湧水を讃えた神社に千年の歴史がある

なまりきった体をどうにかしようと、休日の朝にランニングをすることにした。ただ走るだけでは面白くないので、毎回目的地を決めることにした。走って行けそうな数キロ圏内の地図を見ると、神社が随分あることに気付く。

そのうちの一つ、青渭(あおい)神社まで行ってみた。さほど境内も広くはなく、参拝する人もあまりいない。地元の人ぐらいにしか知られていない神社だ。それでも伝承によると、建立は十世紀頃と伝えられている。千年以上の歴史があるのだ。多摩地区には青渭神社がいくつか建立されている。

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事故への反省もなく原発推進に蠢きだした、閣僚、官僚、経済界、電力会社

春。さまざまなものが蠢き出す季節だ。それが、生命の息吹だけだったらいいのだが。
4月11日に政府が閣議決定したエネルギー基本計画で、原発が「重要なベース電源」と位置づけられたことで、原発推進派が蠢きだしている。

麻生太郎副総理・財務・金融相は18日、川内原子力発電所について、「再稼働は決して悪いことではない」と言った。
川内原発の周辺では「歴史の中で津波が起きたことはないのではないか」と言うのだが、何が起こるか分からない、というのが福島原発事故の教訓だったのではないか。

川内原発で心配されるものには、津波だけでなく火山活動もある。
桜島は、1万2800年前に大噴火している。桜島から90キロの熊本県五木村には厚さ35メートルの火砕流の跡があるが、川内原発はその範囲内にある。

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女性の声で文章を読み上げてくれる機能に思う、ワープロ今昔

ワープロソフトを買い換えた、一太郎の最新バージョンである。
筆者のパソコンは今まで、だいたい3~4年で壊れて、買い換えてきた。だからOSは、Windows7だ。
毎日使っているから当然と思っていたが、知り合いのITソフト製作の会社では、いまだにWindowsXPを使っているという。
筆者の場合、音楽やビデオを再生するのもパソコンで、こき使いすぎているんだろうか。

XPサポート終了で多くの人が体験したかと思うが、Windows7になると、XPで使っていたソフトが対応していないということが、かなり多い。
これまで使っていた一太郎は、2004年版。文章を書くだけなので、レイアウトの機能など使うこともなく、それで十分だと思っていた。
だが、Windows7には対応しておらず、一太郎を起動しようとする度に、「不明なソフトがパソコンを改変しようとしています」というメッセージが出る。
起動するのにも、時間がかかるようになった。

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佐村河内守から小保方晴子、バッシングする相手を間違えてないか、日本人は

人の噂も七十五日。酒席の話題は、佐村河内守から小保方晴子に移った。オボちゃんこと小保方博士の場合は擁護する人も多くて盛り上がる。それはそれでけっこうなことだが……。

だが、ねつ造なら、もっと話題にすべきことがあるのではないか。
3月27日、静岡地裁は、袴田巌元死刑囚の再審を認め釈放を決めた。次のように理由を示している。
「5点の衣類は袴田元被告のものでも、犯行時に犯人が着ていたものでもなく、後日ねつい造された疑いがある」

また、3月31日には、飯塚事件の再審請求を福岡地裁は却下している。
久間三千年元死刑囚が犯人とされたのは、DNA鑑定によってだ。それは「MCT118型」と呼ばれる手法。足利事件の再審で証拠能力が否定された鑑定と同じだ。
久間元死刑囚は、08年に死刑執行された。再審封じなのでは、ともささやかれている。

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淸原和博が文藝春秋を相手に2億5000万円訴訟をする裏事情

西武や巨人などで活躍した清原和博氏(46)のマネジメント会社「オフィスキヨハラ」が3月26日、同日と3月6日に発売された週刊文春の記事で名誉を毀損されたとして、同誌を発行する文芸春秋に対し、合計2億5000万円の損害賠償及び謝罪広告を求める訴訟を起こす準備を進めていると、報道各社にファクスで発表した。ところが今現在(4月14日)文藝春秋によると、いまだに「訴状が届いていない」。

週刊文春では「清原和博緊急入院 薬物でボロボロ」「清原和博は巨人時代から薬物をやっていた」と題された記事を掲載。清原氏側は、記事の内容について1月下旬に糖尿病と診断され、2月27日から3月4日まで治療していたと全面的に否定していた。いったい、これだけぶちあげておいて訴訟を始めないとはどういうわけか。

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自分たちに、定年の来る日はあるのか

定年後に何をしたらよいのか、何もすることが無いという話題を時折聞く。高度成長期をがむしゃらに働いていた日本人だからこその話かと思えば、アメリカでも老後にやることが無い人が増えているという。そういう人たちは本当に、仕事しかすることが無かったのだろうか。あるいは主婦は、子供の独り立ちを見届けたら、もう何も残っていないのだろうか。

不思議でしょうがない。私はやりたいことが多すぎて困っているというのに。仕事さえなければと、何度思ったことだろう。もっと時間があればピアノの練習時間も多く取れる。他にもギターもやりたいしサックスなんかも吹いてみたい。PCで曲を作って動画も作成してYouTubeに上げるとなると、何か月もかかる作業になってしまう。作りたいものはいくらでも出てくるのに、全く作業時間が追い付かない。

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タイ国よりいい加減かもしれない、日本国

以前、タイ人の知り合いから聞いたことがある。タイ人の名前は長く呼びづらいので、適当にアンとかノイとか適当なニックネームを付けて呼んでいるとのこと。だから親しい友人でも本名は知らないということも多いらしい。

タイ語での挨拶の「サワディ」というのは割と知られているが、アルファベットでの綴りを聞いたら「sawadiiでもいいし、sawadeeでもsawadeeeeでもかまわない」と答えが返ってきた。

タイ人はいい加減な人が多いという話を聞いてはいたが、確かに随分いい加減だなと思ったものだ。いい加減というより、細かいことを気にしない気質なのだろうか。そこがタイらしさかとも思っていたが、ある日、そのタイ人にこんな質問をされた。
「日本って、なんて読むの?」
ふと、返答に困った。普通に考えれば「にほん」だが、オリンピックなどで「NIPPON」と書かれたプラカードを持っていたような気がする。「全日本」は「ぜんにほん」「ぜんにっぽん」とも言う。「日本橋」は「にほんばし」も「にっぽんばし」も存在する。今は「にほんこく」が正式な気がするが、以前は「だいにっぽんていこく」だったわけだ。

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日大の「関東軍」を思い出させる、今の法大の威圧的な警備

ここ数年の法政大学では、大学当局による学生運動の取り締まりと警察の介入で問題になっている。これで思い出すのが日本大学のことだ。

かつて日大では、二億円もの使途不明金が発覚したことがきっかけとなり、学生たちが大騒ぎした。自分たちが納めた学費が行方不明というのでは黙っていられない。それに対して「反憲学連」と称する学生の集団が襲いかかった。これは憲法の人権と平和と民主に反対する学生の連合との意味で、体育会系の御用学生や神道系サークルなど右翼の寄せ集めというのが実態だった。また、大学当局に雇われた警備員たちが学生運動の取締りに乗り出したが、ここには暴力団の経営する会社も含まれていた。これは学生たちから「関東軍」と呼ばれていた。そして学生の集会やデモで多くの負傷者出る事態となった。ここへやってきた警官が静止するかと思ったら逆で、学生たちに暴力をふるっていた側に加勢するという異常さで、手が回っていたことは明らかだった。

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格差社会を象徴する塔? ディープゾーン天王寺に誕生した、あべのハルカス

日本で一番高い300メートルの高層ビル「あべのハルカス」が誕生した、大阪・天王寺。
この辺りには、日雇い労働者が集まる釜ヶ崎(あいりん地区)、遊郭からの伝統を持つ飛田新地、昼から酒を飲んでいても浮かない繁華街、新世界がある、大阪でもディープなゾーン。
あべのハルカスの横には、「チン電」と地元の人々が呼ぶ路面電車、阪堺電気軌道上町線が走っている。古びた駅は昭和30年代の趣だ。

入場料1500円で上れる「あべのハルカス」展望台は58階から60階を貫き、中は広大な吹き抜けになっている豪華な作り。
「天空庭園」と名付けられた58階は、一面ウッドデッキになっている。
そこから見下ろすと、大阪のシンボルの一つであったはずの通天閣が、小指ほどの太さにしか見えない。
通天閣の入場料は300円で、高さは100メートル。
通天閣にしか上れない層と、あべのハルカスに上れる層に分かれるのではないか。
まるで格差社会を象徴する塔のようだ。

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やはり徒労でしかない、ネットで見舞われる粘着への対応

どんなものだか知ってないと困るので、FacebookやTwitterをやることはやっているのだが、まったく書き込まない。他で自分の書いた記事をリンクするだけだ。
それでも先日、噂に聞く粘着に見舞われた。

福島原発事故でまき散らされた放射能の影響で、飼育していた牛を屠殺せざるを得なくなったり、移住を余儀なくされたり、あるいは自殺に追い込まれた、福島の人々の苦境を追った映画『遺言』を紹介した記事をFacebookでリンクすると、次のようなコメントが付いた。

「全廃にするにしても、結局、その道の専門を極めた人間に頼るしかないわけで・・・・」

なぜ、専門家の話が出てくるのかよく分からなかったが、これはその通りだ。
次のように返す。

「専門家は責任があるのだから、廃炉に携わるべきでしょうね」

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