昭和のスター司会者、大橋巨泉──追悼番組出演でTVタレントが熾烈な争い

がんとの闘病を続けていたタレント、大橋巨泉さんが7月12日、急性呼吸不全のため千葉県内の病院で死去。昭和を代表するスター司会の追悼番組がつぎつぎと企画されている。

大橋巨泉『ゲバゲバ70年! 大橋巨泉自伝』(2004年講談社)

「TBSでは、大橋さんの過去の映像を使いつつ、やはり往年の出演者を集めて『クイズダービー』をやるしかないでしょうという話になっています。76年スタート、92年まで続いた長寿クイズ番組ですが、まだ北野大やガッツ石松や竹下景子などおなじみの回答者を出すのはこの司会をだれがやるか揉めそうです」(芸能ジャーナリスト)

2012年4月17日に特別番組として一夜かぎりで復活した『クイズダービー2012』では「くりぃむしちゅー」の上田晋也が抜擢されて「伝統の番組なんでプレッシャーをかなり感じています」と恐縮していたが大橋は「上田君なら機転がきく。喜んで司会としては〝縁どおし〟しますよ」と語り、この瞬間に「伝統番組のMCの重み」は上田の肩にのった。上田はそつなく特番の司会をこなして高評価を得た。

そして2015年5月22日『中居正広の金曜日のスマたちへ』にゲスト出演した大橋は中居や竹下景子らを回答者に呼び、自ら8問を司会して、現役時代とはかわらない冴えた仕切りを見せた。

「このときに、サブ司会として参加していたTBSの局アナの安住紳一郎が大橋の横で『ひとりをのぞいて全員が同じ答え、いっせいに(答えを)あけます』とか『まずは竹下景子の答え』など、答えの見せ方の妙を、興味深そうに見て研究。『これは解答の見せる順番がおもしろさの肝ですね』と歓心していた。それを見た大橋が『まさかお前が司会でまたやろうってんじゃないだろうな』と大橋が鋭く突っ込んだのです」(TBS関係者)

案の定、「クイズダービー」をやるなら俺をMCに、と安住は編成局幹部やバラエティ班のプロデューサーたちに打診し始めたという話が伝わってきた。

「昭和を代表する名司会者の大橋巨泉が命を削って作り上げた番組『クイズダービー』の司会をやるとすれば、それはテレビ史に残る偉業になるにちがいありません。いっぽうで上田サイドの動きは見えてきませんが、当然、大橋が『上田がいい』とした2012年のコメントは映像でも残っていますし、MCとしては、ふたりの一騎打ちとなるでしょうね」(同)

そして大橋ファンにとって残念なのは、女性の裸体がもうテレビで見れない時代、『11PM』がもう見れないということだが、「ビートたけしでどうか」と日本テレビ系の作家が企画を出しているとか。追悼番組にも熾烈な出演枠の争いがあるようだ。

(伊東北斗)

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人気AV女優たちの決起──対マークス社長訴訟で業界の未来絵図は刷新されるか?

人気AV女優の香西咲が同僚とともに「タレントとして勧誘されたのにAVに出演させられた」としてかつての所属事務所「マークス(後にマークスインベストメントと社名変更)」の青木亮社長(40)を相手取って刑事・民事の両面で訴訟を起こす報道がAV業界を震撼。「一歩まちがえば業界が縮小する原因となる」とAV関係者が胃が痛い思いで注目している。

◆1本2、3万円なんてザラ

AVライターは語る。
「本人の意志に反してAV出演を強要されたことが立証されれば、事務所は労働基準法違反に問われる。これがもし判例となれば、AVに女を出演させるには、『本人の意志である確認』『金額条件がある確認」 など二重、三重に事務所サイドは女優志望者に確認せねばならなくなる。となれば、ほかのアダルト業界に人材をとられることになり質が低下する」(AVメーカー)

ことは「女優たちの下克上」ではなく、業界の未来絵図を変えようとしているのだ。つまり虐げられてきた女優たちの「地位改善」の千載一遇の機会だ。

「今のAV女優たちは一本あたりの単価が低くて、1本2、3万円なんてザラ。企画系女優などは、普段はOLや派遣会社をしているが、地方から上京してきて土日に事務所が契約しているマンションに泊まり、デリヘル嬢として客をとるのが通例」(同)

◆事務所社長は元関東連合

さらに、愛人クラブのサイトに登録して「ネットパパ」からお小遣いをもらうという強者女優もいる。

「要するに、稼ごうと思えばいくらでもできるが、女優をやめるのは至難の業。事務所によっては稼ぎの2割しか払わない会社もありますし」(同)

香西咲らが訴訟に踏み切ったのは、事務所社長の青木が元関東連合であり、金をふんだんにもっているから「大枚を使って和解に応じるはず」という計算があるという見方も。

「もともと青木は、最大手のAVプロダクションのバンビ出身で、バンビこそヤクザ系事務所。そうした裏人脈も強い。青木を守るためなら億単位のカンパがあっというまに集まるでしょう」(ヤクザ雑誌デスク)

かくして、さっそく各AVメーカーたちが「女優に法人を作らせて、メーカーと契約する」というウルトラCを悪徳弁護士と考え始めた。

法人どうしで「A社はB社のタレントにAV出演を依頼する。解除する場合は…」などとガチガチの契約をするなら、労働基準法違反を逃れることができる。

◆AV関係業者が生きる道はアジア市場?

「そうしてメーカーたちが女優たちの叛乱に対応に苦慮しているうちに、中国系のAVメーカーが台頭してきました。ピエロやギョクモンエンターテイメントなどがそうですが、中国や台湾、韓国の女優をスカウトたちが捜し始めました。大きくAV界の女優勢力図は変わるでしょう」

たとえばメーカーのDEEPSは、中国まで足をのばしてAV女優志望者を捜している。(タイトルは「楊麗玲デビュー! 本物中国人 大手電子メーカーの箱入り令嬢が好奇心で最初で最後のAV出演!日本上陸3秒で言葉より先にSEX! 婚約者より先に初中出し!」など)。

「女衒」ともいわれたAV関係業者が生きる道を見つける術はこの先あるのか。
たとえば台湾にはかなり日本のAVのニーズがあり、ここを経由して東南アジアに出て行くのだが、台湾政府は著作物とは認めていない立場だ。前とちがいこのルートはあてにならない。街のレンタルショップのAVは激減か? エロ好きの 諸兄には転換期がきている。

(鈴木雅久)

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石田純一都知事選出馬断念で肩を落とした「悪いやつら」

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「なんだ、金をむしりとれねーじゃねーか」と石田純一が11日に都知事選挙を断念したとたん肩を落とした『悪いやつら』がいる。

「肩を落としていたのはかつていしだ壱成を2001年8月にドラッグ漬けにして逮捕されるまでに追い込んだヤクザですよ。複数の野党がリサーチをかけたところ、息子の壱成がまだ裏社会とつながっているのか、そうでないのか身体検査で結論が出なかったのです」(全国紙政治記者)

◆いしだ壱成をドラッグ漬けにしたヤクザたちがその後も石田家を狙う

いしだ壱成は逮捕された当時、95年に野島伸司が脚本を手がけたドラマ『未成年』が大受けしてブレイクした後、「天狗になり、演技では少なくとも努力しなくなった。ドラマ収録日に二日酔いで脚本をまったく読んで来ないこともあった」(TBS関係者)

かくしてじりじりと人気が下がっていき、事実上「干されてふてくされつつあった」矢先の逮捕は父親の石田純一の仕事も激減していく事態となった傷が再浮上しかねないのだ。

当時、いしだ壱成をドラッグ漬けにしたヤクザたちは、何かと石田家にとりついて、娘のすみれのイベントの出演催促をしたり、しつこく食い下がっていたとされる。

◆黒い人脈は清算した上でようやく立ち上がった石田純一

「ですが、そうした『過去の負の遺産』は、石田純一が刑務所を慰問する矯正支援官に就任するなどして法務関係者と親しくなったり、バーニングの裏人脈を駆使して、ようやくヤクザ人脈を断ち切れたはずです。そうしてクリーンになった状態だからこそ出馬を臭わせる会見をした。ですがこれは勇み足で家族のみならず事務所も驚いたでしょう」(芸能ジャーナリスト)

いしだ壱成が身体検査に万が一、引っかかれば女優を夢みていたすみれがSumire Matsubaraとして2016年11月全米公開予定の同作で念願のハリウッド進出を果たした努力も水の泡となってしまう。万が一、すみれも裏社会人脈に「壱成の過去」について脅されたらやぶ蛇だ。だが、そんな心配は杞憂だとの指摘も。

「壱成の逮捕や黒い人脈はもう過去の話。いまはもうすっかり黒い人脈は清算して二番目の奥さんと穏やかに暮らしていますよ」(スポーツ紙記者)という声も多数あるのだ。

石田純一は「退路を断って引き下がるのも矛盾するところもありましたが、自分の事情もありまして」と記者会見で語った。その『事情』は、けして人には言えない部分もあったのかもしれない。「メディアのルール的にタイムリミットがありまして、きょうの昼、12時ぐらいに決断させていただきました」としたが実は、家族が「身体検査のリミットに引っかかった」可能性はおおいにあるのだ。

(伊東北斗)

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高知東生逮捕であぶり出される覚せい剤入手ルートと「ドラッグ漬けマンション」

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6月24日に関東信越麻薬取締役部に逮捕された元俳優の高知東生と愛人の五十川敦子が覚せい剤取締法違反で逮捕された続報がつぎつぎと出ている。

「元レースクィーンだった遊び人、五十川の恋人まわりもつぎつぎと現れているが、実は高知が昨年の10月ごろに五十川と横浜近郊で〝愛の住処〟となるマンションを探していたのはあまり知られていません」(芸能ジャーナリスト)

この部屋は当然、「ドラッグを楽しむための隠れ家」であるが「高知にオートロックで、踏み込まれる前に、奥に隠し部屋があり、時間が稼げるタイプの部屋を借りるだけの余裕はなかった」(同)という。

さらに、五十川と高知の「シャブ漬けSEX」ルーム探しをしているのを本能的に高島が察知したのか、この時期に、高知に渡す金額をぐっと下げている。

「一日、連絡がないなど理由をつけて、高知へのペナルティとして一説には、小遣いが半額になったとか。やはり誰か高知周辺の人物が、高島に耳打ちしたのでしょう。『高知が愛人と部屋を探しているようだ』と」(芸能プロダクション関係者)

もうひとつ、業界をまことしやかに流れている話が、「高島が探偵を使って高知の動きを逐一、掴んでいた」というもの。

「高島が高知の動きをマークしていたらとっくに離婚していたはずだが、『外で子供を作っていい』とまで高知に言っていたのは確か。だから自分が目の届く範囲で適当に高知を『泳がせていた』という見方もできる」(同)

高知と五十川が探していたタイプのマンションは「踏み込まれたときに隠れることができる構造の部屋」という、ドラッグ漬けの御仁がまず望むタイプで、売人業界用語で『籠抜け』という。だが、売人たちがこうしたマンションを斡旋することもある。

「ただし、売人に部屋まで用意させると数十万円にもなる。笑っちゃうのが、その時期、高島の親の介護という名目で芸能界を引退したのを逆手にとって、『介護の講演の仕事がないか』と経営していたエステ店の人脈を通じて講演コーディネータに紹介をねだっていたことです」(同)

そして覚せい剤の入手ルートが明らかになるにつれて売人たちが手配した魔窟のような籠抜け……。「ドラッグ漬けにした顧客を入れるマンション」もあぶり出されるのだろうか。

(伊東北斗)

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アイドルからエンターティナーへ──輝き続ける55歳!田原俊彦の魅力に迫る

デビューから37年目、この日は田原俊彦とファンにとって特別な意味をもつ日だった。6月21日(火)池袋サンシャイン噴水広場で新曲の発売イベントが行われた。今から36年前、1980年の同じ6月21日は田原俊彦が「哀愁でいと」で歌手デビューした日なのだ。

集まった総勢2000名のファンの熱気は凄かった。「トシちゃん大好き」と書かれた手作りのうちわを大事に持っている人が沢山いて狭いスペースにひしめきあっていた。客はほとんどが女性ファンで、年齢層は幅広いが、やはり40代、50代の女性が目立った。まるで、これから長時間のコンサートが始まる前のような熱気で溢れていた。

ラメ入りのシルバーのシャツに上下黒の衣装で華麗に登場すると、「キャー~!」と割れんばかりの歓声が会場に響きわたった。 最初の曲は、『I AM ME!』続いて「ラブ・シュプール」、『シャワーな気分』など往年のヒット曲を、迫力満点のダンスパフォーマンスで披露した。軽やかに左右に動き、〝キレッキレッ〟のターンも健在。何度も観客に視線を投げかけた。3曲目が歌い終わると、息があがり呼吸を整えた。

「新曲を歌う前に疲れちゃった。」と言いながらも新曲「ときめきに嘘をつく」を4人の男性ダンサーをバックにしっとりと歌いあげた。

6月22日発売のこの曲は、なんと72枚目となるシングルだ。クレジットされているのは『作詞: 松井五郎 作曲: 都志見隆』だ。この二人は、数々のヒット作品を生み出したゴールデンコンビである。6月1日に配信で発売すると、発売週にオリコンウィークリーダウンロード チャート1位を獲得している。

この日は、CD購入者は握手会に参加できるとあり長蛇の列だった。皆、握手を終えた顔は、喜びに満ち興奮冷めやらぬ様子だ。意外にも男性のファンの姿も多かった。夫婦二人で来ている人や、親子2代で応援している家族連れもいた。

女性ファンに伺った。「いつからトシちゃんのファンですか?」と聞くと、「デビュー当時から大好きでファンクラブにも入っています。毎回イベントやコンサートには行きます!」と普段から追っかけているのを教えてくれた。トシちゃんの魅力を尋ねると、「カッコイイところとブレないところです。」と答えてくれた。

男性ファンにも取材した。同じくデビュー当時からのファンだった。「魅力はダンスの上手さ。いつまでも少年のような、なんていうか、思春期の頃の心を持ち続けているところですね!」とした。そして「握手できて良かったですね!」と伝えると「はい、ありがとうございます。もう1回並んできます!」と笑顔で対応してくれた。デビューからずっとずっとファンなのだ。

輝かしい時だけでなく、確かに冬の時代もあった。だが、本当のファンは、ツラい時もどんな事があろうと彼を信じついてきたのだ。彼が歳を重ね培った包容力で、ファン一人一人を大切にしてきた光景が目に浮かぶ。55歳とは思えぬ若さの秘訣は、ファンの変わらぬ愛情と深い絆に支えられているからだと思う。こんなにも沢山のファンが応援していることに驚いたと同時に感動した自分がいた。

現在、毎週金曜日に放映されるTBS系の『爆報!THEフライデー』にレギュラー出演している。テレビに出ない時が長かっただけに、唯一テレビで彼を拝める番組だ。5年前、この番組で田原俊彦の特集をやっていた。

干された事についてどう思うかと聞かれた田原は、「人のせいにしちゃいけない。いつかは1人で歩かなくてはいけない。俺の肉体と精神で挑んでいかなくてはと腹をくくった」と話していた。

彼は、想像以上に強いのだ。打たれても、打たれても這い上がってきた。そんな彼の強さと優しさをファンは知っている。だから、待っていたのだ。見事に復活してくれた彼を心から応援していこうと決意したに違いない。こんな最強なファンがいる限り、これからも田原俊彦はエンターティナーとして輝き続けるだろう。

どちらかというとマッチ派だった自分が、トシちゃんの曲を聴いている。良い曲がいっぱいあることに気付いた。今年行われるコンサートに行ってみたくなるほど田原俊彦の魅力に引き込まれ、『ハッとして!Good』とした1日だった(笑)。

文・写真/林雅子
プロデュース/ハイセーヤスダ

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター/NEWSIDER Tokyo)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、書籍企画立案&編集&執筆、著述業、漫画原作、官能小説、AV寸評、広告製作(コピーライティング含む)とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論! 蹴論!」の管理人。

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局サイドの思考停止ぶりが心配な日テレ新ドラマ『時をかける少女』

主演に抜擢された黒島結菜(日本テレビ『時をかける少女』HP)

7月からスタートする新ドラマ『時をかける少女』(日本テレビ/土曜21時)の主演に抜擢された黒島結菜とSexy Zoneの菊池風磨が『新鮮な配役』として話題だが「キャスティングに至る裏事情はまったく新鮮じゃない」と囁かれている。

「原田知世、南野陽子、安倍なつみ、細田アニメ、仲里依紗などが演じてきたのが『時をかける─』の主役。ラベンダーの香りをかぎ、そこから「時を自由に超える能力」を身につけてしまう女子高生・芳山未羽(よしやま・みはね)は、ロリータファンなら涎ぜんのキュートさが求められる。そうそうたるメンバーで「スターへの架け橋」とも言われるのが作品『時をかける─』だ。筒井康隆原作でSFファンのみならず、幅広い層に愛される同作品でヒロインを演じるのは一見して「出世街道」に見える。


◎1983年 『時をかける少女』(旧角川春樹事務所)主演=原田知世、監督=大林宣彦

「この作品は何回もドラマやアニメ化されすぎていて、当初オファーがあった有村架純や、大友花恋は「かつて主演した女優たちと比較されたくない」とパス、そして仮キャットで「Kis-My-Ft2」の玉森 裕太がブッキングされていたが、「Kis-My-Ft2」は1月の『SMAP解散騒動』を引き起こした元マネージャー、飯島三智の支配下だった。現状では、つぎつぎと飯島がブッキングした「Kis-My-Ft2」の仕事は現在、ほぼ全権を握るメリー喜多川副社長により引きはがされている。そうした中、『メリーの鶴のひと言』で『菊池にやらせてあげなさい』と発表寸前に差し替えられました」(スポーツ紙記者)


◎2006年 『時をかける少女』(アニメ映画)監督=細田守

ただ、このキャスティングは、ドラマ「ごめんね青春!」(TBS)や映画「ストレイヤーズ・クロニクル」や去年の「花燃ゆ」(NHK)で実績があるものの、端役しかこなしていなく、いまひとつ知名度的に集客に結びつかないことを心配しての「保険」として相手役にジャニーズの人気者をあてておきたい局側の意図が透けてみえる。

「それにしてもすでに手垢のついたコンテンツ『時をかける─』がまた製作されるという局サイドの思考停止ぶりが心配です。キャスティングも事務所が推薦してくるがままになっていますし、もはやドラマは『タレントや俳優のプロモーション』の場でしかないとすら感じます」(放送作家)

日本テレビに「どんなプロセスで黒島と菊池に主役が決まったのですか」と聞くと「個々のキャスティングについて返答できかねます」という丁寧な答えが返ってきた。


◎2010年 『時をかける少女』 主演=仲里依紗、監督=谷口正晃

果たして、『時をかける─』への出演は、貧乏くじなのだろうか。

「そんなことはありません。作品じたいのファンが多いですし、いわゆる『ロリータ好き』な視聴者が観るはずです。そのくらいはマーケティングして結果を弾けますよ」(同)

しかし83年に映画『時をかける─』で主演した原田知世はスターダムにのしあがったが2010年、仲里依紗が主演した映画『時をかける─』は大コケしてオファーを減らしている。果たして、「安全策」として『時をかける─』の制作にのっかる主役ふたりの未来はいかに?

(伊東北斗)

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リオ五輪逃した男子バレー清水邦広──それでも妻・中島美嘉の愛は本物だった

〝格差婚〟ながらもラブラブで暮らす、そんな秘訣がこのカップルにありそうだ。
バレーボールのリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選男子大会第5日が6月2日、東京体育館で行われ、世界ランキング14位の日本は同13位のオーストラリアに0-3でボロ負け。ついにロンドン五輪に続いてリオ五輪に出場を逃した。

中島美嘉『ずっと好きだった~ALL MY COVERS~』(2014年ソニーミュージックエンタテインメント)

「エースの清水邦広(パナソニック)がサーブやアタックを止められすぎて、A級戦犯扱い。妻の中島美嘉が『もう責任とって引退して解説業になりなさい』とぶち切れたようです。しかしその真意はまたちがうところにあるようです」(スポーツ紙記者)

確かに、オーストラリア戦での清水の出来は悪かった。平均して身長が15センチ高い相手に対して、ブロックの手にあててはじき飛ばしたり、ブロックに吸い込むスパイクを狙って14得点を叩き出した。だが1セット目でサーブをふかしてアウトにしたり、パワースイングできるボールをフェイントにして相手に拾われたりして、いつもの冴えはなかった。

「応援に来れば勝率8割を超える〝勝利の女神〟中島が会場にいなかったのもあるが。普通の調子なら1試合20得点はとる清水の不調は、若いエース、20才の石川祐希(中央大学)や柳田将洋(サントリー)が怪我で不調なのをさしひいて考えても、あまりにも痛かった」(同)

そして2011年に「ひとめ惚れして、会場に駆けつけて清水にプロポーズした」というほど情熱ある愛を清水にふりそそぐ中島としては「自分はツアーなどで忙しいし、清水も遠征などでいっしょにいられるのは月に2、3日という中『これで一緒にいる時間が増える』として引退を勧めたという話だ。

〝ゴリ〟と呼ばれるごつい男、清水と中島は『格差婚』もしくは「美女と野獣」などと揶揄された。だが一緒に暮らすうちに、清水は「中島にふさわしい男」に見えてくるから不思議。
「清水は、引退を勧められて『まだ燃え尽きていない。つぎの東京五輪をめざす』と答えたようです。そのとき、清水は33歳とベテランの域に入っているのですが、自分が出場していた中、2大会連続で五輪に出場出来ないのは悔しいでしょうね」(同)

さて、その中島は「まったくファッションに興味がない」という清水の髪型やファッションまでもプロデュース。銀のペンダントをつけて試合に臨んでいるが、これも中島の申し出で「磁気が健康にいい」と言われてつけているが、清水は「ルールには違反しないとはいえ、アタックを打つときは邪魔でしょうがない」とチーム仲間に愚痴っていたほど。

勝利の女神が言うなら、清水も渋々従っていたようだが、問題は、スターの中島が『むさいバレーボール少年』にすぎない清水に対して飽きてきたときだ。
「その心配はないでしょう。ライブ前に励ましたり、夫婦生活をテーマに中島が曲を書いているほどで、お互いになくてはならない存在になっているのです」(同)
五輪の道は絶たれたが、清水のバレーボール人生はまだ終わっていない。
「予選はまだ試合がある。この状況でも中島が応援に来たら、愛は本ものでしょう」(同)

はたして、中島は五輪予選の6月5日、最終日のフランス戦に姿を見せた。やはり愛はホンモノだったんだと思う。

(伊東北斗)

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『NO NUKES voice』08号【特集】分断される福島──権利のための闘争

福山雅治・吹石一恵夫妻宅侵入事件で地に堕ちたマンションコンシェルジュの信用

元一流ホテルマンや、年輩の元マンション管理士など、「紳士じゃなくては勤まらない」とされてきた高級マンションの「コンシェルジュ」(案内人)という仕事の信用は地に堕ちた。

福山雅治『想 new love new world』(UNIVERSAL J 2008年10月22日)

5月6日夜8時ごろ、福山雅治と吹石一恵夫妻が暮らす東京・渋谷区内のマンションに不審な女が侵入した事件で、このマンションのコンシェルジュの女が逮捕された。マンションは元オセロの中島知子がひきこもったことでも有名だが、宅杯便のスタッフを装って浸入を狙う記者や、ピザ屋を装う雑誌カメラマンを追い返すほど「セキュリティの高さ」で信頼を集め、芸能人のみならずセレブたちも安心して暮らしていた。

福山の事件では、「いったい何を信用すればいいのか」「これでは、芸能人を住民として受け入れることは難しい」とコンシェルジュを使うマンションのオーナーが頭を抱えている。

「そもそも、コンシェルジュは客に届く荷物の管理や住民の服のクリーニングの手配、提携している飲食店からの出前の手配、住民が倒れたときの救急車の手配や看護など仕事は多岐にわたり、気遣いがないとできない仕事。ですが仕事が多岐にわたる割に資格がとくに必要ないので、マンションのオーナーの知人がコネでつとめていたりもします」(不動産者)

案外、コンシェルジュには「悪いやつら」が多い。芸能人が多く住むマンションのコンシェルジュは、情報を記者に流して儲けていたケースもある。
「目黒で、コロッケも住んでいるマンションでは、コンシェルジュがスポーツ紙や週刊誌記者に、誰が誰をマンションに連れ込んでいたか逐一リークしていました。月に情報料だけでも相当、貯め込んでいたのではないか」(芸能ライター)というそら恐ろしいケースもある。

また、原宿の高級マンションでは 住民から「コンシェルジュが部屋に入るなんて考えられない。芸能関係者はマンションから出してほしい」と住民から要請があったようだ。

合い鍵でほいほいと部屋に入られては、一般人とて安眠できない。今後、マンションのオーナーや不動産会社が、コンシェルジュについて相当緻密な「身体検査」や身元確認 をしないとならない状況になってくるはずだ。

マンションを複数所有、管理している作家の影野臣直氏は語る。
「身体検査や履歴チェックなどコンシェルジュにそこまで金をかけていたら、オーナーとしては赤字になるのでは? 一方で秘密を守ってくれるから客はコンシェルジュ代も含めて高い家賃を払っているので、マンション運営側に対しては裏切り行為には断固として抗議したほうがいい。なんでしたら賠償金要求されたら、慰謝料を払うケースも出てくるかも」

大手芸能事務所のスタッフは「まさか秘密がマンション運営サイドから漏れるとは。そうしたら、タレントはもうホテル住まいさせるしかなくなる」と嘆く。
「芸能人を秘密裏に囲い込むことを条件に、値段をつり上げる不動産もあるが、今後はそうしたビジネスも成り立たないだろう」という声も。

だが、いまどき「性善説」にもとづいて高級マンションのセキュリティの高さを盲目的に信頼する福山サイドのほうにも脇の甘さがあったようだ。福山の事務所に「マンションに賠償金を請求するか」と聞いたが、『担当者は不在』とした。

今後、芸能人が「ひとつ屋根の下」に住むにはなかなか難儀しそうな雲行きとなりそうだ。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター/NEWSIDER Tokyo)?テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、書籍企画立案&編集&執筆、著述業、漫画原作、官能小説、AV寸評、広告製作(コピーライティング含む)とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。格闘技通信ブログ「拳論! 蹴論!」のアソシエイト・スタッフ。

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早見優と松本伊代──艱難辛苦を乗り越えて歌い続ける「80年代アイドル」たち

早見優と松本伊代のユニット「キューティー★マミー」

5月5日、池袋のサンシャイン噴水広場にて、早見優と松本伊代のユニット「キューティー★マミー」のライブを見た。もちろん80年代を象徴する二人なのだが、このユニットには、本来、堀ちえみが参加していた。

早見と松本のふたりはディズニー公認アイドルだ。踊りながら「ミッキーマウス・マーチ」を披露。早見優がヒット曲「夏色のナンシー」を歌い、松本伊代がデビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」を披露した。

僕自身は、まだ「追っかけ」が存在しており「優ちゃーーん!」「GO GO 伊代ちゃん!」などと声をかけている光景をまのあたりにして驚いた。松本が81年デビュー、早見は80年にデビューしている。確かこの世代は、バブルまっさかりのときにやってきて、後に「アイドル冬の時代」を90年代に迎えて一気に消えていった。

早見優

「ピンでも売れるアイドル」として最後のアイドルは、個人的には松浦亜弥だと思うが、それとて例の物まねをするタレントたちに盛り上げてもらってようやく人気をつなぎとめるという有様だ。橋本環奈がいるという指摘もあるが、彼女は『Rev. from DVL』の一メンバーにすぎない。つまり、早見や松本はもはや「レガシー」となった歌い手たちだ。

「50歳近くでこんなに顔が小さくて細い。うらやましいです」と女子高校生たちは言う。

それにつけても、このユニットに堀ちえみが欠けたのは悲しい。「関西が拠点活動の地だから参加は難しい」とのことだが、それ以外にも理由はありそうだ。

さんざんぱら「仲が悪い」と報道された早見や松本や堀は、実は私生活では昔から仲がよかったのだ。今、たまに昔の実話雑誌をめくってみると「早見優が収録で西川のりおにマジ切れされて楽屋に引きこもる」とか「松本伊代が嬢王さま発言」などとぶったたき記事がわんさかと出てくる。だがこうしたブッ叩き記事さえも乗り越えて、彼女たち「80年代アイドル」たちは艱難辛苦を乗り越えて今もなお歌っている。

「それにしても、堀はいつ、このユニットに戻ってくるのだろう」とあるファンがつぶやいた。

松本伊代

そう、もしかわりにこの二人に入っても違和感がないのはかろうじて柏原芳恵や河合奈保子がピックアップされるが、柏原は少なくとも芸能界では動きがない。河合はオーストラリアにいるようだが、芸能活動をしているかどうか不明。娘のkahoは、2013年に歌手デビューしたが。いつかまた、元気に歌う彼女たちを見たいものだ。バブルを通りぬけた同じ世代の疾走者として。

(伊東北斗)

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杉良太郎、石田純一らと共にPaix2(ぺぺ)も参加して全国矯正展がスタート!

 
杉良太郎特別矯正監

刑務作業で受刑者が魂をこめて作った日用品や家具など約5万9千点を展示販売するイベント「全国刑務所作業 製品展示即売会」(第58回全国矯正展)が6月3日から2日間、北の丸公園内の科学技術館で開催された。

そのオープニングイベントは午前10時からで、杉良太郎特別矯正監、また法務省矯正支援官である石田純一、桂才賀、ダンスボーカルユニット「MAX」、受刑者のアイドルでデュオの「Paix2(ぺぺ)」と特別ゲストの西内まりやなどが集まり、華やかにテープカットを行った。

杉良太郎は「熊本大震災のときは、熊本刑務所を開放して260人も緊急避難してもらった。刑務所は頑丈ですし、水もきれい。食料の備蓄も何万食あり、避難拠点として優れています。こうした動きが全国的になればいい」と語った。

また鹿砦社から著書も出しているわれらが刑務所アイドルの「Paix2(ぺぺ)」のMegumiは「刑務所作業品はデザインが毎年、レベルアップしていて驚きを感じます。ぜひ何か買っていってください」とアピールした。

驚くべきことに、「刑務所への慰問は、交通費と宿泊費は自腹で」という時代が長かったようだ。それを杉良太郎は「(刑務所慰問するタレントに対して)甘えすぎだと思う。ようやく交通費と宿泊費用が、出るようになりました」と語った。

石田純一矯正支援官

刑務所に慰問すること自体、尊いが、「Paix2(ぺぺ)」はもう390回、桂才賀は1100回も行っている。

刑務所事情に詳しい作家の影野臣直氏は言う。
「二人合わせて1500回、刑務所に行っているわけですよ。北海道や沖縄にも自腹で行っていたわ けで、一回10万円だとして、1億5千万円。とっくに豪華マンションが買えていますよ。実に尊いことだと思います」

靴にしろ、家具にしろ、刑務所の製品は基準が厳しいから、実にしっかりとしている。この日も、開催と同時に、いきなり家具の予約ブースに人が殺到していた。刑務所の作業は、国家事 業であり、今は2300社の企業が、刑務所での労働力をあてにしている。まさに、捨てる神あれば拾う神で、受刑者にも立派な使命があるのだ。

今回に限らず、定期的に刑務所作業展は開催される。興味がある人はぜひ、刑務所の製品を手にとって、そのクオリティとできばえを味わっていただきたいものだ。

◎法務省「全国刑務所作業 製品展示即売会」(第58回全国矯正展)の概要HP=
http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei05_00019.html

▼小林俊之(こばやし・としゆき)?裏社会、事件、政治に精通。大本営発表のマスコミに背を向けて生きる。自称「ペンのテロリストの末席」にして自称「松岡イズム最後の後継者」。師匠は「自分以外すべて」で座右の銘は「肉を斬らせて骨を断つ」。

受刑者のアイドル・デュオ「Paix2(ぺぺ)」
 
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