉・医療現場の女性非正規職員の待遇改善と正規化を推進します。

東京(中央)の「知事のお気に入り」ではなく、肩書にとらわれず、地域に根ざした女性や若者の登用を進め、現場の声が届く政治を実現します。

◆交通・環境対策の一体化

芸備線は上下分離方式で存続させ、交通の命綱を守ります。

具体的には、県が施設を保有し、運行はJR西日本が担う形で協定を結び、維持費の一部を県が負担することで路線の継続を図ります。 また、地域住民の移動手段としての利便性を高めるため、ダイヤの見直しや駅周辺の整備、観光資源との連携による利用促進策も講じます。

気候沸騰の時代には、ソーラーシェアリングで農業と再エネを両立。災害に強く、環境に優しい地域づくりを進めます。

「広島県環境配慮型社会推進条例(仮)」を制定し、公共事業や企業活動における環境負荷の低減を義務化。 再生可能エネルギーの導入促進、食品ロスの削減、プラスチック削減、地域資源の循環利用を通じて、持続可能な広島を実現します。

◆グリーンニューディールで地域再生

気候危機と経済格差の同時解決を目指し、広島版グリーンニューディールを推進します。 再生可能エネルギーの地産地消、省エネ住宅の普及、グリーン雇用の創出を通じて、環境と経済の好循環を実現。

地域資源を活かした循環型経済を構築し、若者が希望を持てる持続可能な社会を広島から発信します。

◆人口流出対策と庶民の声が届く県政へ

若者が地元で働き、暮らし、子育てできる環境を整え、人口流出に歯止めをかけます。 雇用・住宅・教育・子育て支援を一体で強化し、広島に希望を持てる社会を築きます。

また、非正規・低賃金・過重労働に苦しむ女性や庶民の声を政策に反映させるため、現場の声を丁寧に拾い、県政に届ける仕組みを整えます。 肩書や中央の意向ではなく、地域に根ざした人材の登用を進め、誰もが誇りを持って暮らせる広島を実現します。

◆主権者教育と住民投票制度の強化

若者が政治を“自分ごと”として考え、行動できる広島へ。 主権者教育は、知事になめられない県民を育てる礎です。政治を他人事にせず、声を上げ、行動する力を育むことで、県政を変える原動力となります。

「常設型住民投票条例」を制定し、重要な政策課題が発生した際に迅速に住民の意思を問える仕組みを整えます。

Make Hiroshima Fair Again. Make Hiroshima Equal Again. Make Hiroshima Home Again.
And Make Hiroshima Great Again. 

ともに未来をつくろう!

▼さとうしゅういち(佐藤周一)
元県庁マン/介護福祉士/参院選再選挙立候補者。1975年、広島県福山市生まれ、東京育ち。東京大学経済学部卒業後、2000年広島県入庁。介護や福祉、男女共同参画などの行政を担当。2011年、あの河井案里さんと県議選で対決するために退職。現在は広島市内で介護福祉士として勤務。2021年、案里さんの当選無効に伴う再選挙に立候補、6人中3位(20848票)。広島市男女共同参画審議会委員(2011-13)、広島介護福祉労働組合役員(現職)、片目失明者友の会参与。
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