最近やたらブラック企業という言葉が多用されている。「定着しつつある言葉」なんて表現されていて、流行語大賞でも狙っているのかと思ってしまう。和民の事件が明るみに出て、元社長の渡邉氏が出馬するあたりからクローズアップされた感があるが、20代から30代の世代にはとっくに認知されていた言葉だ。働く30代は特に、ブラック企業のもっとも餌食にされている世代だからだ。

ブラック企業の明確な基準はないが、長時間にわたる残業、サービス残業、休日出勤が当たり前、給料が少なく昇給も望めない、上司や経営者側が威圧的であったりパワハラが多いなど、まともに働いていたら心身のどちらかが壊れてしまうような会社を指す。労働基準法に照らし合わせたら、違法行為が多々見つかるような職場だ。

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