知り合いの女性が最近、ホストクラブにはまっている。
しばらく前まで、ホストクラブは初回の料金が3000円というところが多かったが、今は500円というところが増えているようだ。そこで楽しさを覚えさせて、2回目からの来店は通常の料金となるのだ。長引く不況での生き残り競争で、初回料金は価格破壊しているというわけだ。
ホストたちは、女性の喜ばせ方を知っている、と彼女は嬉々として語る。
確かにそうだろうな、と私も思う。
友人にナンパ塾の校長がいる。ナンパの仕方を教える学校を経営し、自ら教えているのだ。
彼はとにかく褒めるのがうまい。カラオケの受付の女性にまで、「そのネイル、きれいだね。自分でやったの?」などと話しかけている。その女性を褒めてもなんの得にもならないはずだが、そうやって日頃から褒める鍛錬をしているのだ。
日本人はなぜか、褒めるのは簡単、批判するほうが難しい、と考えている人が多い。
しかし、実際には褒めるのは難しい。
熱海で、芸者をしているライターに会った時のことだった。見るからに地味な浴衣を身につけていたが、それはこちらが素人目だからだろうと思った。
「浴衣、渋くていいですね」と褒めると、「えっ、これがですか!?」と仰天されてしまった。
「50円のハガキに、ワシの主張をブチまけた。インパクトのある上告趣意書を作成して、最高裁に送りつけてやった(笑)。上告棄却するのが自分達の仕事だと勘違いしている腐った判事どもに、貴重な切手や便せんや封筒を使うのはもったいないでえ――!! ハハハハハハハ――――――!!」
世間では今、有名司会者みのもんた氏(69)の次男で、御法川雄斗氏(31)という日本テレビ社員の男性が窃盗未遂の容疑で逮捕され話題になっている。これと似た事件として、広島で昨年、地元放送局の元アナウンサーの男性が窃盗の容疑で逮捕、起訴された事件があったのだが、ご存知の方はどれほどおられるだろうか。
こんな祭が、今まであっただろうか?