電子書籍による個人出版はどうなんだ!? 企業と揉めたライター奮戦記 14

その後もタイトルのタイプミスやアメリカだけで発売されるなど紆余曲折ありながらも徐々に販売を続けていった。小さなトラブルが起こるたびに榛野氏はkindleが日本上陸したばかりで不安定ということを言っていたが、実際は榛野氏のミスかシステムの不安定かどちらかはわからない。確かにシステムが不安定な部分はあったが、榛野氏のことなので自分のミスもシステムの不安定にしてしまうこともありそうである。半ば榛野氏のことを真剣に悩むのは馬鹿らしいと諦めていたので、メールが来るたびに「そうなのですね」と相槌のようなメールを返していた。

しかし、契約をしてしまっているのだから発売はしなくては。と、少しずつ直しては1冊ずつ販売していく。その中で私にとっては嬉しい出来事も少しずつ起こってゆく。
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汚染水漏れの問題、狂牛病を思い出してみよう

福島第1原発から、放射能汚染された地下水が海に流出し続けている。それはもはや、目視できる量にまで達していることが、FNNでも報道された(写真)。
だが、ことここに至っても、放射能の人体へ与える影響は少ない、などと臆面もなく語る専門家がいる。
「ガンの原因の半分くらいは生活習慣で、100ミリシーベルトの被曝ではガンの発症率は5パーセントしか増えない」と雑誌で語っていたのは、東京大学医学部附属病院の放射線科準教授である。
専門家であるから、数値は間違っていないのだろう。だが問題は、その数値をどう見るか、だ。

なぜ皆、狂牛病のことを思い出さないのだろう。
イギリスでBSE(牛海綿状脳症)になった牛は当時、確実に分かっているだけでも約18万頭いた。人間にも感染することが分かったが、発症した患者は137人だ。
感染した牛の肉を食べたイギリス人は、4000万人と推定される。
確率にすると、0.00002パーセントということになる。

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警視庁のサイバー犯罪対策に被害届を出してきた

携帯に入る迷惑メールが多いので、警視庁のサイバー犯罪対策課に被害届を出してきた。そもそも、相手は名乗らないし、送る相手をまちがっている。もとをただせば「まちがいメール」なのだが、一向にやむ気配がない。警察には、これまで来たメールアドレスやメールの内容も資料として提出してきた。警視庁の広報によると、サイバー犯罪は振込み詐欺とリンクしており、警察としても本格的に調査体制を整えていくという。それにしても、メールは受信するにも無料ではない。電池だって消耗している。それなのに、あまりにも携帯会社の対応が悪く「規定では、1日100件を超える迷惑メールが来ないと対応できません」とマニュアル通りにショップの店員は言う。それでは1日に99件迷惑メールを被っている顧客は相手にされないというわけか。

警視庁にパイプが太い知人の弁護士、雅法律事務所の猪野雅彦弁護士によると「睡眠不足など、精神科の診断書一枚で、健康被害が出たとして訴訟できるよ。困ったら言って来てよ」と言う。
眠れなくなったら、ぜひそうしよう。

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映画『真夏の方程式』は失敗作か

福山雅治演じる湯川教授が、「苦手というより、嫌いだ」とする子供との交流を描いた「ガリレオ・シリーズ」でも異色の作品が『真夏の方程式』である。
東野圭吾の原作を、福山が物語の中心になると、こうもつまらなくなるのか、という点で、このシリーズはやはり「ゲストしだい」というイメージを拭えなくなった。

柄崎恭平は小学5年生。夏休みを親戚の旅館で過ごすため、玻璃ヶ浦にやってきた。電車の中で携帯を巡るドラブルで、湯川に助けてもらったことで交流が始まる。両親が多忙なため、一人で過ごすことも珍しくなく、ゲームで遊んでばかりいた。宿題がはかどらず、特に理科が苦手であったが、湯川との出会いで少しずつ心境に変化が訪れる。やがて彼のことを「博士」と呼ぶようになるが、ある日、旅館の主人と妻を訪ねてきた刑事が突如として死体として発見されて、恭平は「これは自殺ではない」と断言する。事件に遭遇した湯川は「ある人物の人生が捻じ曲げられる」ことを防ぐために、真相に挑んでいく。鍵を握るのは、16年前に塚原が担当した元ホステス殺人事件。そして、その裏には旅館の家族が隠さなければならなかったある重大な秘密があった。

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不況の根底に労働派遣法がある

厚生労働省の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」が労働者派遣法の改正案として、1つの業務に就く3年の上限期間を撤廃する方向で報告書をまとめた。

このニュースを観た時「ああ派遣も少しは働きやすくなるのか」と思ったが、ネット上はおろか、専門家も有識者も猛烈に批判している。どういうことかと思って調べてみると「1人の派遣社員が同じ業務に就ける期間は3年」は変わらずそのまま、「1つの業務に派遣社員を入れ替えながら、3年以上無制限に派遣社員を就業させられる」ということだった。まさか国の省庁がそんな馬鹿な改正を考えるわけがないと思っていた。

非正規雇用が蔓延する中、派遣社員は余るほどいる。企業にとっては3年で首を切っても、代わりはいくらでもいる。しかし派遣社員は当然、3年で首を切られた後すぐ次の仕事が見つかるとは限らない。派遣の使い捨てを国が奨励しているわけだ。なぜこんな事を考えるのか理解に苦しむが、厚生労働省にとって「雇用」とは「正社員雇用」であり、派遣社員を含む非正規雇用は労働者として考えていないとの見方もある。社会保険料を納めない非正規雇用は憎むべき存在だからだと言う評論家もいる。もしそうなら、まもなく2000万人に到達するだろう非正規雇用者を、なぜ正社員にする方向でまとめられないのか。派遣の年数上限をいくら動かしたって正社員は増えない。

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宮崎駿を非難する原発推進派と禁煙派

宮崎駿監督について語る本を書いたことがあるので、私は、ある月刊誌から協力を求められた。
映画それ自体の話ではなかった。同監督らスタジオジブリの発行する冊子が、平和憲法を変えてはいけない、という特集を組んだことや、その前から原発に反対を表明していることについて、批判する記事を書くためだという。

この某月刊誌は、商売で右よりの記事を書いて、その筋の政治家らに定期購読をしてもらっているという。
それで、原発に批判的な論調の朝日新聞や岩波書店にも、激しい攻撃をしている。従事している人たちは、商売と割り切っているそうだ。
そのような商売には、協力できなかった。なんという雑誌かは、今は伏せるが、じき発売されるので、内容からわかるはずだ。
このようなスタンスの雑誌は、他にも何誌か、電車や駅で広告をよく見かける。やはり商売なのだろう。

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プロデビューで日本ミドル級1位になった村田諒太は、世界を翔るのか

昨夏のロンドン五輪ボクシング男子ミドル級で、日本選手として48年ぶり2人目の金メダリストになった村田諒太(27)=三迫=が8月25日、東京・有明コロシアムで、鮮烈なプロデビューを果たした。本来のミドル級より500グラム重い73キロ契約のノンタイトル6回戦で、東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄(31)=ワタナベ=を二回レフェリーストップによるKO(TKO)で倒した。
これを受けて、日本ボクシングコミッション(JBC)は27日、都内でランキング委員会を開き、村田を日本ミドル級1位にランクインさせた。

村田は殊勝にも「僕の体重に合わせて調整してくれた柴田選手に感謝したい。(プロの)リングに立てる幸せを感じた。誰もが認める(世界)チャンピオンになりたい」と話している。

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電子書籍による個人出版はどうなんだ!? 企業と揉めたライター奮戦記 13

オフィスへ行った話は2月の中旬だ。
その後もkindleの出版というもの自体にやる気が起きないまま別の仕事中心に過ごしていた。だが、今更、断るということはできない状況になっているのはわかっている。いつかはやらなければいけない。

その間にもAmazonに載せるための内容紹介文、他の作品の表紙などが送られてくる。内容紹介文は誤字脱字が多かったのでいくつか修正をかけた。また、読者目線に立ってあまり読みたいと思わないものに関しては大幅に修正をかけた。その場合、メールの文章はできる限り丁寧に送った。その頃の私は榛野氏に対して心で思っているよりも強気に出ることはなかった。いろいろと問題はあるとはいえ仕事だと思うと強気には出られない。それに問題のある仕事は今回に限ったことではなく、他のライター仕事でもある。そういった中の一つという風に捉えている部分もまだあった。

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新手のいじめ? Lineを使った中高生のトラブル

中高生の間でlineを使ってのいじめが増えている、と最近よく耳にする。メディアによっては「ネットいじめ」「サイバーいじめ」なんて、流行り言葉を生み出そうと頑張っているかのように書きたてる。いじめはあってはならない、いじめは社会悪だ、こういった言葉も必ず聞く。確かにその通りだが、いくら繰り返し言ったところで無くならない。少なくとも、筆者が小学生の頃、20数年前から当たり前に存在していたし、幾度も学校で先生が問題として取り上げたが、何も変わらなかった。

筆者が小学生の頃はインターネットもなければlineもなかった。しかしクラスで会話に入ろうとすると、あからさまに攻撃的な態度を取られ、追い出される生徒はいた。いじめの標的にされた生徒に対し、上履きを隠すだの教科書を捨てるだのをして嫌がらせを楽しむ生徒は、学年が変わろうが学校が変わろうが、どのクラスにも一定数居たものだ。今は単にそれがline上で行われているだけの事で、子供に変化があるわけではない。子供が使えるツール内で、同じ事をしているだけだ。

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喫煙シーン論争ばかりが盛り上がる、映画『風立ちぬ』

「本編とは関係ないところで論争が盛り上がっている。実際、嫌煙家の人で、映画を観るのを見送った人もいると聞いています。作品そのものの出来で論争していただきたかったと感じています」(映画ライター)
宮崎駿監督のアニメ映画『風立ちぬ』に喫煙シーンが多いことを、NPO法人「日本禁煙学会」が問題視、スタジオジブリに対し、たばこの描き方に配慮を求める文書を8月14日までに送った。禁煙学会側は「未成年の観客も多く影響も大きい」と指摘、文書はホームページでも公開している。

インターネット上では賛否両論の書き込みが広がっており、学会には「表現の自由」「作品に文句をつけるな」といった苦情が寄せられている。とりわけ禁煙学会の主張に対し、作曲家のすぎやまこういち氏が代表を務める喫煙文化研究会では、8月15日に「映画『風立ちぬ』頑張れ!」、16日に「映画『風立ちぬ』に対する日本禁煙学会のご要望についての見解」と抗議文を立て続けに発表。表現の自由を奪う日本禁煙学会の姿勢に断固反対すると主張している。

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