タイ国よりいい加減かもしれない、日本国

以前、タイ人の知り合いから聞いたことがある。タイ人の名前は長く呼びづらいので、適当にアンとかノイとか適当なニックネームを付けて呼んでいるとのこと。だから親しい友人でも本名は知らないということも多いらしい。

タイ語での挨拶の「サワディ」というのは割と知られているが、アルファベットでの綴りを聞いたら「sawadiiでもいいし、sawadeeでもsawadeeeeでもかまわない」と答えが返ってきた。

タイ人はいい加減な人が多いという話を聞いてはいたが、確かに随分いい加減だなと思ったものだ。いい加減というより、細かいことを気にしない気質なのだろうか。そこがタイらしさかとも思っていたが、ある日、そのタイ人にこんな質問をされた。
「日本って、なんて読むの?」
ふと、返答に困った。普通に考えれば「にほん」だが、オリンピックなどで「NIPPON」と書かれたプラカードを持っていたような気がする。「全日本」は「ぜんにほん」「ぜんにっぽん」とも言う。「日本橋」は「にほんばし」も「にっぽんばし」も存在する。今は「にほんこく」が正式な気がするが、以前は「だいにっぽんていこく」だったわけだ。

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日大の「関東軍」を思い出させる、今の法大の威圧的な警備

ここ数年の法政大学では、大学当局による学生運動の取り締まりと警察の介入で問題になっている。これで思い出すのが日本大学のことだ。

かつて日大では、二億円もの使途不明金が発覚したことがきっかけとなり、学生たちが大騒ぎした。自分たちが納めた学費が行方不明というのでは黙っていられない。それに対して「反憲学連」と称する学生の集団が襲いかかった。これは憲法の人権と平和と民主に反対する学生の連合との意味で、体育会系の御用学生や神道系サークルなど右翼の寄せ集めというのが実態だった。また、大学当局に雇われた警備員たちが学生運動の取締りに乗り出したが、ここには暴力団の経営する会社も含まれていた。これは学生たちから「関東軍」と呼ばれていた。そして学生の集会やデモで多くの負傷者出る事態となった。ここへやってきた警官が静止するかと思ったら逆で、学生たちに暴力をふるっていた側に加勢するという異常さで、手が回っていたことは明らかだった。

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格差社会を象徴する塔? ディープゾーン天王寺に誕生した、あべのハルカス

日本で一番高い300メートルの高層ビル「あべのハルカス」が誕生した、大阪・天王寺。
この辺りには、日雇い労働者が集まる釜ヶ崎(あいりん地区)、遊郭からの伝統を持つ飛田新地、昼から酒を飲んでいても浮かない繁華街、新世界がある、大阪でもディープなゾーン。
あべのハルカスの横には、「チン電」と地元の人々が呼ぶ路面電車、阪堺電気軌道上町線が走っている。古びた駅は昭和30年代の趣だ。

入場料1500円で上れる「あべのハルカス」展望台は58階から60階を貫き、中は広大な吹き抜けになっている豪華な作り。
「天空庭園」と名付けられた58階は、一面ウッドデッキになっている。
そこから見下ろすと、大阪のシンボルの一つであったはずの通天閣が、小指ほどの太さにしか見えない。
通天閣の入場料は300円で、高さは100メートル。
通天閣にしか上れない層と、あべのハルカスに上れる層に分かれるのではないか。
まるで格差社会を象徴する塔のようだ。

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やはり徒労でしかない、ネットで見舞われる粘着への対応

どんなものだか知ってないと困るので、FacebookやTwitterをやることはやっているのだが、まったく書き込まない。他で自分の書いた記事をリンクするだけだ。
それでも先日、噂に聞く粘着に見舞われた。

福島原発事故でまき散らされた放射能の影響で、飼育していた牛を屠殺せざるを得なくなったり、移住を余儀なくされたり、あるいは自殺に追い込まれた、福島の人々の苦境を追った映画『遺言』を紹介した記事をFacebookでリンクすると、次のようなコメントが付いた。

「全廃にするにしても、結局、その道の専門を極めた人間に頼るしかないわけで・・・・」

なぜ、専門家の話が出てくるのかよく分からなかったが、これはその通りだ。
次のように返す。

「専門家は責任があるのだから、廃炉に携わるべきでしょうね」

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謝る必要のなかったミス・インターナショナル・吉松育美さんの従軍慰安婦発言

ミス・インターナショナル12年グランプリの吉松育美さんは、芸能事務所の役員からのストーカー行為などで仕事の舞台を奪われたが、独自に切り開いた道を歩んでいる。
吉松さんが、アメリカのCBSラジオで、従軍慰安婦について語ったところ、批判が殺到した。

吉松さんのFacebookには「慰安婦の問題を語るには相当勉強しないと足元をすくわれますよ。痴漢の冤罪に加担しているのに等しいです」「教養がないならデリケートな国際的政治問題を語ってはいけません!」「今回の発言によってあなたがただの”無知な美人”として世間に認知されたことは間違いない」などのコメントが付いた。
これを見ると、どちらが勉強不足で無知で教養がないのかと、首を傾げてしまう。

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日経vs文春 メディアがメディアを恫喝訴訟?

またも恫喝訴訟かと耳を疑う案件はまだまだ世の中にごまんとある。
日本経済新聞社と同社の喜多恒雄社長は2012年9月に恫喝訴訟を行った。事実無根の見出し・記事により、名誉を著しく傷つけられたとして、週刊文春を発行する文藝春秋社などに対して、合計1億5400万円の損害賠償の支払いと、謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こしたのだ。
これとは別に女性デスクも文芸春秋に1815万円の損害賠償などを求めて提訴。2つの訴訟の審理は併合された。

請求額は、日経が1億2100万円、喜多社長が3300万円。記事の対象は、2012年7月11日発売の7月19日号でタイトルは「スクープ撮! 日経新聞 喜多恒雄社長と美人デスクのただならぬ関係」というもの。

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日本が捕鯨をやめても、鯨が栄えることはない

多くの生物学者が、現代は大量絶滅期であると見ている。判っている限りでも、およそ5億5000万年前には大量絶滅が起こっており、以来幾度か地球上の生物の大半が絶滅する事例が発生している。三葉虫やアンモナイト、恐竜といった地球上に大繁栄していた生物が、ある時期を境に突如として死に絶えてしまう。わずかながら生き延びていたことも確認されているが、その紀代を代表する生物は、もれなくその座から姿を消していく。

理由は様々な説が提唱されている。多くは地殻の変動や気候の変化が原因と考えられる。巨大な隕石が地球に激突したために、大幅な気候の変化があったというのが、恐竜絶滅の説として有名だ。

現代が大量絶滅期にあるというのは、生物学の素人である私でも信じることができる。人間という生き物による森林伐採、大気汚染、水質汚染は言うまでもない。毎年、絶滅危惧種が増え続けているが、殆どが人間による乱獲、捕食、または他生物の生活圏の侵食によるものだ。既に絶滅した種も多い。このままいけば、22世紀頃には今いる生物の半数が地上から消える、と語る学者もいる。

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安倍総理が精神病の治療薬を服用している可能性と影響

安倍晋三総理は、『笑っていいとも』 に出演したさい、神経質にならないようにしていると言ったが、それは彼の持病である潰瘍性大腸炎にとって重要なことである。気持ちの状態が胃腸の調子に響くことは言うまでもなく常識であり、消化器系の病気には神経質になることがもっとも良くないので、重い病気では精神安定剤を処方されることがある。

まして、日常生活や業務の忙しさや大変さがあれば、どんなに気を使っても、それだけでは限界がある。とくに総理大臣は、色々な場所へ行ったり人と会ったりするため、毎日が分刻みのスケジュールである。

だから、同じ病気を体験した知人を複数知っているが、彼らが言うには、いくら進歩した治療薬を服用して症状が改善したとしても、安倍総理が精神科で薬を処方されてないとは考えられないそうだ。

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『錯乱の時代を生き抜く思想、未来を切り拓く言葉』で語る前田日明【ブックレビュー】

「どこに逃げるんじゃ。前田、来い!」と怒鳴りながら、リングサイドに乱入。格闘家の前田日明(あきら)が主催した格闘技大会「THE OUTSIDER」を妨害し、威力業務妨害などの罪に問われた、金城旭被告の初公判が、3月27日、大阪地裁で開かれた。
ヤジを飛ばす人を集めるよう指示したという疑いに、「間違いない」と被告は認めた。

事件が起きたのは、昨年の9月8日、大阪市中央体育館。「THE OUTSIDER」で、第9試合が終わり、リング上で勝者をたたえる前田さんに向かって、客席からペットボトルが投げ込まれた。客席から男たちが次々と乱入。「調子のんなよ、コラ」などと言いながら、前田さんにつかみかかった。

男たちは、アマチュア格闘技団体「強者(つわもの)」の元関係者ら。「同じたこ焼き屋が隣に来たら、腹立つわな」との言い分で、挨拶もなしに大会を開いたという、歪んだ縄張り意識からの行動だった。

このような男たちは、何人いても前田日明に適うはずはなかった。だが、前田さんは鍛え抜かれた肉体に頼ろうとはせず、その場を落ち着かせようと、冷静沈着に振る舞った。
なぜ、そのような行動を取れたのか?
それは、『錯乱の時代を生き抜く思想、未来を切り拓く言葉  鈴木邦男ゼミin西宮報告集 Vol.3』(鹿砦社)を読めば分かる。
「鈴木邦男ゼミin西宮」で、前田日明は鈴木邦男と語っているのだ。

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無実を訴える下関女児殺害事件被告男性が二度目の有罪に「ただ悔しい」

当欄では、「冤罪疑惑」と「検事の取り調べ中の民族差別発言疑惑」を繰り返しお伝えしている2010年発生の下関女児殺害事件。一貫して無実を訴える被告人の湖山忠志氏(30)は一昨年7月に山口地裁(長倉哲夫裁判長)の裁判員裁判で懲役30年の判決を受け、今年1月に広島高裁(木口信之裁判長)で控訴を棄却されたが、現在も無罪への希望を捨てず、最高裁に上告中だ。

筆者はこの湖山氏の控訴審判決公判をスケジュールの都合で傍聴できなかったのだが、判決文が入手できたので、遅ればせながら判決内容に言及しておきたい。結論から言うと、事実関係を精査しているように見える体裁を取り繕っているものの、重要部分から目を背けた明白な不当判決だ。

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