2月15日、「労働組合は役に立つのか」と題されたシンポジウムが、専修大学で行われた。
開会の挨拶に立ったのは、『労働貴族』(鹿砦社)でもインタビューに応じている、前田裕晤氏である。「いわゆる右派であっても、労働者に根を置くのそうでないのかで違う」と、戦後から現在まで、労働者の立場に立った労働運動を行ってきた中から掴み取った真理を、前田氏は語った。
労働・社会政策が専門の兵頭淳史氏(専修大教授)の司会で、石川源嗣氏(東部労組副委員長)、加瀬純二氏(下町ユニオン事務局長)、鳥井一平氏(全統一労組副委員長)、平賀雄次郎氏(全国一般なんぶ委員長)、松本耕三氏(全港湾書記長)、村山敏氏(神奈川シティユニオン委員長)が、それぞれの実践を語った。
中小、零細企業や非正規労働者、外国人労働者を対象に、地道な労働相談を積み重ねて、組合員を増やし運動を広げている。その中での苦労や工夫が具体的に述べられていく。
「弁護士の先生は一審も二審もよくやってくれました」
日本はこんなにも米国に見下されているのか――。外交問題に疎く、そもそもあまり関心がない筆者がしみじみそう実感させられる出来事が今から6年前にあった。2008年2月22日、あの「ロス疑惑」の三浦和義氏(当時60)がサイパンを旅行中、妻(=前妻。以下同)を殺害した容疑で米国捜査当局に逮捕された一件である。
長崎県西海市でストーカー被害を訴えていた女性(事件発生当時23)の母親(同56)と祖母(同77)が刺殺される事件が起きたのは2012年の暮れのこと。捜査の結果、女性の元交際相手・筒井郷太被告(同27)が殺人や住居侵入、脅迫などの罪で起訴された。筒井被告は、長崎地裁の裁判員裁判で無実を訴えたが、2013年6月14日、犯人性も完全責任能力も認められて死刑判決を宣告され、現在は福岡高裁に控訴中である。
世間の耳目を集めているオウム真理教の元幹部・平田信被告(48)の裁判員裁判。公判は何かと波乱含みのようだが、産経新聞の報道によると、弁護側が証人出廷した元オウム信者の受刑者に対し、迷宮入りした「警察庁長官狙撃事件」と平田被告の関連性について意見を求める質問をする場面があったという。質問の背景には、平田被告がかつて、この事件の犯人候補としても警視庁に注目されていたことがあったと思われるが、「あの男」がこの報道に触れたらおそらく気になって仕方がないだろう。