鹿砦社代表 松岡利康
15年近くに渡り鹿砦社のカレンダーを揮毫してくれた、大学の後輩で魂の書家・龍一郎の著書『ゲルニカ事件』の書評↓です。
浅野健一さんの出版差し止め問題にこの2カ月余りエネルギーを費やしてきましたが、そんな中、爽やかな、しかし怒りを想起させる物語です。
龍一郎は昨年来、肺がんを患い療養中ですが、「頑張れ、龍一郎!」と叫びたい!
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6月13日付けMichiko MoriさんのFacebookより転載。

1987~88年のことである。福岡市立長尾小に赴任してきた井上龍一郎教諭は、いじめなどで荒れている6年3組の担任になった。そこで、井上先生は諦めなかった。
いじめのボスと、授業を投げ出しクラスでサッカーに興じたり、クラスの旗「ナウシカ」を皆で創ったり、いつでもお母さんたちを授業参観に招いた。子どもたちはどんどん落ち着きを取り戻す。3学期には、卒業式に向けて、ピカソの「ゲルニカ」を学んで、旗を皆で創った。
しかし、体育館のステージの正面に飾られるはずの「ゲルニカ」は、当日席の後ろに移されて、正面のステージは、日の丸に変わっていた。リハーサルにはなかった国歌斉唱も、教頭、校長の教育委員会への忖度で、加えられていた。子どもたちも井上先生も起立しなかった。子どもたちの気持ちを踏み躙って、卒業式は終わった。
いわゆる「ゲルニカ事件」である。以降、井上教諭の処分、卒業式で堂々と意見を述べた生徒(何と12歳の少女に向かって、来賓席の大のおとなたちがヤジを飛ばしたという)は、新聞などで報道され、一部の人たちから批判されたという。この事件が、今こそ映画化されることを、望む。径書房の「前がき」にあるように、ほんとの教育とは何かを、改めて考えたい。
6/11の天声人語には、大岡昇平氏のことが書かれていた。「国旗を大切に思う国民感情」を守るためという国旗損壊罪とは、一体何だ?

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書家・龍一郎(本名・井上龍一郎)の話が出てきたついでに、彼の作品の一部を紹介させてください。




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