冤罪「湖東記念病院事件」滋賀県に勝訴! 国の責任を認めず!

尾﨑美代子

冤罪「湖東記念病院事件」の国賠訴訟、本日、大津地裁で判決がくだされた。傍聴券抽選のため、ロビーは希望者で溢れたが、私はどうにか傍聴券を頂いて中に入れた。

判決は、滋賀県警の捜査に対する違法について、原告の主張をほとんど認めた。とくに、警察が、捜査当初から鑑定医が「患者さんの死亡は痰詰まりの可能性がある」とした捜査報告書を検察に送致していなかったことについて、違法だと認め、この違法がなければ、美香さんは起訴すらされなかったと判断した。

私はこの国賠訴訟、第一回目を傍聴したが、その後は仕事で傍聴ができていなかった。が、裁判で証言した刑事は「報告書といってもメモ的なものもあるのですべて送致するわけではない」などと言い訳したそうだ。しかも送致しなかった報告書は「ちゃんと保管してますわ」と刑事が親指と人さし指で3~5センチほどの厚さを示したと、井戸弁護士が指で示した。つまり警察は私たちの税金で集めた証拠の多くを検察に送致していなかったということだ。

もちろんその証拠の中には、患者の死因は「痰詰まりの可能性がある」という、美香さんに無罪判断を下す証拠もあるのである。この捜査資料の不送致の違法性を厳しく断罪した判決は過去に例がないと思われるとのことだ。

一方、判決は、国(検察)については原告の違法の主張をすべて認めなかった。裁判所はとくに、早川検事が作成した調書についての不合理について全く判断しなかった。次の内容だ。美香さんは、当時勤務していた病院で呼吸器を付けて永らえていた患者さんが死亡した件で、呼吸器の管を抜いたとして殺人罪で逮捕・起訴され、有罪判決で服役した。

それまでの経緯だが、一人の看護師が「(呼吸器を抜いた際に出る)アラームが鳴っていた」と嘘を付いたことから始まり、結果、看護助手を美香さんは山本誠刑事にマインドコントロールされ、「管を抜いた」と嘘の自白を強いられた。

「管を抜く」イコール「殺す」とは考えてもいなかった美香さん。警察はその後、具体的にどのように殺害したかを供述させなくてはならない。滋賀県警と山本刑事はどうやったか? 実は、その後の捜査で実際はアラームは鳴っていなかったことが判明。では管を外したのにアラームが鳴らないようにするにはどうしたらいいか。警察は考えた。そこで警察は、呼吸器の専門家に技術的なことをレクチャーしてもらった。呼吸器には消音機能維持装置があって、管を抜いてアラームが鳴ったらそのボタンを押すと消える。それから60秒経つと再度鳴るので、その前にまた押す。それを3回、つまり3、4分管を外し、酸素を送らずにいたら、絶命するということだ。

しかし、ここで困った事態がおこる。美香さんは看護助手なので、呼吸器などの医療器具を扱う立場にない。やり方もしらない。しかもこの消音機能維持ボタンについては普通の看護師でもしらないそうだ。「何故そんな装置を知ってたか」と問われ、美香さんは当初「看護師さんがやっていたのを見て覚えた」と話していたという。しかし、同病院の看護師全員に聞いたところ、その装置の使い方を知る人はひとりもいなかった。

そこで気が付け! 早川! 看護師がだれひとり知らなかった装置を看護助手の美香さんがしっているはずないだろう? ところが、警察の作った嘘・デタラメな調書を本物のようにするために上塗りするのが検事の仕事。そこで検事として頑張った早川、患者に強い殺意を抱いて管を抜いた美香さんが、そのとき装置についたボタンを偶然押した。「あらま、アラームが止まったわ」と美香さんが思ったか思わなかったか。しかし、問題はそこからだ。美香さんは何故か胸のなかで「1、2、3……」と数えたという。いやいや、美香さん、そのやり方(アラーム音止めるボタンを押したのち、60秒したらまた鳴るという)しらないってば? と突っ込みたくなるのは私一人ではないはず。早川! そう思わないか?

なお、判決全体で井戸弁護士が強く批判したのは、弁護団と美香さんが最も強く主張した「供述弱者」についての判断が全くないことだ。滋賀県警と山本誠刑事は、美香さんが山本に恋心を抱いていることを利用して違法な取り調べを行ったことの違法については判断を避けたことだ。この点が全くネグレクトされている点について、井戸弁護士は裁判所としてはありえないと断罪した。弁護団、美香さんも国に対して控訴することを決めているが、控訴審ではこのネグレクトの違法性をとことん追求していくそうだ。

ここにきて、朝からバタバタして突然力尽きた尾崎さん。いろんな人にも会ったからね。それにしても最後の記者たちのつまらない質問。「美香さん、今日のお洋服は白ではないのですか?」みたいな。そんななか、青木恵子さんが花束を贈る時間がなくなってきた。私は亡くなった桜井昌司さんの「記事を書くなら記者席に座れ」を守り、偉そうに記者席の前から2列目に陣取っていたので、事前に司会の方に伝えておいた。が、青木さんらが明日の福井女子中学生殺人事件の判決に向けた、今日中に金沢入りということで、電車の時間が迫っていた。大勢の記者が多くの質問をするのはよいが、最後「何故、今日は白い洋服ではなかったんですか」とか要らないだろう、とイラついていたら、青木さんが「ママ(私)、時間ないわ」と言ってくるので、司会の方に伝えたら、急遽花束贈呈をいれてくれることになった。

それにしても井戸弁護士のお話のなんてわかりやすいこと、美香さんの受け答えのなんと的確でユーモアに溢れていること。詳細は判決文を読んでまたまとめよう。写真は全然撮れてなくて、入廷行動の写真は東京の部落解放同盟の安田さんから、旗出しの写真は水戸さんにお借りした。皆さま、お疲れ様でした。

◎新プロジェクトX~挑戦者たち~「無罪へ 声なき声を聞け」滋賀・看護助手 知られざる15年
 再放送予定 7月19日(土)午前0:10~~午前1:00
 https://www.nhk.jp/p/ts/P1124VMJ6R/episode/te/56K65391MP/

尾﨑美代子(おざき みよこ)
新潟県出身。大学時代に日雇い労働者の町・山谷に支援で関わる。80年代末より大阪に移り住み、釜ケ崎に関わる。フリースペースを兼ねた居酒屋「集い処はな」を経営。3・11後仲間と福島県飯舘村の支援や被ばく労働問題を考える講演会などを「西成青い空カンパ」として主催。自身は福島に通い、福島の実態を訴え続けている。
◎著者X(はなままさん)https://x.com/hanamama58

◎amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4846315304/

大阪万博で4つの下請け業者に建設費を払っていない「GLイベンツ社」とは

尾﨑美代子

7月13日、フリージャーナリスト西谷文和さんの万博問題の講演会に参加。会場は交野市内で市内からはかなり遠いので諦めかけたが、行って良かった。新たに分かったことも沢山あったし、「子どもたちを危険な万博へは行かせません」の山本市長のお話も聞けた。

万博では、現在9つの海外パビリオンで建設費未払い問題がおこっている。GLイベンツはそのうちドイツ館、セルビア缶、ルーマニア館、マルタ館で4つで未払い問題を起こしている。 GLイベンツ社とは何か? もとはフランスにある世界最大級のイベント会社だそうで、日本法人は2016年に作られた。当時の社長ロベール・ヴェルディエ氏は、もともと起業家で日本でも数々の企業を手掛けている人だそうだ。

そんな大企業で建設費用の未払い問題なんて起きるか?と不思議に思う方もいるはず。じつは咲州のビルに入るこの会社には、被害者の会の人たちや支援者らが二度抗議に訪れている。西谷さんの講演でその動画が公開された。2回目に訪れた動画で、被害男性が「ホテルの中で屈強な男性8人に囲まれ……」と話す場面があった。

「何のことか」と質疑応答で私はその場面について質問した。思った通り、ある業者の人が数人で同社を訪れたら、近くのホテルの一室に連れていかれ、そこで屈強な男性らに取り囲まれたという。「ガタガタいうな」と脅すようなものだ。そのため被害者らはその後は支援者らと大勢で行くことにしたそうだ。

先日私はFacebookで、GLイベンツで対応した男性の腕に刺青が入っていたそうだと書いた。記事の写真では男性が日本人か外国人かわからなかった。スポーツ選手などもそうだが、外国人はファッション、アートとして刺青をいれることが多い。なので、日本人のヤクザなどが入れる和彫りの刺青と若干意味が異なる。西谷氏の話では、そのGLイベンツで対応した腕に刺青の男性は日本人で、先ほどのホテルで被害業者を取り囲んだ屈強な男性の中にもいたという。いわばGLイベンツの「用心棒」として、「金を払って」と言いにくる業者を威嚇するためにいるようなものだ。

では、GLイベンツがどうしてここまで大胆に建設費未払いを公然と行うことが出来るのか?誰でも思うことだが、その背景には大物議員がいるんじゃないの、と。 

実は、起業家ロベール氏が、多くの功績が認められ、フランス政府から勲章を受けることになった。その授賞式に、日本からわざわざお祝いにかけつけた政治家がいる。森喜朗元首相だ。ロベール氏は元々ラグビー選手で、日本ラグビー協会会長の森と親交があったようだ。

やっぱり!このうさんくさい会社の裏には日本の国会議員が付いていた。森だけではない、五輪、ラグビー大会などは文科省の管轄、そこには裏金議員の下村、萩生田なども関わっている。大阪ではそこに維新がずぶずぶと関わっている。

大屋根リングから見えるカジノの建設現場。麻生セメントががっぽり儲けに食い込んでいる

GLイベンツに関しては、更にここ数日で新たな事実が明らかになった。GLイベンツの東京事務所は、大屋根リングを設計した「梓設計」と同じビルの同じ階にあり、何と「郵便受け」が一緒だという。どうなっているんだ! 郵便受け位、コーナンで数千円で買えるだろうに。

では、何故、9つもの海外パビリオンでこんな未払い問題が多いのか?あとで触れる万博のために作った「特例」のためでもあるが、もう一つは大屋根リングが先に作られたことも大いに関係している。というのも、リングの中で工事をするのだが、資材や機材を入れるのが非常に困難になるからだ。ダンプに積んでチャチャチャと現場に運び入れればいい重い資材を、おっちらこっちら人力で運ばなければなたないのだ。どんだけ大変か!遅れに遅れた工事が余計遅れるではないか?

もう一つ、こんな実務経験のないイベント会社や「建設業許可」のない会社が元請けにはいれたか? そのからくりが、今万博のために作られた「特例」(「令和7年に開催される国際博覧会の準備及び運営為に必要な特別措置に関する法律」)だ。

講演前に「万博協会や維新はどういう経緯、どういう理由でこのような特措法を作ったのだろうか」と西谷さんにお聞きした。西谷さんは会見で吉村知事に聞いたが、明確な答えはなかったという。この特措法のせいで、建設作業の実績もないイベント屋らが元請けに参入できたのだ。仮設ステージや来賓のテント作るのと、パビリオン作るのは全く違うぞ。しかし、万博協会は最後には「半年だけの構造物なので、仮設を作る業者でもいけると考えた」とでもいうのではないか、と西谷さん。

しかし、刺青とタトゥーが違うし、カーペンターと大工の源さんも違う。

尾﨑美代子(おざき みよこ)
新潟県出身。大学時代に日雇い労働者の町・山谷に支援で関わる。80年代末より大阪に移り住み、釜ケ崎に関わる。フリースペースを兼ねた居酒屋「集い処はな」を経営。3・11後仲間と福島県飯舘村の支援や被ばく労働問題を考える講演会などを「西成青い空カンパ」として主催。自身は福島に通い、福島の実態を訴え続けている。
◎著者X(はなままさん)https://x.com/hanamama58

◎amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4846315304/

《NEWS!》「カウンター大学院生リンチ事件」(俗称「しばき隊リンチ事件」)の主たる暴行実行犯=エル金こと金(本田)良平から提訴された民事訴訟(東京地裁立川支部) 被告・森奈津子さんと鹿砦社に11万円の損害賠償判決! 怒りを込めて金良平や李信恵らがやったリンチ事件を想起し、あらためて徹底的に弾劾します!

鹿砦社代表 松岡利康

私たちが、まさに「10年戦争」で闘った、俗に言う「しばき隊リンチ事件」こと「カウンター大学院生リンチ事件」、この主たる暴行実行犯のエル金こと金(本田)良平が、あろうことか開き直り、作家・森奈津子さんと鹿砦社に対し前科を暴露されたとして110万円の損賠賠償を求め東京地裁立川支部に訴えた民事訴訟の判決が去る7月14日にありました。

結果は森さんと鹿砦社に請求額の1割11万円の賠償と前科表記のX記事の削除等を命じる不当判決を下しました。金額は小さくても敗訴は敗訴で、裁判所の見識を疑います。ありきたりの判決文でした。

判決文1ページ目

この内容につきましては、徹底的に分析し、あらためてご報告いたしますが、あれだけ凄惨な暴行を大学院生(当時)М君に行った金良平が、「オレの前科が暴露された。名誉毀損だ」などと開き直り提訴したわけですが、将来のある大学院生М君の人生を台無しにし、М君をいまだにリンチのPTSDで苦しめておきながら、なにをかいわんやです。どこか変な裁判官の頭の中です。

金良平に顔形が変形するまで暴行を受けた大学院生М君。これが森夫妻に加えられないと誰が保証するのか

金良平はXで森さんに執拗に絡み、あれだけの暴行を行った金良平が関西から首都圏に移住し、森さんに危害を与えることが強く危惧されました。実際に、金良平からではありませんが、森さんには殺害予告もありました。

私はやむなく、ここは「毒には毒をもって制す」で、罰金40万円を課すと記載した刑事処分の書面「略式命令」を送り、これを晒してでも身を守るようにアドバイスしました。実際にその書面など多くの資料が金良平周辺から流布し、少なからず私たちの手中にも入ってきていました。みずから周囲に公開しているとも言っています。

加えて森さんは、24時間看護の障碍者の連れ合いを持ち、狂犬・金良平が森夫妻に危害を与える危険性が強く感じられました。

実際、「略式命令」書をXに晒すと、森さんへの粘着はピタリとやみました。前科をみだりに暴露してはいけないことぐらいわかっていますが、あくまで「みだりに」やってはいけないだけであって、生命の危険がある場合は、そんなことなんて二の次、三の次で“人命ファースト”です。森夫妻に危害が加えられたら裁判所は責任を持つのか!? 裁判官は答えていただきたい!

相変わらず意気がる金良平

それにしても不思議なことに、いつもなら「正義は勝つ!」などと声高に狂喜乱舞する、金良平の代理人・神原元弁護士も沈黙、金良平は結審日から消息不明、なんとか言えよ!

なお、控訴するかどうかは森さんとも相談し熟慮して決めたいと思いますが、その際はご報告いたしますので、控訴に至った場合には物心両面でご支援をお願いいたします。

(松岡利康)

7・12「鹿砦社反転攻勢の集い・関西」、50名余の参加で盛況! 祝っていただくと共に、叱咤激励され、いろいろ語り合った集いでした。4・5東京、7・12関西と、二つの反転攻勢の集いの成功をステップに次の10年に向けて歩き出そう!

鹿砦社代表 松岡利康

かねてよりお知らせしていますように、去る7月12日、鹿砦社のホームグラウンド・西宮で開催された反転攻勢の集いに、50名余りの方が参加され成功裡に終了いたしました。

詳しいご報告は後日行うとして、4・5東京、7・12関西の集いを成功させ、多くの支援者によって鹿砦社、これが発行する『紙の爆弾』『季節』が支えられていることを、あらためて認識した次第です。

なんとしても生き延び、新型コロナによる閉塞状況を皆様と共に突破し全面展開に努めます!

挨拶する松岡
連帯の歌声を披露してくれたPaix2(ぺぺ)
病をおして遠路はるばる駆け付けてくださった、著名な精神科医・野田正彰先生

キックボクシング系の戦い!真夏は誰が盛り上げるか!?

堀田春樹

メインイベンターは馬渡亮太。エース格は睦雅。注目度ではHIROYUKIがどんなインパクトを残すか。

◎KICK Insist.23 / 7月13日(日)後楽園ホール17:15~
主催:ビクトリージム / 認定:ジャパンキックボクシング協会

今月はWMOの戦い。世界の頂きに立てるか。馬渡亮太がジャパンキックボクシング協会以外でも試合を行ない、実績を積み重ねての挑戦です。

KICK Insist 23、世界の頂きに立つのは誰か

◆第13試合 WMO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 5回戦

Champion.オーウェン・ギリス(イギリス)vs 挑戦者11位.馬渡亮太(治政館/2000.1.19埼玉県出身)
オーウェン・ギリスは3月にWMO世界王座を獲得。
馬渡亮太はWMOインターナショナル スーパーバンタム級チャンピオン。

馬渡亮太、世界を獲れるか

◆第12試合 63.0kg契約3回戦

WMO・INスーパーライト級チャンピオン.睦雅(ビクトリー/ 1996.6.26東京都出身)
vs
タイ・ジットムアンノンStadiumライト級4位.ペットムアンデット・コルウッティチャイ(タイ)

睦雅(=瀬戸睦雅)は3月23日にポムロップ・ルークスワンを左フック一発で初回TKO勝利し、5月にタイ・ルンピニースタジアムでのONE Friday Fightsに出場し、ミャンマーの選手に判定勝利。ONEでは通算4戦3勝1敗。

円熟、睦雅。安定した実力で日本とタイでトップを維持

◆第11試合 57.5kg契約3回戦

WMO・INフェザー級チャンピオン.瀧澤博人(ビクトリー/1991.2.20埼玉県出身)
vs
ヌンプーシン・コルウッティチャイ(元・BBTVバンタム級5位/タイ)

3月23日にプラカイトーン・トー・タラヤンにKO勝利した瀧澤博人が続いて出場。

瀧澤博人、世界再挑戦に向けて安定した試合展開を見せるか

◆第10試合 54.5kg契約3回戦

HIROYUKI(=茂木宏幸/RIKIX/1995.10.2神奈川県出身)
      vs
アカラデット・クェイバンコーレーム(元・ジットムアンノン・フライ級3位/タイ)

新日本キックで2017年に瀧澤博人から王座奪取した元・日本バンタム級チャンピオンの茂木宏幸はジャパンキックに2度目の出場。ONE Friday Fightsにも出場など活躍する勢いで波乱を起こすか。。

波乱を起こすかHIROYUKI

◆第9試合 60.5kg契約3回戦

キヨソンセン・ビクトリージム(元・WMO・ICスーパーフェザー級Champ/タイ)
         vs
WMC日本スーパーフェザー級チャンピオン.吏亜夢(ZERO)

◆第8試合 52.5kg契約3回戦

ジャパンキック協会フライ級1位細田昇吾(ビクトリー/1997.6.4埼玉県出身)
        vs
ゴリム・クェイバンコーレーム(元・True4Uフライ級9位/タイ)

3月23日にKO負けを喫し再起を賭ける細田昇吾。

◆第7試合 ウェルター級3回戦

ジャパンキック協会ウェルター級3位.正哉(誠真)vs 同級5位.我謝真人(E.D.O)

◆第6試合 スーパーフェザー級3回戦

ジャパンキック協会フェザー級3位.石川智崇(KICKBOX)vs 青木大好き(OZ)

◆第5試合 58.0kg契約3回戦

ジャパンキック協会フェザー級4位.眞斗(KIX)vs 松岡優太(チームタイガーホーク)

◆第4試合 73.0kg契約3回戦

白井大也(市原/千葉県市原市出身/22歳)vs タイン・ノーナクシン(タイ)

◆第3試合 スーパーフライ級3回戦

花澤一成(市原/2004.4.9千葉県市原市出身)vs 磯貝雅則(STRUGGLE)

5月25日に地元市原興行で3年ぶり勝利をノックアウトで飾った花澤一成。ここから浮上成るか。

他、新人戦2試合、アマチュア1試合。

※          ※          ※

◎NJKF 2025 west 3rd / 7月20日(日)開場12:45 / 開始13:00
主催:誠至会 / 認定:NJKF
会場:堺市産業振興センターイベントホール(大阪府堺市北区長曾根町183-5)

NJKFでは関西エリアでも定期興行が行われています。更なる上位目指す佐藤亮、5月11日に新日本キックボクシング協会TITANS NEOS 36で快勝した期待の新人、庄司翔依斗出場。

NJKF west、大阪の戦い。佐藤亮がメインイベンター

◆第12試合 60.0kg契約3回戦

佐藤亮(NJKFスーパーフェザー級認定王者/健心塾)
vs
KTKフェザー級7位.ソ・ヨンテク(韓国)

◆第11試合 Semi Final  ライト級3回戦

NJKFライト級4位.麻太郎(健心塾)vs NJKFライト級5位.田邊裕哉(京都野口)

ヒジ打ちによる2連続KO勝ちの麻太郎。

◆第10試合 フェザー級3回戦

NJKFフェザー級7位.坂本直樹(道場373)vs 同級8位.森田陸斗(誠至会)

◆第9試合 スーパーウェルター級3回戦

NJKFスーパーウェルター級2位.岩本光太郎(誠至会)vs 村木大樹(京都野口)

◆第8試合 バンタム級3回戦

NJKFバンタム級5位.中島隆徳(GET OVER)vs 天(誠至会)

◆第7試合 スーパーライト級3回戦

中野功貴(誠輪)vs 天の助(ノーナクシンムエタイ)

◆第6試合 女子ミネルヴァ・アトム級3回戦(2分制)

ピン級4位.杉田風夏(谷山ジム小田原道場)
        vs
アトム級6位.RIANA(TOKEN)

◆第5試合 50.0kg契約3回戦

庄司翔依斗(拳之会)vs マグナム・カンタ(直心会)

他、新人戦4試合、アマチュア NEXT☆LEVEL関西王座各階級決定戦(数試合)

※          ※          ※

◎MAGNUM 62 / 7月27日(日)後楽園ホール17:15~
主催:伊原プロモーション / 認定:新日本キックボクシング協会

日本スーパーフェザー級チャンピオン木下竜輔は出場予定だったが、体調不良による欠場は残念。NJKFから山浦俊一と岩橋伸太郎が参戦。ジョニー・オリベイラが岩橋伸太郎を迎え討つ。

MAGNUM 62、木下竜輔に代わり山浦俊一出場

◆第16試合 59.0kg契約 木下竜輔(伊原)欠場

NJKFライト級1位.山浦俊一(新興ムエタイ)代打出場
vs
ガン・エスジム(元・ラジャダムナン系フェザー級5位/タイ)

木下竜輔の代打でメインイベンターを務める山浦俊一。NJKFの存在感を見せるか

◆第15試合 ライト級

ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエル)vs NJKFライト級2位.岩橋伸太郎(エス)

岩橋伸太郎は4月20日にTAKUYA(K-CRONY)にノックダウン奪って判定勝利。

ジョニー・オリベイラと対戦する岩橋伸太郎。こちらもNJKFの存在感をどう見せるか

◆第14試合 女子ミネルヴァペーパー級3回戦(2分制)

ペーパー級2位.AIKO(AX)vs 同級3位.Uver∞miyU(T-KIX)

◆第13試合 フライ級2回戦

手塚瑠唯(VERTEX)vs 渡邊匠成(伊原)

◆第12試合 スーパーフェザー級

山本龍平(拳粋会宮越道場)vs 翔吾(DANGER)

◆第11試合 62.0kg契約

平田康輔(平田)vs 光基(DANGER)

◆第10試合 フライ級

トマト・バーテックス(VERTEX)vs RIKIYA T-KIX(T-KIX)

他、アマチュア含む10試合予定。

※          ※          ※

◎SHOOT BOXING 2025 act.4 / 8月9日(土)後楽園ホール17:30~
主催:(株)シーザー・インターナショナル / 認定:シュートボクシングコミッション
放送・映像制作:U-NEXT

キックボクシングから約20年遅れて誕生の、創設40周年を迎えたシュートボクシング。定期的イベントはなかなか豊富である。

SB act,4、主要メンバーの山田虎矢太、山田彪太朗、笠原弘希、安本晴翔、高橋幸光

以下、概要は配信リリースを引用しています。

これまでにライト級(SB-62.5kg)、スーパーフェザー級(SB-60.0kg)、フェザー級(SB-57.5kg)の国内三階級を制覇した笠原弘希は現在、スーパーライト級(SB-65.0kg)を主戦場に4階級制覇も目指しており、2月にコムキョウ・シットポージョーウォー(タイ)に1ラウンドKO勝利。4月にはジャック・ラーチャーノン(タイ)との再戦で勝利しリベンジ成功。今回、どのようなマッチメイクが組まれるか。
11月24日(月・祝)に創設40周年記念イベントで開催されるS-cup世界フェザー級トーナメントの決勝戦での山田ツインズ対決実現に燃えている山田彪太朗と虎矢太が2月以来の揃い踏み。兄・彪太朗は4月、川上叶の挑戦を退けSB日本フェザー級タイトル初防衛に成功。弟・虎矢太は6月、魁斗を1ラウンドTKO勝利で強烈なインパクトを残している。

第6代RISEフェザー級チャンピオン安本晴翔(橋本道場)もS-cup出場を視野に入れての出場。S-cup出場権を懸けた熾烈なサバイバルマッチ査定試合として3人にはどんな相手が用意されるか。

6月興行でSB日本スーパーウェルター級1位、RYOTAROを2ラウンドに左ハイキックで沈めた高橋幸光(飯伏プロレス研究所)も連続出場。タイトル戦線に絡む試合が組まれるか注目。
 
◆出場予定選手

笠原弘希(SB日本ライト級Champ/シーザー)
山田彪太朗(SB日本フェザー級Champ/シーザー)
山田虎矢太(SB日本スーパーバンタム級Champ/シーザー)
安本晴翔(第6代RISEフェザー級Champ/橋本道場)
高橋幸光(WMC日本スーパーライト級Champ/飯伏プロレス研究所)

以上は7月7日にシュートボクシング協会よりリリースされました情報です。対戦カードは今後決定していく模様です。毎度リリースを頂きながら取材も告知にも至らず申し訳ありませんが、今回は興行予定を活用させて頂きました。

※          ※          ※

キックボクシングとシュートボクシング。似て非なるものでも原点は一つ。どちらも進化を遂げて来ました。シュートボクシングも今後は拾える話題は扱っていきたいところです。

そんな中、新日本キックボクシング協会から枝分かれした三派。“協会”と名の付く団体の原点は日本系(=日本キックボクシング協会)となりますが、元の一つに戻らないかなあと願うファンも多いのです。連立政権ではないが纏まれば強い勢力になりますね。という取り上げるほどのことではない春樹のひとり言でした。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
昭和のキックボクシングから業界に潜入。フリーランス・カメラマンとして『スポーツライフ』、『ナイタイ』、『実話ナックルズ』などにキックレポートを寄稿展開。タイではムエタイジム生活も経験し、その縁からタイ仏門にも一時出家。最近のモットーは「悔いの無い完全燃焼の終活」

「名誉毀損」に名を借りた出版弾圧から20年 ── 今、静かな怒りを込めて振り返る

鹿砦社代表 松岡利康

朝日新聞(大阪本社版)2005年7月12日朝刊。松岡はこれを見てみずからの逮捕を知った。

しばらくして神戸地検の一団が家宅捜索─松岡連行にやって来た。 次々頁は、同 夕刊。神戸地検と朝日大阪社会部が連携し周到に準備されたスクープだった。

朝日新聞(大阪本社版)2005年7月12日朝刊

私たちにとって〈7・12〉という日は、決して忘れることができない屈辱のメモリアル・デーだ。もう20年が経ったのか……想いの一端を書き記す。

◆2005年〈7・12〉に何が起きたのか? 

2005年7月12日、野球開催時以外は閑静な兵庫県西宮市甲子園の住宅街が突然、早朝から大騒ぎとなった。配達されたばかりの朝日新聞を持って母親が血相を変えて階段を上ってきて私を起こし、「あんたが逮捕されるよ」と叫んだ。朝日新聞(大阪本社版)の一面トップ、この時点ではまだ会社名と私の名は出されてはいないが、「出版社」が鹿砦社で「社長」が私だとすぐに判る。自分の逮捕を新聞報道で知るという奇妙な体験をした。

この日は朝から東京出張の日だった。このことは前週事情聴取の際に主任検事の宮本健志検事(現在は退官し滋賀県で公証人)には言っていたので、これを見越して早朝から検察は動いた。やがて神戸地検の一団がピンポンと呼び鈴を鳴らす。「シャワーぐらい浴びさせろ」と言うほど少しは落ち着いていた。

自宅の家宅捜索が始まった。すでに多くのマスコミ記者とカメラマンらが自宅、会社を取り囲むように集まってきた。次いで近くの事務所に同行、事務所の家宅捜索が始まった。検察が持ってきた箱が足りなくて事務所にあった宅急便用の袋まで使うほど多くの資料等を押収していった。

1972年の会社設立関係の貴重な資料も押収され、今に至るまで出てこない。家宅捜索の途中で神戸地検に連行され、そこで逮捕を宣告され手錠を掛けられた。手錠を掛けたのは主任検事、宮本健志。 地元・西宮東高校から早稲田に進み検事になった男だ。事務所の家宅捜索の最中に会社関係者も駆けつけ、終了のサインをしたのは近くに住む経理の女性だった(今も勤めている)。経理の責任者は、会社に来る途中で事件を知り自宅に引き返したという。

同じ頃、東京支社にも家宅捜索が入った。家宅捜索は他の関係先にも及び、さらに事情聴取は大株主(当時)、製本所、倉庫会社にも、そしてトーハン、日販、大阪屋(現楽天)など大手取次3社にも及び、これ3社は簡単に応じ取引資料を提出している。日頃「言論・出版の自由」を守れと嘯くのなら断固拒絶して欲しかった。

そうして、昼前には神戸拘置所に移送、全裸にされケツの穴まで見られる“身体検査”後に独房に入れられた。今度は、くだんの逮捕劇をラジオ放送で聴いた ── 。

松岡逮捕後急遽発行された『紙の爆弾』2005年9月号
警察癒着企業アルゼを告発し弾圧の元になった4冊の本

この時点では、すぐに釈放されると安易に考え、まさか以後192日間も勾留されるとは思ってもいなかった。

山口組の本拠・神戸だが、当時の神戸拘置所にはヤクザの有名人はおらず、私の逮捕のニュースは拘置所内に広まったようで、風呂などで私の房を通るクリカラモンモンの入った人に「頑張ってや」と激励されたこともあった。

『週刊朝日』2005年7月29日号。スキャンダリズムの大先輩、『噂の眞相』岡留安則編集長が怒りを込めて検察の横暴を弾劾!
松岡が勾留された神戸拘置所の在る神戸市北区ひよどりの紹介をした朝日新聞2005年10月31日付け記事。偶然にも勾留中に掲載された。
保釈され、神戸拘置所の前に立つ(2006年1月20日夜)

◆朝日・平賀拓哉記者は逃げずに私と会え!

朝日新聞大阪社会部・平賀拓哉記者は、この前に数度取材に訪れ、資料や本などを多く持ち帰った。オモテはわれわれの出版活動を「理解」しているかのように振る舞い、ウラでは神戸地検特別刑事部・宮本検事と連携し、いや“結託”と言ってもいいだろう、密に連絡を取り合い「官製スクープ」をものにした。

こういうことを、大阪高検公安部長の要職にあり検察の裏金を告発し逮捕された三井環氏によれば「風を吹かせる」というとのことだ。その後、平賀記者は中国瀋陽支局勤務となり連絡が取れなくなったが、ある冤罪事件の記事を署名入りで寄稿していたことを見つけ、数年前に大阪に戻ってきたことがわかり、恩讐を越えて何度も面談を申し入れたが、本人からではなく広報部からそっけない拒絶のメールがあった。

こちらは人生一変したんだ、わかっとるのか!? メディア人として以前に一人の血の通った人間として対応すべきではないのか? 逃げ回らず出てきて話そうぜ!

神戸地検と連携して”官製スクープ”を仕組んだ朝日新聞大阪社会部・平賀拓哉記者。逃げ回らずに出てこい! 

この事件では、刑事裁判(神戸地裁‐大阪高裁)では懲役1年2月、執行猶予4年が確定、また民事訴訟では約600万円の賠償金が確定した。いずれも最高裁まで争ったが遺憾な結果になった。特に民事訴訟では、一審(東京地裁)300万円が控訴審(東京高裁)では倍額600万円になり最高裁で確定した。

一審判決を報じるテレビ画像
一審判決を傍聴した山口正紀さんのレポート(『週刊金曜日』2006年7月14日号)
言論弾圧は、日本で活動する外国人記者にも衝撃を与え記者会見に招かれた(2007年2月14日。東京有楽町・外国人記者クラブにて)

◆私を嵌めた者らに起きた“不幸”

この事件に蠢いた輩には、不思議なことに、のちに「鹿砦社の祟りか、松岡の呪いか」と揶揄されるように相次いで“不幸”が訪れている。

まずは、私を刑事告訴したパチスロメーカー大手「アルゼ」(現ユニバーサルエンタテインメント)の当時の雇われ社長の警察キャリア・阿南一成、耐震偽装企業との不適切な関係により辞任に追い込まれている。

弾圧当時のアルゼ社長・阿南一成が耐震不正企業との不適切関係により辞任(朝日新聞2006年1月19日朝刊)。阿南は元中国管区警察局長→参議院議員を経てアルゼ社長に天下り、公判でも出廷し告発本による「被害」について述べた。

私に手錠を掛けた主任検事・宮本健志は、徳島地検次席検事として栄転していたが、深夜泥酔して暴れ降格、懲戒処分されている。さらに、最近身内の衝撃的な事件に巻き込まれていることが発覚。宮本は現在、検事(最終任地は大阪高検)を退官し滋賀県で公証人に就いているということだが、某国立大学の工学部を卒業し一流企業に勤めていた実弟が凄惨なストーカー殺人事件を起こし懲役20年で服役中だという。裏付けを取ったが事実である。みずからが起こしたものではないとはいえ、宮本にとっては、深夜に泥酔して暴れたことどころか、人生最大の汚点である。おそらく在阪マスコミも知っていると思うが、事件が起きたのが四年前の2021年、このかん全く報じられていない。ふだん芸能人や著名人であれば、メディはこぞって大騒ぎするだろう。検事本人が起こした事件ではないとはいえ、宮本らにいたぶられた私としては不快感を覚える。

松岡に手錠を掛けた、地元出身の主任検事・宮本健志検事が、昇任にして赴任した徳島で泥酔して暴れ降格懲戒処分になった事件を報じる徳島新聞(2008年3月26日付け)

神戸地検特別刑事部長として事件を指揮した大坪弘道は、厚労省郵便不正証拠隠滅事件で逮捕・失職している。しばらく浮浪人だったが、今は弁護士として活動しているという。加入を認めた大阪弁護士会の見識を疑う。

弾圧を指揮した大坪弘道検事逮捕を報じる朝日新聞(2012年10月2日付け朝刊)

そうして、アルゼ(現ユニバーサル)の創業者オーナーだった岡田和生、海外で逮捕され、みずからが作り育てた会社から放逐されている。一時は高額納税者総合1位だったこともあるパチスロ長者だったが、今は実子らに裏切られ風前の灯だ。

岡田逮捕を報じるロイター通信電子版(2018年8月6日付け)

事件の関係者に次々と不幸が訪れながら、事件10周年にはまだ岡田は逮捕も追放もされていなかったが、やはり悪いことはできないな。フィリピンで政府高官に賄賂を贈ったりしてカジノホテル開業に向け精力的に活動している間に、東京の本社では息子や子飼いの雇われ社長、そして、あろうことか後妻らによってクーデターが画策され岡田は放逐される。

カジノ建設を狙うユニバーサル(旧アルゼ)による比高官接待を報じる朝日新聞(2012年12月30日付け)
クーデターによって、みずから育てた会社から放逐され愚痴る岡田(『週刊ポスト』2019年3月22日号)

こうしたことから思うに、人を嵌めた者はみずからも嵌められるということだろう。お天道様は見ている。「因果応報」とはよく言ったものだ。

一方私たちは、このかんは新型コロナで苦闘しているが、彼らが不幸に遭っている間にみなさん方と共に奇跡の復活を遂げた。誰もがもう復活はないとささやいていたそうだが、愚直に本業に取り組んでいれば、必ず浮かぶ瀬がある ── 20年前の弾圧以上の事件は滅多にないだろうから、これを乗り越えた私たちは、どのような困難をも乗り越えることができると信じている。勾留中は電話一本、メール一本、ファックス一枚もできなかったが、今はそれらは勿論できるし、自由に動き回ることができる。

[左上]弾圧10周年記念集会(2015年7月12日。地元・兵庫県西宮市)。[左下]弾圧10周年集会二次会。西宮冷蔵・水谷洋一社長が手配してくれた。[右]弾圧10周年記念集会に大学の後輩にして書家・龍一郎が贈ってくれた書

◆寄り添っていただいた、ジャーナリスト・山口正紀さん、主任弁護人・中道武美弁護士、民事訴訟を担当してくださった内藤隆弁護士らの死を悼む ──

この事件に対しては多くの方々に支えていただいた。特に、公判のたびに毎回東京から自費で傍聴に来られ秀逸な記事を最高裁決定が出るまで連続して『週刊金曜日』に書かれた山口正紀さん、主任弁護人を務めていただいた中道武美弁護士、対アルゼ民事訴訟を担当していただいた内藤隆弁護士が、いずれも20周年を待たずして相次いで亡くなられた。内藤弁護士は、なんと本年正月早々に亡くなられた。約四半世紀、東京での訴訟関係をお世話になった。

私も、山口さんや中道弁護士、内藤弁護士が亡くなられた歳を過ぎたり過ぎようとしている。思うところも多い。事件から20周年を共にすることができなかったことに、寂しさが募る。慎んでご冥福を祈り生前のご厚誼に感謝を申し上げたい。と同時にお三方のご遺志を汲み、私が、先の逮捕事件をはじめ長年の裁判闘争で身をもって培った、私にしか解らない生きた教訓を後世に遺していく作業に着手したいと考えている。合掌

【お知らせ】関係書籍として、一部品切れの本がありますが、『紙の爆弾2005年9月号』『パチンコ業界のアブナい実態』『パチンコ業界 タブーと闇の彼方』『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』『アルゼ王国の崩壊』『アルゼ王国 地獄への道』は僅かながら在庫あります。当時の雰囲気や弾圧の実態を知っていただきたく、ぜひご購読お願いいたします。

出版弾圧事件を記録した本、『パチンコ業界のアブナい実態』と、この続編『パチンコ業界 タブーと闇の彼方』

7・12「鹿砦社反転攻勢の集い・関西」をPaix2(ぺぺ)と共に祝い歌い語り合おう!

鹿砦社代表 松岡利康

これまで節目の集いにはPaix2に来ていただき共に祝い歌い語り合ってきました。今回もそうです。

奇しくも今年はPaix2結成25周年を迎えました。「プリズン・コンサート」と称する、全国の刑務所、少年院などでの獄内ライブも500回も越え、北は網走から南は沖縄のすべての刑務所を踏破、凄いです。もっと社会的に評価されるべきです。

4・5東京の集いでは、会場で歌うことはできないということで司会を務めていただきましたが、7・12はミニライブを行っていただきます。

7・12、多くの皆様方と共に、西宮インティ・ライミに結集し、共に有意義な時間を過ごそうではありませんか!

本年4・5の東京の集いで
鹿砦社創業50周年でも歌ってくれた
鹿砦社主催のライブで(大阪)
新聞記事
新聞記事

間近に迫った7・12「鹿砦社反転攻勢の集い・関西」に圧倒的に結集し、共に語り合い、共に苦境を突破しようではありませんか!! 参加できない方は、カンパでご支援ください!

鹿砦社代表 松岡利康

鹿砦社の出版活動を支持、支援される皆様──いよいよ7・12が間近に迫ってまいりました。

コロナ以前、私たちは、今回の集いの会場となるカフェ・インティライミにおいて、幾度となく、こうした集いを開催してまいりました。今回招くPaix2さんのライブを初めて行ったのも、『紙爆』10周年の集まりも、鹿砦社創業50周年の集まりも、インティライミでした。それが新型コロナによって休止を余儀なくされ、コロナ以降は開催できなくなってまいりました。加えて鹿砦社の経営苦境も重なりました。

しかし、それは世の中の多くの企業、個人もそうだったわけで、私たちだけではありません。それでも多くの企業、個人の経営者は頑張っておられます。私たちも、決してコロナのせいにするのではなく、前を見据え反転攻勢を勝ち取らなければなりません。かつて、落ち込んだり浮上したりしてきた私たちは、必ずや勝機を掴み復活する気概と自信はあります。

鹿砦社の出版活動を支持、支援される関西の皆様はぜひ、圧倒的に総結集し、やむなく参加できない場合は、カンパやご祝儀などでご支援ください。

鹿砦社創業50有余年、私たちは幾多の困難を乗り越えてまいりました。今、多くの皆様方のご支援により復活の緒に就きました。7・12の集いを成功させ、共に大道に躍り出ようではありませんか!

関西在住の多くの皆様方のご参加と、ご支持、ご支援をお願い申し上げます!

2025年7月8日
株式会社鹿砦社代表兼集い実行委員長 松岡利康

【追記】
直前となりましたので、今後の参加申込は、
まず「参加申込書」をファックスかメール(チラシに表記)にて送ってください。
会費は、当日払いとなります。

『紙の爆弾』2025年 8・9月号に寄せて

中川志大(『紙の爆弾』編集長)

東京都議選、そして参院選前の重要な時期にマスコミを席巻した元TOKIO国分太一の騒動。本誌校了時点で、彼が何をしたのかは明らかになっていないものの、これを「スピン」と見る声が相次いでいます。別のニュースを大々的に流すことで、権力にとって不都合な事態から大衆の関心を逸らせる「スピン報道」を疑う指摘がしばしばみられるようになりました。その点で、今月号で政治経済学者・植草一秀氏が解説する「令和の米騒動」の本質を隠す小泉進次郎農水相の“三文芝居”、そのどさくさ紛れの年金制度改悪、「103万円の壁」と「106万円の沼」、かき消されつつある企業・団体献金禁止と消費税減税。問題から目を逸らさない姿勢が求められます。また、そこに本誌の役割も見出しています。

今月号では、「遺伝子組換え米でつくる、飲む新型ワクチン」こと「ムコライス」について解説を試みました。問題は、これ自体に潜むmRNAワクチンと同様の危険性はもとより、コロナ・パンデミックを機に(ひょっとするとそれ以前から)日本人がかけられてしまった「ワクチンを打たないと病気になる」という洗脳です。そもそも製薬会社が“薬”よりも“ワクチン”の開発に積極的であるのはビジネス上の理由です。記事ではその点から、現代社会における医療の現実に迫るとともに、本来的に人間に備わっている免疫システムについても確認しています。

ところで、6月20日の「中身は言えない」ことを言っただけの日本テレビ社長会見。犯罪行為である「24時間テレビ」寄付金着服で会見を開かないところから、アリバイづくりの目的が明らか。都議選後の石丸伸二氏の会見で、ネット配信カメラをひたすら記者に向ける様子が話題になったものの、フジテレビも含めて取材者に批判的な反応を視聴者から引き出す狙いとして、やっていることは同じではないかと思われます。もちろん、メディア側が対抗策を持っていないことも問題です。

本誌発売日は参院選期間中。まともな論点が提示されるかが問題であるものの、この間、財務省のあり方を含めて「税」に注目が集まっているのは、悪い流れではないと思います。石破茂首相の「2万円選挙買収」は、受け取る人が自民党に投票すれば「買収」が成立する、という指摘があり、これが正解でしょう。

7月号で採り上げた「日本航空123便墜落」の真相究明を続ける青山透子氏インタビューには、“多方面”から大きな反響をいただきました。本誌記事は、参院選を前に青山氏や遺族の吉備素子さんへの言論妨害といえる佐藤正久・自民党参院議員の国会質疑に反論する形で、青山氏の活動の一側面を紹介したものです。7月4日発売の新刊『日航123便墜落事件 四十年の真実』(河出書房新社)が発売。本誌記事が同書を読むきっかけになれば幸いですし、青山氏の著作を読んだ方が、本誌を手に取るきっかけになれば幸いです。

さらに今月号では、5年前の7月18日に命を落とした俳優・三浦春馬の“不審死”について、究明活動を続けるファンの声を集めました。ほか、広島県の水を汚染する産廃処分場問題、米価格をさらに上昇させる“農薬”、そして権力の不正に大して“非開示”を許さない「情報公開制度」の“画期的判例”など、本誌でしか読めないレポートを多数お届けします。『紙の爆弾』は、全国書店で発売中ですので、ぜひご一読ください。

『紙の爆弾』編集長 中川志大

『紙の爆弾』2025年 8・9月号
A5判 130頁 定価700円(税込み)
2025年7月7日発売

「令和の米騒動」の正体 その裏で進む複数の危険事態 植草一秀
日本に野党はあるのか 自民党が権力を握り続けた「日本型民主主義」の真相 田中良昭
“投資の神様”ウォーレン・バフェットの光と闇 浜田和幸
攻撃開始後に政権支持率上昇 イスラエルが「イラン戦争」を始めた理由 広岡裕児
「ワクチンを打たないと病気になる」という洗脳 コメで作った新型ワクチン「ムコライス」とは何か 早見慶子
芸能・広告界の虚構の営業戦略「清純派女優」の終焉 片岡亮
民主主義国家における「秘密」とは何か「スパイ防止法」と憲法九条 足立昌勝
「横田空域」「米軍司令部移転」「PFAS」東京都の米軍基地問題を衝く 木村三浩
「行政の不法を隠す非開示は許されない」情報公開制度の壁を取り払う画期的判決 青木泰
5年を経ても抗議を続ける理由 三浦春馬“不審死”の真相究明活動 三川和成
三原本郷産廃処分場「産廃フリーパス」という広島県の惨状 さとうしゅういち
国内農業を守るためにすべきこと 米価格と農薬の語られざる関係 平宮康弘
ジャニーズ、スターダスト、そして松山千春「反省」しない芸能人と芸能プロ 本誌芸能取材班
亡国「自罠党」を葬り去るために 佐藤雅彦
シリーズ日本の冤罪 南馬込実母焼殺事件 片岡健
「名誉毀損」に名を借りた出版弾圧から二十年 松岡利康

〈連載〉
あの人の家
NEWS レスQ
コイツらのゼニ儲け 西田健
「格差」を読む 中川淳一郎
シアワセのイイ気持ち道講座 東陽片岡
The NEWer WORLD ORDER Kダブシャイン
【最終回】「ニッポン崩壊」の近現代史 西本頑司

◎鹿砦社 https://www.kaminobakudan.com/
◎amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B0FFMHLY49/

7・12「鹿砦社反転攻勢の集い・関西」まで、1週間足らずとなりました。圧倒的なご参加、ご支援を重ね重ねお願い申し上げます!

鹿砦社代表 松岡利康

月日の過ぎるのは速いもので、今から20年前の2005年、『紙の爆弾』創刊から3カ月後、「名誉毀損」に名を借りて大坪弘道検事(彼は厚労省郵便不正事件により逮捕、検事失職)率いる神戸地検特別刑事部は、朝日新聞と連携し、松岡逮捕→鹿砦社潰しの挙に出ました。実際に、私の逮捕―長期勾留により、私は肉体的にも精神的にもずたずたにされ、私たちの出版社=鹿砦社は壊滅的打撃を受けました。誰もがこのまま沈むものと思っていたことでしょう。

ところがどっこい、自分で言うのも僭越ですが、瀬戸際にある時に強いのが鹿砦社です。多くの方々のご支援により復活することができました。逮捕から4年余り費やしましたが……。この時、取引先やライターさんらのご支援、ご協力がなければ、復活はできなかったでしょう。

復活したのは2009年秋、かの事件から4年余り経っていました。その後、勢いは加速し、逮捕前よりも良くなりました。実験的1000部ほど出した限定豪華本が即日完売、限定版なので増刷はできず、普及版(特別装丁版)を出したところ、これがブレイク、実売3万部以上のヒットとなりました。

以降、快進撃は続きました。コロナが襲来するまでは……。

新型コロナ以降、他の出版社や書店同様、再び奈落の底に落とされました。しかし、私たちはぺしゃんこにされてもへこたれません。「捨てる神あり、拾う神あり」で、熱心な読者の方々のお力で、青色吐息で生き残り、ふたたびの復活を目指しています。私たちは潰れません! 鹿砦社55年余りの歴史、『紙の爆弾』20年、『季節』10年の実績を踏まえ、必ずや復活を誓います!

そうした想いで、4・5「鹿砦社反転攻勢の集い」(東京・日本プレスセンター)を開催し、年度初めの慌ただしい中でも、100人超の方々が結集し叱咤激励をしてくださいました。

それを踏まえ、やはりホームグラウンドのある関西でもやるべしという皆様方からの強い要請で開催することにしたのです。

来る7・12、20年前のこの日、私は逮捕され、そして1週間後の7・12に「鹿砦社反転攻勢の集い・関西」を開催いたします。圧倒的なご参加、ご支持、ご支援をお願い申し上げます! 

本年4・5からコロナ苦境にありましたが、7・12を目指し多くの熱心な読者、支持者のお力をお借りし頑張り、ようやく復活への突破口を開こうとしています!
私たちはくたばりません! 必ずや復活いたします!