野田改造内閣が13日にスタートし、行政刷新担当だった蓮舫が内閣から去った。脱税で逮捕歴のある人物との交流を指摘されていたが、野田首相からではなく、藤村官房長官より退任を告げられた。蓮舫は「なぜ直接言ってくれないのか」と不満を漏らしている。
「要するに彼女の性格では『2番目ではいけない』のです。何事もトップとやりとりしないと気がすまない。これで野田は、政界再編時に必要となるはずの蓮舫というジャンヌ・ダルクを失ったのです」(全国紙政治部記者)
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カテゴリー: 社会問題一般
橋下市長で図書館はどうなる?
「独裁」を掲げて大阪市長となった、橋下徹。就任早々、市の労働組合と火花を散らした。これから、道路で交通整理するだけで年収1000万円の役人天国が崩壊し、大阪府との二重行政が解消されていくのだろうか。
府知事時代、橋下は「財政破綻寸前だから、もう文化事業のパトロンになれません」と言った。大阪センチュリー交響楽団(現日本センチュリー交響楽団)は運営補助金を打ち切
られ、民営化の道を歩んでいる。
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玄葉外相がサウジに原油お願いの効果
玄葉外相が7日、サウジアラビアのアブドルアジズ外務副大臣と会談し、フクシマ後、増加する火力発電用の原油需要をまかなうため、原油の安定供給と価格安定を要請したそうだ。サウジ側はその要請に応じたと国内のメディアは報じている。しかし、これは額面通り受け取ることはできない。
オーストラリアがインドにウラン輸出の真相
原発の燃料となるウランの埋蔵量で世界全体の23%を持つオーストラリアがインドへの輸出に踏み込みそうだ。ギラード首相のもと、ファーガソン資源大臣などを中心に、これまでの禁輸政策の見直しが議論されてきたが、昨年12月の労働党大会でけんけんごうごうの議論の末、インドへのウラン輸出が承認された。中道左派政党の労働党にとり、ウラン輸出は微妙な問題で、輸出解禁に積極的な党内右派からも個人的な理由で反対する議員が出た。しかし、結局は核不拡散条約に加わる北朝鮮やイラン、世界最大の独裁国である中国への輸出が認められているのに、世界最大の民主国家への輸出が認められないのはおかしい、経済的な利益を逃すべきではないという議論に押し切られてしまった。
互助会の多額手数料にNO!の判決
近年、冠婚葬祭互助会に関するトラブルが相次いできたが、昨年12月13日、京都地裁で画期的な判決が出た。
互助会の大手「セレマ」を相手取って、互助契約の解約の際に取る多額の手数料が消費者契約法に違反するとして、NPO法人「京都消費者契約ネットワーク」が訴えていたもの。
京都地裁は、NPO法人側の訴えを認めて、返還を求めている9人に手数料を支払うよう「セレマ」に命じたのだ。
楽しみなエホバの証人の来訪
「エホバの証人」の信者が時々やってくる。
真面目に布教に歩いている彼らには悪いが、一人で原稿を書く合間の気分転換として使わせてもらっている。
話しているには、とても楽しい人々だ。
木嶋佳苗・裁判員100日のプライス
連続不審死事件で、男性3人への殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)裁判員裁判の裁判員選任手続きが5日あったが、出頭した61人中、半数近い28人が辞退を申し出、うち27人について認められた。
判決予定の4月13日までの裁判員の在任期間が、過去最長の100日だというのだから、それも当然だろう。
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平田逮捕に思う正しい出頭の手引き
昨年12月31日出頭してきたオウム真理教元幹部・平田信を、警視庁の機動隊員がイタズラだと思って門前払いしていたことが、問題になっている。
こういうことは珍しいことではない。この手のイタズラは多いので、たいていはイタズラだと思うようだ。
特に、17年もの間、血眼になって追ってきた被疑者が向こうからやって来たとあっては、「当選しました」というスパムメールと同じで、信じられない、と思うのが人情だろう。
フクシマとチョーサ捕鯨
今年も南氷洋に夏が訪れ、水産庁、鯨研が送り込む日の丸「チョーサ」捕鯨船団とシーシェパードのおいつおわれつの攻防が始まった。捕鯨船に「Research」という文字を大書きし、水産庁や鯨研は捕鯨が「科学的な調査」のためだと強弁するが、科学に名を借りた国営商業捕鯨であることは世界中が承知している。退却を「転進」と言いくるめた過去が思い出される。
水産庁/鯨研は11月に成立した第三次補正予算で「チョーサ」捕鯨名目で23億円の追加が認められ、当初の7億とあわせると、なんと例年の3倍から6倍の予算を獲得し、カネはふんだんにある。今年は水産庁の監視船も船団に加わり、「海賊行為」「テロ行為」を取り締まる体制だ。
被災者に「絆」はあるか
昨年を表す漢字として、日本漢字能力検定協会が選んだのは「絆」だった。東日本大震災で感じられた家族の「絆」、支援の輪で感じられた「絆」など、確かに多大な災害による悲劇を暖かな絆が包み込んだという印象がある。
ところが被災者たちの間から、「絆なんて、大ウソ」という声が出ている。
マスメディアで流される震災は、たいていは最もひどいところだ。
テレビに映る映像は、津波で壊れた街、流された家、失われた命……。その後は避難所や仮設住宅で暮らす人々……。