《大学異論20》過去を披歴しない「闘士」矢谷暢一郎──同志社の良心を継ぐ

11月9日、同志社大学学友会倶楽部の主催でニューヨーク州立大学教授、矢谷暢一郎さんの講演会「新島襄の良心と今日のアメリカ」が行われた。前日の「浅野健一ゼミ」にもゲストとして登場され、連日の講演ながら会場には同志社大学卒業生を中心に約200名の聴衆が集まった。

矢谷さんはベトナム反戦運動が燃え盛る中、同志社大学で学友会(全学自治会)の委員長として活躍し、京都府学連委員長も経験されている。いわば同志社大学学生運動の花形だ。

私自身は矢谷さんと面識はなかったが、何人も知人を介せば必ず行き当たる、いつかはお会いしたい方だった。講演前に昼食をご一緒させて頂いた。面構えはジェントルマン、隠岐の島ご出身とのことで特有の語り口をなさる。受け答えは軽妙、気さくで優しい方だ。

講演の内容は矢谷さんが米国当局に不当逮捕された「ヤタニ・ケース」も含めて、米国でのご経験から現在日本の危険な状況、特にアジア諸国への侵略視点を失って80年代以降の繁栄を享受してしまった過ち、更には福島原発事件で日本が国際的に「加害者」となった。など卓越した視点から今日の日本、世界の危機を鋭く浮かび上がらせる内容であった。そのエッセンスは今月、鹿砦社から発刊された『日本人の日本人によるアメリカ人のための心理学』にもおさめられている。

矢谷暢一郎(やたに ちょういちろう)ニューヨーク州立アルフレッド工科大学教授(心理学)。同志社大学在学中の1960年代末、学友会中央執行委員長としてヴェトナム反戦デモの指揮をとった

◆米国を揺るがした「ヤタニ・ケース」

先に触れた「ヤタニ・ケース」は、米国全土を揺るがした大事件だ。

「ヤタニ・ケース」は1986年、矢谷さんの過去に因縁をつけた米国当局が当時、ニューヨーク州立大学講師だった矢谷さんを海外の学会から米国に戻った際、空港で逮捕したことに端を発する。これに対し、オノヨーコをはじめ多数の支援の輪が広がり、ついには米国議会の公聴会に矢谷さんは呼ばれることとなり、米国の法律がこの事件を機に変更を余儀なくされたという前代未聞の大事件だ。矢谷さんは望んでこのような闘争に引き込まれたのではなく、あくまで米国による嫌がらせに端を発している事件である。

講演は「ヤタニ・ケース」への言及も含め、独自の語りと内容の深さに於いて極めて卓越していた。矢谷さんが大学教授となった今も、立場は異なれ「闘い」を放棄していないことの宣言のようでもあった。

しかしこの日、私にとって最も印象的かつ胸に迫ったのは「質疑」の時間だった。矢谷さんは講演の中でも自身がかかわった運動で、「運動にかかわった為に後輩が命を落とすことになった。せめてその落とし前として大学を卒業しないこととした」と語られていた。それに関連してた問いが投げかけられた。

「あの当時の運動が内ゲバなどを引き起こしたことの原因は私達自身の中にあるのではないか」

質問者はたしかこのような趣旨を聞かれたと思う。矢谷さんは檀上でしばし黙した。2、3回軽く肯いたようにも見えた。絞り出すようにして一言、「そうだと思います」とだけ答えた。矢谷さんが黙している間に会場からは「そんなこともうどうでもいいだろう!」、「未来をみろよ!」などいくつかの声が交錯した。

質問者が問いを発してから、矢谷さんが「そうだと思います」答えるまでの数十秒、自分が何の関係もないはずなのに、私は自身に矢のような質問を突き付けられた気がして気脈が乱れた。「そうだと思います」と答えた矢谷さんの目には涙が溢れていた。自分の責任から逃げない。過去から逃げない。後悔した過去を軽く忘却しない。闘う人間の誠実な心が「そうだと思います」たる短い答えに凝縮されていた。ああ矢谷さんはあの人に通じているんだな、と姓を同じくする私の先輩を思い出した。胸が熱くなった。

◆良心を継ぐ者たち

矢谷さんはこの日の講演でご自身が学友会の委員長や府学連委員長を経験された「事実」は語られたけれども、それを自負したり、自分が如何に闘ったなどは一言も語られなかった。「責任者になったものは責任を取らんといかんのです」と述べられただけだ。あの先輩もそうだった。矢谷さん同様、学友会委員長、府学連委員長に就き、学内で学生による殺人的なリンチを受け瀕死の状態になっても「あくまで学内問題です。後は任せてください」と病院で語り警察の大学介入を断固阻止した田所伴樹さん(故人)。

加害学生を裁く法廷に証人として呼ばれたが「宣誓」を拒否し、被害者が逆に逮捕されるという歴史に残る闘いを貫いた田所さん。警察権力・国家権力の大学介入を身をもって阻止した彼も、こちらが余程酔わせても滅多に「昔の話」には乗ってこなかった。

『日本人の日本人によるアメリカ人のための心理学』では、矢谷さんが敬愛した藤本敏夫さん(故人)への思いが綴られている。加藤登紀子さんのお連れ合いであった藤本敏夫さんも、矢谷さん、田所さんと同様、学生運動経験者の中で知らないものはいない。矢谷さんと藤本さんは、藤本さんと田所さんがそうであったように、頼れる先輩を持った共に重責を苦悩する若き闘士だったのだろう。

威勢のいいデモやアジテーションの話なんて彼らはそうそう簡単にはしてくれない。「わしらの若いころはな!」と口角泡を飛ばし懐古趣味を語る老人にはない迫力がその沈黙の中にある。久しぶりに本物の「闘士」に出会った気がした。私の知る「闘士」は皆優しい。

▼田所敏夫(たどろこ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ

◎《大学異論18》「過激派」は学生でなく今の日本・安倍政権!──京大集会見聞記
◎《大学異論19》警察が京大に160倍返しの異常報復!リーク喜ぶ翼賛日テレ!

 

 

闘う心理学者、矢谷暢一郎さんの書き下ろし最新刊『日本人の日本人によるアメリカ人のための心理学━アメリカを訴えた日本人2』(鹿砦社)

 

私が二度とタカラヅカを観にいかなくなった理由

これまでに一度だけ、思い立って宝塚の舞台見に行った経験がある。2001年のことだ。

何の予備知識もないままにヅカファンだった友人に連れられて見たのは、たまたま上演していた雪組轟悠主演『猛き黄金の国』。三菱の創始者、岩崎弥太郎の生涯を描いた作品である。始まる前に友人は、この舞台はイマイチで、初めて見るなら違うものが良かったんだけど・・・と、少し顔を曇らせた。そう思いながらも彼女が足を運んだ理由は、共演の紺野まひるを応援するためだった。

確かに『猛き黄金の国』はそれまでテレビで見たことがあったものに比べると冴えなかった。その最大の理由は、台本が、つまらないというわけではないが地味で、主人公の役柄に全く華がなく、宝塚の持ち味を生かしきれないことにあった。

当時、宝塚は男性ファンを獲得しようと思考錯誤し、男性の興味を引きそうな歴史ジャンルにも題材を求めていたようだ。しかし、歴史上の人物にしても、もっと宝塚にマッチした華と人気のあるヒーローはいくらでもいる。それなのに、何故岩崎弥太郎なのか?

誰でもピンとくるのは、阪急と三菱の間に何かあるのだろう、ということだ。そして、案の定、当時の阪急電鉄社長小林公平は、三菱系の三村家から、小林家に婿養子に来ている関係だ。つまり、『猛き黄金の国』は社長にゆかりの三菱グループへのはなむけであり、ファンを喜ばせるための作品ではなかった。そういうものを平気で金を取って見せるのは、いかにも殿様商売に思われ、なめられているような気がして不愉快だった。生の舞台の魅力はわからなくはなかったが、それ以上に宝塚に対する大きな違和感が刻まれ、二度と舞台を見に行くことはなかった。

◆読んでわかった違和感の構造

こういった伏線をふまえて『タカラヅカスキャンダルの中の百周年』を読むと、当時の違和感の理由がいろいろと納得できる。

本書によれば、『猛き黄金の国』の主演だった轟悠は、歌劇団やプロデューサーに大金を貢ぎ、資産家の実家の経済力でトップスターの地位を手に入れた女優だった。どおりで実力もそれなりのはず。もし仮にまっとうに選ばれたトップスターが演じたならば、もう少し惹きつけられるものがあり、ヅカファンまではいかなくてもリピーターにはなっていたかもしれない。

現在、轟悠は歌劇団に残り、ジェンヌ出身としては珍らしい幹部になっているという。企業の事情がにおう舞台の主役としては、実にふさわしい配役ではあったのだ。

歌劇団が殿様商売をしているという印象も、間違ったものではなかった。本書に詳述されている、ファンがマネージャーの役割を肩代わりした上、歌劇団に上納金まで納めているという、ファンクラブの奇妙なあり方を見ると、一体客はどちらなのかわからなくなってくる。このように長い間ファンに甘え、利用するのが当たり前という慣習にどっぷりつかってきたのであれば、ファンのため、観客のためという発想が欠落するのも当然だろう。
本書を通じて強く感じられるのは、歌劇団組織の腐敗のようなものである。掲載されているジェンヌの不祥事は、上納金を始めとした、ジェンヌに負担を強いる歌劇団のシステムのしわ寄せから生じたものが多い。歌劇団がそれを知らないはずはないのだが見て見ぬフリで、事が起こればジェンヌを切り捨て終わりにする。そういうことをずっと続けてきたのだ。

◆歌劇団に刃向かった者は芸能界で干される

2008年のいじめ事件も、音楽学校職員のダメっぷりがいかんなく表われていた。いじめはひどいものだが相手はまだ未成年の少女であり、学校側の権限をもってきちんと対応すれば、ことの真偽を見極め、被害者を救うことはできたように思う。しかし職員は事件に対して全く真剣に向き合わず、てっとり早く被害者を切り捨てて幕引きをはかろうとする。そこには、被害者生徒のことはもとより、宝塚歌劇団の将来を考える気持ちもみじんもない。そして、順調に育てば歌劇団にも大きな利益をもたらしたであろう類まれな資質の逸材を、あっさりとつぶしてしまうのである。なんとももったいない話である。

この事件はたまたま被害者が訴訟という勇気ある行動に出て明るみになったが、同じようなことはほかにも起こっているように思えてならない。

被害者Sさんは、残念ながら、今後もう芸能界での活躍は難しいように思われる。せっかくの勇気ある行動が、歌劇団に刃向かった者は芸能界で干される、という前例を生んでしまったとしたら、本当に残念なことである。

(遠藤サト)

《書評》訴訟顛末も暴露した宝塚カゲキ100周年記念本!

タカラヅカ スキャンダルの中の百周年

 

宝塚歌劇100周年ということで、久しぶりに鹿砦社から宝塚に関する書籍『タカラヅカ スキャンダルの中の百周年』が上梓された。鹿砦社では、過去に多くの宝塚書籍を出版してきたが、本書は、宝塚の歴史が通観できるよう、それらをわかりやすくまとめたものである。

百周年ということで、テレビや雑誌などでも、宝塚に関する明るく華やかな話題には事欠かないが、それは宝塚の一面に過ぎない。

何事も、表があれば裏があり、宝塚もその例外ではない。しかし、宝塚の裏の部分は、90年代に鹿砦社が書籍を通じて報じるまでは、ほとんど表立って語れられることはなかった。それは、宝塚歌劇団が阪急という大資本の傘下にあったからだ。

首都圏在住者には実感しづらいかもしれないが、関西圏での阪急資本の力は絶大で、阪急に睨まれるようなことは絶対的なタブーなのである。

そのタブーを侵した鹿砦社は、当然ながら無傷ではいられず、出版差し止め訴訟を争うことになる。その経緯は、本書補章「『タカラヅカおっかけマップ』出版差し止め始末記」に詳しい。ネズミが象に挑むような厳しい戦いの中で一矢報いたことで、鹿砦社は、宝塚の批判書を出しても阪急に見て見ぬフリをされるという「特権」を手に入れ、今日もこういった書籍を出すことができている次第である。

◆「清く正しく美しく」の裏側を真っ当に検証した独自情報も満載!

本書は以下のような構成となっている。

まず、一章「タカラヅカのオモテとウラ」では、宝塚の全体イメージがつかめるように、宝塚とはどんなところかということを記している。

鹿砦社の出版物というと、批判ばかりと誤解されがちだが、決してそんなことはない。他がアゲ記事ばかりに著しく偏向しているのでそのように見えてしまうだけであり、ここでは、問題点は提起しつつも評価すべき点は評価し、いたって中立の立場で宝塚を論じている。宝塚の歩みから、お金のかかり続ける構造、特異なファンクラブの実態など、宝塚を理解する上で欠くことのできない基本事項が一通り網羅され、バランスの取れた「宝塚観」を得ることができるであろう。

第二章「タカラヅカいじめ裁判」は、2008年に起こった、音楽学校でのいじめ事件をたどったものである。これに関しては2010年、鹿砦社が出版した『ドキュメント タカラヅカいじめ裁判─乙女の花園の今─』(山下教介)に詳しいが、本書では、事件の経緯を簡潔にまとめ、事実関係だけなら、こちらよりもシンプルに把握しやすくなっている。

この事件では、いじめ事件の当事者たちもさることながら、一番の元凶は、適切な対処を講じるどころかむしろいじめの加担に回った音楽学校職員の大人たちであったことが良くわかる。一番弱い被害者にすべてを押し付けてやり過ごした彼らは、公務員も顔負けの、無責任と事無かれ主義に徹した、悪い意味でのサラリーマン根性丸出しの人種だ。これはおそらく、阪急という企業の体質と社員のレベルを端的に示すものであろう。

事件の概要を頭に入れた上で、ぜひより詳細な『ドキュメント タカラヅカいじめ裁判─乙女の花園の今─』も併せて一読することをおすすめする。

第三章「ジェンヌの金にまつわる事件」、第四章「ジェンヌの受難」では、ジェンヌや元ジェンヌにまつわる、過去の様々な事件や事故を具体的に網羅している。特に古い事件・事故に関しては、今となっては掘り起こしの難しいものも多く、貴重な記録となっている。「自治労横領金でタカラジェンヌが接待!?」「福知山線脱線事故に遭遇したサラブレッドジェンヌ」など、時代を反映した騒動にジェンヌたちが巻き込まれる様が生々しく伝わってくる。

また、宝塚のみならず、舞台エンターテインメントの歴史の中でも最悪の事故といわれる、ジェンヌが胴体を切断されて亡くなった「宝塚を震撼させたあまりにも悲惨な事故」は、長年語られることなく埋もれていた話が、90年代の鹿砦社の書籍を通じて、広く知られるところとなったものである。

第5章「ジェンヌの結婚・家庭・家族」では、ジェンヌや元ジェンヌのプライベートな人間関係に迫っている。スターであり、人気芸能人である彼女たちもまた、一人の人間であり女性である。華やかな生活の裏に、一般人にも通じる喜びや苦悩を秘めて生々しく生きる姿は、特に女性にとっては、共感が持てる興味深いものであろう。

情報化社会にあって、宝塚が標傍する「清く正しく美しく」を真に受けている人は、もはやファンを含めてもそんなにいるものではないだろう。本書は、そんな現代人の常識にかなった、きわめてまっとうな宝塚書なのである。

(斉藤 香)

タカラヅカ スキャンダルの中の百周年

 

「脱原発」の共同戦線雑誌『NO NUKES voice 』創刊・始動!

『紙の爆弾』増刊号として8月25日、脱原発のための共同戦線雑誌『NO NUKES voice 』が創刊された。

これに先駆け、鹿砦社スタッフは8月22日の関西電力前金曜行動に参加。現場で臨時販売したところ、手持ちの50冊中35冊が売れ、手応え十分ありと見た。

書店に配本する委託部数も好調で、当初予定していた5000部の4倍超となる2万2000部発行となった。編集部としては「うれしい悲鳴」だが、逆にそれだけ印刷・製本代などは「想定外の支払い」となるわけで、「創刊号は一冊でも多く売れ!」と鹿砦社の松岡社長は険しい顔だ。

巻頭グラビアは秋山理央の「こどもと反原発の風景」。3.11以後、全国各地のデモや抗議集会で当たり前の風景となってきたフツーの家族とこどもたちの表情を紹介している。

世代や地域を超えた「新たな脱原発情報ネットワーク」構築を創刊目的に掲げた通り、記事内容は多彩な新旧世代による充実の14本構成だ。

◆「京大熊取六人衆」今中・小出両記事は必読!

その概要は文末の書籍広告を参照していただくとして、特にお勧めしたいのは、70年代初頭から日本政府の歪な原子力開発に異を唱え続けてきた「京大熊取六人衆」の二人、今中哲二(インタビュー)と小出裕章(講演録)の記事だ。事実分析に対する冷徹真摯な二人の姿勢はいつもながら素晴らしく、必読だ。

例えば、今中助教が自ら測定した東京・多摩地区土壌の放射性セシウム量は1平方メートル当たり約15,000ベクレル。今中氏いわく「ひでえなあ!」という状況だそうだ。こうしたシリアスな情報をさらりとあこれこれ披露しながらも、今中助教の語り口は常に飄々としていて読後感が心地よい。

他方、小出助教の同志社大での講演録は、原子力の基本問題をわかりやすく解き明かしつつ、徐々に国への義憤の熱を原子炉のように高めていく小出節が誌面から伝わってくるはずだ。

◆「東のたんぽぽ舎」と「西の鹿砦社」の協力で生まれた脱原発雑誌!

かつてスキャンダル雑誌の世界では、東の『噂の真相』、西の『紙の爆弾』と呼ばれていた。『噂の真相』はすでにもうないが、『紙の爆弾』はしぶとく健在だ。

今回の『NO NUKES voice 』では、西の鹿砦社が長年、「脱原発」で地道に活動をしてきた東のたんぽぽ舎の協力を得て初めて実現した雑誌でもある。これから世代を超えて続けねばならぬ脱原発運動の新たな共同戦線の始まりで、創刊号はその最初の狼煙。街の書店で見かけたら、ぜひお手に一冊を!

(本間 解)

『タブーなき原発事故調書』、3ページにわたって『アサヒ芸能』をページジャック

先週に引き続き、今週の『アサヒ芸能』(10月25日号)でも『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト 』が3ページに渡って紹介されている。

「事故の『A級戦犯26人』を断罪『原発発禁本』の戦慄内容を公開する!」のタイトルのもと、「いまだウソを垂れ流す御用学者は許せないッ」と大文字のキャッチコピーが躍る。

先週の東電幹部らに続き、今号では原発の安全神話を振りまいた御用学者に関する記述を紹介している。
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『タブーなき原発事故調書』、4ページにわたって『アサヒ芸能』をページジャック

今週の『アサヒ芸能』(10月18日号)で『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト 』が4ページに渡って紹介されている。

「事故の『A級戦犯26人』を断罪『原発発禁本』の戦慄内容を公開する!」とアサヒ芸能らしいタイトル。
「東電・勝俣前会長が平穏な老後を送っていいのかッ」と大文字のキャッチコピーが躍る。

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『タブーなき原発事故調書』、抗議文付きで『週刊金曜日』に広告掲載

昨日発売された『週刊金曜日』9月28日号に、鹿砦社は、『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』と、昨年発刊の『東電・原発おっかけマップ』の広告を出した。

広告には、この2冊が、ほとんどの取次会社により新刊委託配本拒否に遭ったことに対して、「相次ぐ取次新刊委託配本拒否に断固抗議する!! これは検閲ではないのか?」という一文が添えられている。

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『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』、アマゾン中古書で倍の値段に

取次各社がほぼ新刊委託配本拒否を通告してきた、『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』(鹿砦社)は、直接注文していただいた書店以外には並ばない、という事態になっている。
アマゾンでは購入できるが、アマゾンの中古書コーナーに出品されている本書は、定価の倍の値段が付けられている。中古書コーナーと言っても、発売されたばかりなのだから、新品なのだ。本書が売り切れた時に、それだけの値段で売れる、と踏んでのことだろう。
それだけ濃い内容が、本書には詰まっている。

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山本太郎さんも怒り、『タブーなき原発事故調書』委託配本拒否の暴挙

『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』(鹿砦社)を、取次各社がほぼ新刊委託配本拒否を通告してきたという事実は、ネットを中心に波紋を広げている。

「今この状況を打破できるのは、市民が立ち上がる以外ないから、一人でも多く集まろうとする市民のうちの1人の、自分もなりたいという気持ちなんですよね」
本書でのインタビューで、そう熱く語っている俳優の山本太郎さんは、精力的に脱原発運動の現場に赴いている。

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『タブーなき原発事故調書』は、いまだ跳梁する原子力ムラと闘う武器だ

原子炉建屋の直下に活断層があることが、経済産業省原子力安全・保安院の調査でわかった、北陸電力の志賀原発。
8月下旬、社民党の福島瑞穂党首ら党関係者による志賀原発の視察要請をしていたところ、「原発の必要性に理解がない方への対応は難しい」との理由で北陸電力に拒否されていたことが、最近になって明らかになった。

脱原発を掲げる立場の人々に原発の安全性を信じさせる自信がない、と北陸電力は自ら敗北を認めたようなものだ。

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