三國連太郎は「三國連太郎」の名で逝った。4年前に亡くなった忌野清志郎も「忌野清志郎」の名で逝った。偉大な人たちはそうだろう。それまでその名を張って生きてきたのに、亡くなった途端に、それが「俗名」だったとされたらたまらない。
調べてみたら、戒名というのは仏門に入った者に与えられる名で、故人に与えるのは日本だけのようだ。
堕落した仏教がどれだけ日本に浸透してるかを、私はまるで分かっていなかった。

父親の火葬は無事に済んだ。
自分勝手に生きてきた父は、満足そうな顔をしていた。
これ以上、何かをしてあげる必要など、あるんだろうか。

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