NHKの朝の連続ドラマ『あまちゃん』で「地方のアイドルを集めて」結成するユニット「GMT47」が「暦の上ではディセンバー」なる曲を完成させた。
作詞の工藤官九郎、主役の能年、一気にドラマに乗じて人気をブレイクさせたい『GMT』メンバーたち、乗りたいレコード会社など関係者たちの皮算用が見え隠れする。サントラが売り上げ5位になるドラマ人気にあやかって、ドラマ派生ユニットがデビューとなるのだろうか。

「鳴り物入りでスタートした大河ドラマ『八重の桜』の視聴率が大コケした今、NHKが頼りにするのは『あまちゃん』しかない。このほど、TBSでも『あまちゃん』に便乗したロケ番組があったが、しばらくは『あまちゃん』の話題でNHKはいくしかないだろうね」(テレビ局関係者)

それにしても、『あまちゃん』は主役のアキがアイドルになるために上京する「東京編」が描かれているが、いかにもAKB48をオマージュしたアイドルグループ『アメ横女学園芸能コース』を出すなど、新鮮味に欠けるストーリーが鼻についてきた。

「高校生の海女が田舎で成長していく健康的なストーリーだったのだが、一気に深夜ドラマのようなうさんくささを伴うドラマになった」(視聴者)
と評判も悪い。ナレーションもコロコロと語り部が変わるのも気に入らない。落ち着いて見ていられないのである。

朝の連続ドラマ『純と愛』のドタバタ劇でも感じたが、NHKはいつから「視聴率主義」となっておもしろければそれでいいとスタンスになったのだろうか。
「NHKとしては、平均視聴率20%を超えている『あまちゃん』と同じくらいの視聴率を『八重の桜』にも期待しているが、綾瀬はるかを中心に脚本を書き換えないと無理。これまでは誰が主人公かよくわからないのが『八重の桜』だったが、『あまちゃん』の高い視聴率に負けじと、制作サイドでは実際にテコ入れが始まるのでしょう」(NHK関係者)

いずれにせよ、『あまちゃん』の脚本もドラマ開始当初の、主人公の初々しさを失わないように書き換えが必要なようだ。とはいっても脚本の工藤官九郎はもうすぐ書き終わりそうだが。

(鹿砦丸)