安倍首相の政治生命を揺るがす「森友学園」国有地払下げ事件

財務省近畿財務局が学校法人に払い下げた大阪府豊中市内の国有地をめぐり、財務局が売却額などを非公表にしていることが分かった。朝日新聞が調査したところ、売却額は同じ規模の近隣国有地の10分の1だった。国有地の売却は透明性の観点から「原則公表」とされており、地元市議は2月8日、非公表とした財務局の決定の取り消しを求めて大阪地裁に提訴した。

 
朝日新聞2017年2月9日付け
 
朝日新聞2017年2月9日付け

◆神道の崇高な理念とはかけ離れた疑惑

朝日新聞、久々のビッグスクープだ。公示価格が14億2300万円の国有地が、1億3400万円で「森友学園」に売却されていたことが判明した。「森友学園」のHPからは改憲右翼の巣窟「日本会議」の大阪役員である籠池泰典総裁と、安倍首相の夫人であり三宅洋平氏のお友達(?)である安倍昭恵氏の名前が確認できる。

安倍夫人は現在、塚本幼稚園を運営しているだけの「森友学園」が4月からの開校を予定している「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長として「森友学園」のHPに登場している。14億円余りの国有地が10分の1以下、1億円余りで払い下げられ、そこに校舎が建設された「瑞穂の國記念小學院」。同小学校は日本で初めて(同校HPによる)の神道小学校として開校する寸前だ。しかし朝日新聞のスクープにより、同小学校が掲げる神道の崇高(?)な理念からかけはなれた疑惑が明らかになった。

 
「森友学園」ホームページより
 
「森友学園」ホームページより

◆籠池先生を絶賛する安倍昭恵氏

「フフフ、御代官様もワルですなぁ」
「なにを申すか『森友屋』、おぬしの業突く張りにはかなわんわい」
「ハハハ」

と、勧善懲悪の時代劇、前半の悪代官と商人の密議の場面を見せられているような気分だが、関係者の発言がまたふるっている。安倍昭恵氏は「森友学園」ホームページの中で、

「籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。 瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。そこで備わった『やる気』や『達成感』、『プライド』や『勇気』が、子ども達の未来で大きく花開き、其々が日本のリーダーとして国際社会で活躍してくれることを期待しております」

同校総裁・校長の籠池泰典先生を絶賛している

「日本人としての誇りを持つ、芯の通った子供を育て」るそうだ。この小学校の理念、私には気持ち悪い。しかしながらあくまで「私立」学校だ。文科省に認可されれば教育の内容は「学習指導要綱」の範囲内であれば自由だ。ただし、仮に彼らの主張(神道)に立脚すれば「日本の素晴らしさ」を小学生に教育する場所が「瑞穂の國記念小學院」であるはずだ。その「神聖なる場所」が不正払い下げによって薄汚く入手されたことは、「森友学園」の欺瞞性を物語るのみならず、犯罪を構成する疑いが高い。必ず検察が動くだろう。そんな場所で「崇高な教育」ができるのか。

◆籠池先生の明白な「差別表現」

そして、彼らが「崇高」と奉る「神道」とは、神話に立脚した「日本人優越意識」に凝縮される偏狭な人種優越主義にほかならない。籠池先生は、正直だからHPで「韓国・中国人等の元不良保護者」と記載して袋叩きにあったり、塚本幼稚園の保護者には「よこしまな考えを持った在日韓国人や支那人」との表現を用いた文章を配布していた。

これには「よこしま」であることにかけては人後に落ちない松井大阪府知事も「表現の自由があるにしても、下品な表現は使わない方がいい」とコメントしている。違うな。「下品」じゃなくて「差別表現」じゃないのか。松井知事自身、大阪府警の機動隊員が沖縄で「この土人が!」と発言したことを「差別とは思わない」人間だから「よこしま」に「よこしま」を諭させようとしても無理なのである。

◆嘘だらけの安倍「自己陶酔」政権

しかし、一番驚いたのは安倍晋三の発言だ。2月17日の衆院予算委員会で、国有地を格安で買い取った学校法人「森友学園」が設立する私立小学校の認可や国有地払い下げに関し、「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と述べたのだ。この軽口叩き、与野党国会議員の中に正常な反応があれば、本国会終了時には首相も国会議員も辞めて「ただの人になる」と明言したのだ。

選挙違反で議員に疑義が及びそうになると「秘書がやった」、官庁で不正が起きれば大臣は「事務方の不正で報告がなかった」、甘利元経産大臣のように言い訳ができなくなれば、大臣辞任から入院へ。それでここしばらく「巨悪」は罪に見合った法的裁きや制裁を受けることなく、「どおってことないよ」と押し通してきた。

安倍は「南スーダンで自衛隊の死者や負傷者が出たら辞任する」とも述べている。その一方で派遣された自衛隊の「日報」が破棄されるか行方不明になる、という不可思議極まりない「不正」が行われている。

嘘だらけなのだ。どの口から「私たちは日本の歴史、それを裏打ちする自然・風土・慣習の素晴らしさを世界の人々に発信してゆく必要があります」だの「世界で歴史・伝統・文化の一番長い國である日本」、はては「その中で積み上げてきた日本人のDNAの中に『人のために役立つ』という精神が刻み込まれていますし、世界で一番混じりっけのない純粋な民族であります」などと平然と吐けるのだ「森友学園」総裁の籠池泰典よ!

日本会議をはじめとする「神道」信奉者(あるいは便宜的にそう装っている者ども)の本音は、戦前と何ら変わらぬ「日本は世界一」、「大和民族は世界一」の倒錯した差別と表裏一体となった低レベルの自己陶酔主義にすぎない。

だから、不正であろうが、嘘であろうがお構いなし。払下げに応じた役所の責任者は「ゴミが埋まっていたからその除去費用も考慮して価格を算定した」などと馬鹿以下の答弁しかできないのだ。

◆この国がもしも「普通の国」ならば「序・破・急」展開は必至

安倍明恵が「関与」しているかいないか。議論の余地などない。籠池先生にほれ込んで「名誉校長」を引き受けているのだから道義的に責任があるのは「普通の国」であれば当たり前だ。いいか、晋三の好きな「普通の国」ならばだ。一々議論するまでもない。世界各国で嘘八百を年から年中言いまくっている安倍晋三、今回の発言はそれにしても軽すぎたぞ。これで野党が安倍の首を取れなければ、全員「瑞穂の國記念小學院」入学からやり直せ!

時代劇ならこのあたりでお裁きが下る。背中の桜吹雪か、深夜の隠密道中か。21世紀進歩しているはずの人間に、時代劇でもお決まりの「序・破・急」を展開できないはずはなかろう。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』
残部僅少『反差別と暴力の正体――暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(紙の爆弾12月号増刊)

橋本環奈がピンで超多忙、3月解散を決めた「Rev.from DVL」メンバー格差

「1000年にひとりの逸材」として大ブレイクした橋本環奈(18)が所属している「Rev.from DVL」(以下、DVL)が3月31日に解散する。解散の原因はマスコミ向けには「メンバーそれぞれが就職や進学など人生の岐路に立つ時期を迎えたこと」としたが本当は「今年、高校を卒業する橋本だけに仕事が集中したゆえ、ほかのメンバーと生まれた温度差を埋められなかったから」だとアイドル雑誌ライターが言う。グループ内の雰囲気は「SMAPが解散を決めた昨年、木村拓哉が孤立したように橋本がほかのメンバーと溝ができています」(アイドル雑誌ライター)

『DVL』は03年に博多で誕生。当初は男女混合ユニットだったが、女性アイドルグループのブームにのり11年から女性のみとなり、現在は鷲尾美紀(23)、四宮なぎさ(18)、今井瞳(23)、秋山美穂(21)、力石奈波(17)、橋本幸奈(17)、藤本麗依菜(16)、古澤早希(17)、池松愛理(20)と橋本環奈で10人の編成だ。博多から全国へはばいたアイドルグループとしては、地方発で成功したアイドルグループの“成功形”としてエンタテイメント業界では語られる。

「進路の問題で解散」としているが、「DVL」はシングルを出せば週間最高順位が4、5位を狙える実力派で、ダンスも歌唱も高いレベルで玄人好みだけに『レブはかんなちゃんだけじゃないよ!』『残念です。最後まで10人でがんばって。でもあと1年見たかった』など解散を惜しむ声も。

「本来は仲がよかったが、橋本のブレークが避けようもない“不協和音”を生んだ」と前出のアイドル雑誌ライターが指摘する。どういうことか。

今回の解散は、橋本が高校を卒業、将来的に路線として『脱アイドル』をはかり、女優やモデルとしてさらに幅を広げるべく大人のタレントへの脱皮をめざすことにつきる。橋本抜きではグループは成り立たない。グループ間には、メンバーたちが「グループとして活動したくても橋本が単独の仕事が忙しくてただひたすら“待機”がかかり、まったく脚光を浴びなかったメンバーたちの怨念」がぬぐいようもなく横たわる。

「橋本だけに仕事が集中しており、なかなかグループとしての活動ができなかった不満が橋本に徐々に向かった。博多でのイベントなどでは、橋本が東京での仕事を終わらせて駆けつけると『忙しくていいわね、スターは』と先輩からあしざまに言われることもあったようです」とアイドル雑誌ライターが言う。

橋本で脚光を浴びて地方限定アイドルグループから全国区になったのに、その橋本が突出して忙しすぎて興業主やテレビ局がグループとしてオファーしてもスケジュールがとれないという状態は皮肉といえば皮肉だ。

「解散の話は実は昨年の夏ごろから聞いていました。橋本は2013年11月、ファンが撮影した写真が絶妙なキュートさで“天使すぎるアイドル”として大ブレイクし、注目を浴びた。男性雑誌のグラビアやCM出演、ファッション雑誌のモデルや女優としても活躍、確実にスターへの階段を上っていきました。15年、『セーラー服と機関銃- 卒業 -』で主演したころにメンバーたちとの“軋轢”が表面化した」(同)

実はこのころ、グループとしてのリハーサルや踊りの振り付けを練習する時間がとれない橋本のために振り付けを簡素にしたり、イベントでは橋本のMCの時間をたっぷりとるなど“橋本の、橋本による、橋本のための”グループと化していたようだ。

「メンバーからマネジメント側に『私は橋本のおまけじゃない』『新曲「Vampire」のPVはまるで橋本のソロ曲のようなカット割りです』という不満も入り始めていました。要するに、橋本がソロで忙しすぎるために、ほかのメンバーたちは『開店休業状態』で、かといって橋本抜きでは客が集まらず、そのジレンマはマグマのごとく噴火。それが橋本に対して楽屋でメンバーたちが『ガン無視』したり、口をきかないような状態を生み出していた」(同)

まさに独立を画策した中居正広ほか4人と、事務所に残る決断をした木村拓哉とに分断された末期の「SMAP」を彷彿とさせる。だが『SMAP』は全員が多忙だったが、『REV』は本当に橋本のほかはスケジュールはがら空き。『REV』としては1月はライブやイベントが9つ入っているだけで2月はグループとしての予定はゼロ。

ピンでの活動が多忙を極めた15年12月、池袋サンシャインのイベントで橋本は報道陣にメンバーとの不仲を問われて「いくら否定してもメンバーとの不仲説が消えない!まだ、不仲説を信じている方は、ライブに来て、私たちの仲の良さを観ていただけたら!」と汗ばんで切り返していた。

「今から思えば、そのころから不協和音は始まっていたのかも」(同)

橋本はブログで「昨年から私だけが参加出来ないイベントも増えてきたり、時間的に両立するのも難しいと思いました。自分の夢を追いかけていきたいと思いました」と心境を告白。その言葉は「やっと一人で走れる」という安堵にも見える。

さて、『REV』はバラバラのまま、最後の力を振り絞り、「SMAP」ができなかったさよならコンサートを敢行するのか。注目が集まる。

(伊東北斗)

 
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話題のKNOCK OUT!那須川天心が2連続KO!梅野源治は2連続判定勝利!

決戦を前にしたメインイベント出場の梅野源治とワンマリオ、計量を終えた直後
年齢は那須川がアムナットの半分。どちらも余裕の表情
全員揃っての撮影は毎度の光景

2月12日(日)大田区総合体育館にて開催されました「KNOCK OUT vol.1」は全7試合中、5試合がノックアウトで、引分けが1試合、判定は梅野源治が前回に続いて、技術で相手の心を折る勝利でした。

森井洋介が村田裕俊と引分けるちょっと予想外な結果。村田裕俊はこの1年あまりで急速に力を付けてきた選手。昨年4月に、かつて2度KOで敗れている高橋一眞とのNKBフェザー級王座決定戦で雪辱し王座奪取。そして9月に高橋一眞を倒している森井洋介との引分けは、村田がただ者ではない存在であることが証明された結果となりました。

那須川天心の相手は元・IBF世界フライ級チャンピオンで、井岡一翔に初黒星を付けたとされるアムナット・ルエンロンにKO勝利。小野寺力プロデューサーがカード発表前に「度肝を抜くカード」とされた世間の評価は賛否両論の意見が幅広いところでした。アムナットがどれだけ全盛期のパンチと全盛期のムエタイ技、更にこの試合に懸けるモチベーションを持っていたか疑問は残りますが、前回、階級が那須川より下の現役ムエタイチャンピオンでしたが、ワンチャローンを後ろ蹴り一発で倒し、これだけの名選手らをわずか18歳で迎え討つというのは、やはり驚きの天性の才能を持った選手でしょう。

他、4試合もKO決着、皆このイベントに出る以上は下手な試合はできないと覚悟する特攻精神を持っている印象を受けます。“ノックアウト”をコンセプトとしたイベントですが、“絶対ノックアウト”しなければならない訳ではなく、ノックアウトを意識した勝ちに行く姿勢が求められるもので、梅野源治は2試合連続判定勝利となりましたが、アグレッシブな相手に大差で、その姿勢を示した内容だったでしょう。

◎KNOCK OUT vol.1 / 2月12日(日)
大田区総合体育館 17:00~
主催:(株)キックスロード

森井洋介vs村田裕俊(写真提供 KNOCK OUT)
村田裕俊vs森井洋介(写真提供 KNOCK OUT)
那須川天心vsアムナット(写真提供 KNOCK OUT)

◆第1試合 64.0kg契約 5回戦

WPMF日本スーパーライト級チャンピオン.不可思(クロスポイント大泉/64.0kg)
VS
WBCムエタイ日本スーパーライト級チャンピオン.山口裕人(山口/63.7kg)

勝者:不可思 / KO 3R 1:50

◆第2試合 55.5kg契約 5回戦

小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/55.5kg)
VS
WBCムエタイ日本スーパーバンタム級チャンピオン.波賀宙也(立川KBA/55.5kg)

勝者:小笠原瑛作 / KO 2R 1:13

◆第3試合  67.0kg契約 5回戦

WBCムエタイ日本ウェルター級チャンピオン.健太(ESG/66.9kg)
VS
WPMF日本ウェルター級チャンピオン.引藤伸哉(ONE’SGOAL/66.8kg)

勝者:健太 / TKO 5R 1:50

◆第4試合  59.5kg契約 5回戦

全日本スーパーフェザー級チャンピオン.森井洋介(ゴールデングローブ/59.5kg)
VS
NKBフェザー級チャンピオン.村田裕俊(八王子FSG /59.3kg)

引分け / 三者三様 (49-48. 48-48. 48-49)

◆第5試合  63.0kg契約 5回戦

WPMF世界スーパーフェザー級チャンピオン.町田光(橋本/63.0kg)
VS
山口侑馬(山口/62.6kg)

勝者:山口侑馬 / TKO 3R 1:00

◆第6試合 56.5kg契約 5回戦

ISKAオリエンタル世界バンタム級(-55kg)チャンピオン.那須川天心(TARGET /56.5kg)
VS
アムナット・ルエンロン(元・IBF世界フライ級C/タイ/56.5kg)

勝者:那須川天心 / KO 4R 2:39

那須川天心vsアムナット(写真提供 KNOCK OUT)
ワンマリオvs梅野源治(写真提供 KNOCK OUT)

◆第7試合  61.5kg契約 5回戦

タイ国ラジャダムナン系ライト級チャンピオン.梅野源治(PHOENIX/61.5kg)
             VS
ワンマリオ・ゲオサムリット(元・WPMF世界ライト級C/スペイン/61.1kg)

勝者:梅野源治 / 3-0 (50-47. 50-45. 49-47)

《取材戦記》

今回のKNOCK OUT興行では一定の取材規制があり、諸々の事情で撮影に行くことをやめました。その為、試合結果は主催者から送られて来たものを利用していますが、レフェリー、ジャッジ名は不明です。

森井洋介vs村田裕俊戦の引分けは「1-1」と記載されていましたが、「三者三様」に替えさせて頂きました。KOとTKOの区別は、直接試合の止められ方を見ていないので、主催者発表どおりにしてあります。

次回興行の4月1日(土)、大田区総合体育館で開催の「KNOCK OUT vol.2」の1試合が決定で、64.5kg契約5回戦、不可思(クロスポイント大泉)vs水落洋祐(はまっこムエタイ)戦と、ジュニアキックから期待の成長を遂げ、主にタイを主戦場として名が売れている18歳、石井一成(エクシンディコンJAPAN)の出場が決定しています。那須川天心と誕生日が1ヶ月ほどしか違わない石井一成、タイで6連続KO勝利を続けており、日本でも高評価が期待されます。さらに梅野源治も参加する「KNOCK OUTライト級王座決定トーナメント」の開催も決定していますが、何人参加か現在は不明です。ワンデートーナメントではなく、決勝戦はおそらく秋以降になるでしょう。優勝を決めるだけの一過性のものならそれで結構ですが、新たにチャンピオンシップ制度を用いる国内王座が出来ることなら懸念を感じますが、王座の在り方が間違った方向に行かないよう心から願いたいものです。

そんなKNOCK OUT興行予定が続く中、梅野源治のラジャダムナン王座防衛戦は5月にタイ現地スタジアムで初防衛戦が予定されているようです。現地でやることに評価が上がることと思います。「KNOCK OUT」出場の合間を縫ってラジャダムナンでの戦いは調整が難しいかもしれませんが、ファンは新たな快挙を期待しているでしょう。

梅野源治vsワンマリオ(写真提供 KNOCK OUT)

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』

鳥取の「知られざる冤罪」──米子ラブホテル支配人殺害事件、控訴審も結審

テレビや新聞で冤罪が話題になる機会が増えているが、全国各地には「知られざる冤罪」がまだまだ数多くある。1月19日、広島高裁松江支部で控訴審の第1回公判があり、即日結審した「米子ラブホテル支配人殺害事件」もその1つだ。被告人の石田美実氏(59)に対する判決は3月27日に宣告されるが、少しでも多くの人に注目して欲しい事件だ。

◆捜査段階から胡散臭かった

事件の舞台は、山陰地方の中心都市である鳥取県米子市。2009年9月29日夜10時過ぎ、同市郊外にあるラブホテル「ぴーかんぱりぱり」の事務所で支配人の男性(当時54)が頭から血を流して倒れているのを客室係の女性が発見。支配人は病院に搬送されたが、頭部を激しく攻撃されていたほか、ヒモのようなもので首を絞められていた。そして一度も意識が戻らないまま、約6年に及ぶ入院生活を送り、2015年9月27日に息を引き取ったのだった。

警察の調べでは、現場の事務所では、金庫の中などの金が事件前より減っており、犯人は支配人の首を絞める際、事務所にあった電話線かLANケーブルを使ったと推定された。警察は支配人が事務所に入った際、金目的で侵入していた犯人に襲われたとみて、捜査を展開。そしてこのホテルで店長をしていた石田さんを逮捕するのだが、それは事件から4年半も経過してからのことだった。

しかも当初の逮捕容疑は、「申込書に虚偽の記載をし、クレジットカードをつくった」という別件の詐欺の容疑。石田さんはその後、支配人に対する殺人未遂の容疑でも逮捕、起訴され、支配人が亡くなった時点で起訴罪名を殺人に変更されるのだが、こうした捜査の経緯を見ただけでも、胡散臭い香りがする事件だと言えるだろう。

現場のホテルの建物。現在は「ぴーかんぱりぱり」とは別のホテルに

◆動機に疑問、証拠も脆弱

第一審の裁判員裁判は昨年6~7月に鳥取地裁で行われたが、案の定、検察官の有罪立証は苦しかった。

まず、動機の問題だ。検察官は石田さんについて、「水道光熱費を滞納していた」とか「消費者金融に180万円の借金があった」と指摘し、石田さんには金目的で事務所に侵入する動機があったような主張した。しかし石田さんが水道光熱費を滞納するのは、奥さんと結婚以来、数十年に渡って繰り返されてきた日常的なことに過ぎなかった。また、消費者金融の借金についても、石田さんは事件当時、約100万円の「過払い」がある状態だったため、「返済は終わった」という認識だったという。そして実際、消費者金融から返済の催促は受けていなかった。

では、物証はどうか。検察官の主張では、事務所の金庫や事務所に通じる出入り口のドアのノブから石田さんの指紋が検出されており、これは犯行時に付着したものだとのことだった。しかし石田さんはこのラブホテルの店長として働いていたのだから、そういうところから石田さんの指紋が検出されても何もおかしくない。物証もゼロに等しい状態だった。

◆第一審判決のわかりにくいストーリー

かくも有罪証拠が乏しい中、石田さんに不利な事実は、
(1)事件の翌日に千円札230枚=23万円をATMから自分の銀行口座に入金していたこと、
(2)事件翌日から車で大阪に行くなどして家を1カ月以上あけ、警察からの事情聴取の呼び出しにも応じなかったこと――だった。

この2点については、いかにも疑わしいように感じられる事実といえるだろう。

しかし(1)については、石田さんは「ホテルの各客室にある自動精算機の釣銭の予備として千円札が必要なので、ホテルの各客室にあるスロットゲーム機から売上金を回収するたびに千円札を自分の1万円札として交換してストックしておいた。それを入金したものだ」と説明しており、この説明を裏づける事実も存在した。石田さんが店長の業務としてスロットゲームの売上金を回収し、ゲーム設置会社に売上金を送金する際、1万円札で送金していたことが銀行の記録に残っていたのだ。これはすなわち、石田さんがスロットマシンから回収した千円札を手元に残し、その代わりに自分の1万円札を送金していた証左である。

また、(2)については、石田さんは元々、長距離トラックの運転手だったために家を長期間あけることが多く、以前にも1カ月間、仕事とは関係なく車上生活をしたことがあった。そういう事実が存在するうえ、石田さんは事件当日、奥さんに浮気がばれて家にいづらい状況になっており、加えて、過去には警察に無実の罪でひどい取り調べを受けた経験もあり、警察の事情聴取に恐怖を感じていたという。このように事実関係を丁寧にみていくと、(2)も有罪の根拠にするのは苦しかった。

それにも関わらず、石田さんは第一審で有罪とされたのだが、第一審判決は石田さんが強盗目的でホテルの事務所に侵入したという検察側の主張も退けている。そのうえで石田さんが何らかの目的で事務所に侵入し、その場にいた支配人と何らかのいさかいが生じて暴行に及んだうえ、事務所の金を奪ったと認定。こうして起訴罪名の強盗殺人を否定し、石田さんに殺人罪と窃盗罪を適用して、懲役18年の判決(求刑は無期懲役)を宣告したのである。

このように判決が曖昧で、わかりにくく犯行のストーリーを認定するのは、冤罪事件ではよくあることだ。さらに事件直後に石田さんと接したこのホテルの従業員たちも第一審の公判では、「石田さんの様子は普通で、何ら普段と変わったところはなかった」と口を揃えていた。石田さんはまぎれもなく無罪を宣告されるべき被告人だった。

なお、最初の逮捕容疑である詐欺事件については、石田さんはガソリンスタンドでクレジットカードへの加入をしつこく勧誘され、勧誘員のノルマに協力するために適当な記載をして申し込みをしただけだった。詐欺事件については、無罪が宣告されている。

石田さんの控訴審が行われている広島高裁松江支部

◆年度内に判決を出したがった裁判長

そんな石田さんの裁判は第一審の終了後、弁護側はもちろん、強盗殺人罪の立証に失敗した検察側も控訴。1月19日にあった控訴審の初公判では、第一審の公判にも証人出廷したホテルの女性従業員の証人尋問と被告人質問が行われ、検察側は「強盗殺人罪を適用し、無期懲役を宣告するのが相当」、弁護側は「違法な第一審判決を破棄し、無罪判決を下すべき」と主張して結審した。そして冒頭で述べたように判決公判は3月27日の予定だが、栂村明剛(つがむら・あきよし)裁判長の判決公判の日時の決め方を見ていると、「年度内に判決を出したい」という思いが窺えた。それはきちんと証拠を吟味したうえで冤罪を見抜いているからなのか、それとも――。

私は公判も傍聴する予定なので、また続報をお伝えしたい。

▼片岡健(かたおか けん)
1971年生まれ、広島市在住。全国各地で新旧様々な事件を取材している。

「絶望の牢獄から無実を叫ぶ ―冤罪死刑囚八人の書画集―」(片岡健編/鹿砦社)
タブーなきスキャンダルマガジン『紙の爆弾』

テレビ朝日、倉本聰の昼ドラマで「シニア層」開拓の裏事情

テレビ朝日が、「もう視聴率がとれない」とだれもがあきらめていた昼の帯ドラマを脚本家に倉本聰を使い、4月3日から12時30分から12時50分という枠で(月~金)放映で復活させることに驚きの声があがっている。このドラマは現在放送されている『ワイド!スクランブル』(10時25分~12時、2部 12時30分~13時45分)を20分削って放送されるわけだが「この長年続いた時間帯と『ワイド!スクランブル』を改革する前触れです」という声も漏れてきた。

昼帯の年間平均視聴率は、2012年以来5年連続で『ひるおび!』(TBS系)が首位に。 午後の部(月~金 前11:55~後1:54)が年間平均視聴率6.9%を記録し、2012年以来5年連続で同時間帯トップを獲得した。

テレビ朝日としては視聴率5%がやっとの「ワイド!スクランブル」が足かせとなっている。「せめてもうなりふりかまない改革が必要だ。倉本聰のドラマは主演の石坂浩二元妻の浅丘ルリ子が離婚後初共演することでも話題で、キャストには、有馬稲子、加賀まりこ、五月みどり、野際陽子、藤竜也、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭のほか、追加キャストとして、草刈民代、常盤貴子、名高達男、風吹ジュン、松岡茉優などの出演が決定。ほぼ映画なみのギャラが使われると指摘される。

「俳優陣だけで1話あたり1000万円以上かかるかも。昼ドラマとしてはありえない布陣です」(脚本家)

昼ドラマは、かつては各局がいいドラマを作り込んで視聴率を競っていたが、2016年3月いっぱいでTBSが「愛の劇場」を終了させて事実上地上波から“壊滅”した。それを復活させる裏には、ちまたでは「主婦層を捨てて男性シニア層を開拓する」と言われているが、深読みしていくと『局内の政治的意図』もあるようだ。

今はテレビ朝日の通称「シルバータイム」はやや入り組んだ番組構成だ。10時25分から橋本大二郎の情報番組『ワイド!スクランブル』が始まり、12時から12時30分まで『徹子の部屋』を挟み、12時30分からは『ワイド!スクランブル』が再開して、13時45分まで続き、45分~14時までは『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』という構成だ。

テレビ局関係者は、『ワイド!スクランブル』の失敗は、2014年に『徹子の部屋』を12時から30分はさみ、2部構成としたが、ニュースが見たいむきは恵俊影がMCのTBSの『ひるおび!』 (TBS 10時25分~13時55分)に流れてしまったと見ている。これを坂上忍の『バイキング』(フジテレビ11時55分~13時45分)が猛追する形。『ワイド!スクランブル』はもう完全に置いていかれた。

「ついに視聴率で後塵を拝してきた『ひるおび!』『バイキング』を逆転にかかろうという意図が見えます。これは完全に『ワイド! スクランブル』から橋本大二郎を降板させ、新しい番組に この枠をリニューアルする布石ですよ。広告代理店からそんな話を聞いた」(テレビ朝日関係者J)

このテレビ朝日関係者は「96年から続く『ワイド!スクランブル』ですが、これは視聴率が悪くても誰も『番組そのものを変えよう』と言い出さないし、局内でもそのことには話題として触れることができない“聖域”として認識されています」とのこと。どういうことか。

「歴代のキャスターは、テレビ朝日の社長と“懇意にしている”お友達です。橋本大二郎は、14年4月からキャスターだが、前社長の吉田慎一とは橋本がNHKの記者時代から仲がいい、“竹馬の友”で旧知の仲だったんです。だから鳴り物入りで『シニア世代、とりわけ男性をとりこもうとしていたのだが、社長が昨年の6月に角南源五に交代し、その後ろ盾はもうなくなった。大下容子アナとセットで橋本は放り出されますよ」(同)

テレビの専門家はこう見る。

「倉本聰をもってきて、12時30分から12時50分まで月~金まで放送。この時間帯のメインの視聴者のF2層(35~49歳の主婦)だけじゃく、その上のシニア世代、つまりF3世代(50歳以上)も狙った作品を書き下ろします。タイトルは『やすらぎの郷』で、シナリオライターが主人公。通称『シルバータイム枠』で倉本聰をもってくるということは、局側はアナウンスしていませんが、M2(35歳~49歳)、M3層の男性の視聴者もとりこみたい、という意図が見え隠れしています。倉本聰のドラマが成功したら、テレビ朝日としては報道をより短縮して、ドラマをもうひとつ前後に入れるかも。ということはニュース番組は橋本がやるにせよ、交代するにせよもう終わるのは時間の問題です。そのほうが僕らにはありがたいが(笑)」(脚本家)

さて、橋本大二郎のつぎの番組のコンセプトやつぎのMCは決まっているのか。
「言えるわけがないだろう。だけど角南社長はどちらかといえば『AbemaTV』に力を入れているからMCをそちらからもってくるかもね.逆輸入だよ」(テレビ朝日報道関係者)

テレビ朝日に「貴社の『ワイド!スクランブル』で橋本大二郎が降板、番組も改編で話が出ているが」と聞いたが「それはありません」とアンサーした。 果たしてこのテレビ朝日の「シルバータイム改革」の博打はうまくいくのだろうか。

(伊東北斗)

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トランプ政権をめぐる2つの予感──任期中に戦争か? それとも大統領暗殺か?

世界中で、私と同じような「危惧」を密かに想起している人が数知れずいるに違いない。ちょっと近・現代史を知っていて、政治に興味があり、政治の裏面は血塗られていることを承知している人であれば、簡単に導かれる仮想だ。

私の「危惧」は表裏合わせ鏡のようなものだ。その対象は米国大統領ドナルド・トランプ──。誤解なきように断っておくが、私はトランプの支持者ではないし、正直に告白すればトランプの政策や人物像にはほとんど興味がない。しかし、就任後数日で9本の大統領令に署名したこの男について、穏当ならざる予感がある。私の予感は2つあり、おそらくその2つともが外れることはないであろう。

もし、トランプが4年間の大統領任期をまっとうすることになれば、いま、予想もできない理由と、構図による大規模な戦争が起きるだろう。米国対中国といった構図ではおそらくあるまい。そしてその戦争に日本は否応なく巻き込まれるだろう。また米国内での内戦が起こる可能性だって排除はできない。

その延長戦上に、不謹慎ではあろうが、私は「トランプ暗殺」の可能性を消し去れない。どう見ても一時的な人気に便乗してはいるトランプではあるが、ウォール街や国際金融資本との利害相反は強まる一方であり、米国では、日本以上に嫌われる「朝令暮改」が外国人の入国制限などで目に余る。米国のテクノクラートやシンクタンク、さらには政権周辺や、中枢には「目障りな」人間がトップに座したとき、それを取り除く「誰が言い出すでもない、いつもの力学」が働く。これは映画『JFK』の中でも指摘されている通りだ。

ニクソンがウォーターゲート事件で辞任を余儀なくされたのも、J・F・ケネディが暗殺されたのも、理由こそ違え米国権力中枢や大資本(エスタブリッシュメント)との利益相反を引き起こしたからに他ならない。トランプは大金持ちの経営者だからそんなことは起こらないだろうと主張する方もいる。私だって「トランプ暗殺」を望んでいやしない。でも過去の米国権力史を紐解けば、これほど「誰が言い出すでもなく、いつもの力学」が動き出すのに条件が整いすぎている人物は、見たことがない。

ケネディは共産主義者、ハーヴェーイ・オズワルドに暗殺された、と一応正史の教科書には書かれてはいるけれども、そんなものを信じ込んでいるのは歴史や政治がテレビの画面や、新聞紙上で伝えられるように、実態から100キロ以上離れた、虚構の意味付けがなされていることに気が付かない、善男全女の皆さんだけだ。横から眺めなければ事実には肉薄できないと知っている人々の間では誰も信じられてはいない。ケネディ暗殺については、その立案者の見立てが浅すぎたという面も指摘せねばならないだろう。

ソ連にシンパシーを持つオズワルドの犯行というストーリーは、分かりやすくはあるが、単純にすぎるのであって、それゆえ逆にリアリティーを欠くのだ。あたかも米国に追放されていたベニグノ・アキノがフィリッピンに帰国したとたん、空港で射殺されたように(この時も犯人は「共産主義ゲリラ」とマルコス政権は発表したが、フィリピンをはじめ国際社会はそれを信用せず、結局マルコス政権は崩壊、マルコスはハワイへ亡命することになる)。

しかしながら米国の伝統ともいえる、「誰が言い出すでもない、いつもの力学」は既にスケジュールを定めて稼働を始めている可能性がある。私の手元にはわずかではあるが、その兆候を示す証拠もある。繰り返し不吉な物言いで恐縮ではあるが、「4年以内の戦争か、トランプの暗殺か」。どちらが選ばれるかを私は言い当てられない。しかしそのいずれかが現実のものにあろうことは、かなりの確信をもってお伝えできる。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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松本伊代と早見優のJR山陰線路内無断立ち入りに激怒した鉄道ファンの聖戦

タレントの松本伊代(51)と早見優(50)が京都市内のJR山陰線の線路内に無許可で立ち入り、鉄道営業法違反の疑いで書類送検された事件では、鉄道ファンが激怒している。

2人は今年1月、『クチコミ新発見! 旅ぷら』(読売テレビ)のロケーション撮影の合間に京都市内のJR山陰線の嵯峨嵐山(さがあらしやま)駅近くの踏切内から無許可で線路に立ち入り、さらに松本は写真を撮影して1月14日にブログにアップ。これが「あまりにも非常識だ」として話題を集めていた。とくに怒りが収まらないのは、鉄道ファンだという。

ネットでも『JRに謝罪せよ』『これは天然ではすみませんよね、ヒロミさん?』『犯罪です。そんな善悪もつかないのか!?』『人としてどうなのだろう』などと早見と松本を批判する書き込みで大炎上。松本と早見は「キューティー☆マミー」というユニットを結成して、『急いで! 初恋』(早見)や『センチメンタル・ジャーニー』(松本)などをイベントで披露、多数の集客に成功している。当初のユニットコンセプトは「母親があこがれるママのユニット」ということったが「子供には見せられない母親(マミー)たち」になり下がった。

鉄道ジャーナリストの福田一夫氏が語る。「近頃では、線路の敷居の外から電車を撮影するのにも、鉄道警察から『近寄って撮影するんじゃない!』と激怒されるというのに、モラル的に許せない。鉄道ファンのみならず、鉄道交通に携わる人すべてに謝罪すべき事件ですよ」 

今回の警察の対応について、鉄道ファンからは賞賛の声は多い。「タレントだからといって、甘い裁定はせずに、厳しくしたのは、結果として鉄道ファンにもある一定のモラルをもたらすことになります。はっきりいって、秩父鉄道や日光鬼怒川線など、入ろうと思えば入れる地方の路線はたくさんあるが、僕たちは自制心をきかせて我慢しています。鉄道ファンの間では、線路は神聖なもので、よくある『廃線を歩く』なんていうフォトエッセイですら、否定する連中は多いです。そんな場所を早見と松本は“汚した”のですよ」(同)
  
今度、真岡鉄道が2月19日に蒸気機関車2台を走らせるイベントがある。「このときに鉄道ファンが集まって、早見や松本の事務所への抗議署名を集めるかもしれません。このままでは、僕らが撮影しにくくなるのは必然だと思いますよ」と鉄道ファンの男性。鉄道ファンの中でも不埒な人がいて、「これじゃあ、地方の路線で人がいない場所など今まで『かろうじて侵入して撮影できていた』ポイントまでマークされて僕らはますますいい写真がとれなくなる」とぼやく鉄道ファンに会ったが、こうした連中を『排除』できるのはかえって「災い転じて福」で、これこそ警察の「ルールを守らない撮り鉄排除」の狙いが裏にあるのかもしれない。

「実際に線路に乗り入れる 松本と早見は容疑に関して、1月下旬、京都府右京警察署から任意で事情を聞かれていた。京都府警に「ふたりは反省の色があったか」と聞いてみたが、さまざまな方面から問い合わせがあったのかうんざりした声で「発表しておりません」とこたえた。もはや「うまくいっても半年間の自宅謹慎がベスト」(テレビ局関係者)という声もある中、はたして80年代にアイドルとしてファンたちを喜ばせた松本と早見は、同年代のファンたちを失うのか。その対応に注目が集まる。

(伊東北斗)

 
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沖縄の人たちと共に闘うシンガー、川口真由美さんが2月25日京都で歌う

辺野古の海上工事がいよいよ再開された。高江と辺野古で沖縄人の意向を全く無視した新たな米軍基地建設が進む。もちろん誰もが黙っている訳ではない。逆だ。全国から「どう考えたっておかしいだろう!」と基地建設反対の人びとが、運動の戦列に加わるために沖縄に足を向けている。

川口真由美さん

◆真由美さんは毎月のように沖縄に通っている

京都生まれ京都育ちで、障がい者の作業所の所長さんにして3人のお子さんのお母さん、川口真由美さんもそんな人の中の一人だ。でも彼女は歌手でもある。知人から紹介され真由美さんのCDを聴いた。真由美さんを紹介して下さった方によれば、「彼女の迫力は生で聞いたらパワーが違います」とのことだったが、音楽センターから発売されている『想い 続ける─沖縄・平和を歌う─』からは、ガツンと直撃弾を食らったような詩とメロディーがシンプルな演奏で奏でられる。

真由美さんは毎月のように沖縄に通っている。辺野古や高江の現地で座り込みに参加したり、抗議行動に加わり続けている。だから彼女のオリジナル曲には、とても直接的な詩が多い。政治的であり、情熱的であり即物的なようでいて、情の深い部分を射抜く。

◆『闘う人』は異端者ではない

川口真由美さんCD「想い 続ける—沖縄・平和を歌う—」

音楽から力が失われてどのくらい経つだろう。かつては詩歌が直接的でなくとも、多くの人の心を揺さぶる楽曲が珍しくはなかった。だが近年そのような新しい楽曲に接することが少なくなったように感じる。

私の生きている世界が狭いからだろうか。時代が剥き出しの暴力をすすめ、日々が戦争めく時代にあって、優しさにくるまれた歌詞や、解釈がいかようにも可能な楽曲は、はかなくも力なく聞こえる。何も知らない子供は騙せても、大人の心を揺らせはしない。たしかに人びとの心のひだを丁寧に歌う歌はあるだろう。それらは「癒し」や「共感」には溢れているかも知れない。でもそこから「闘い」の意思と「怒り」を感じることは稀である。

時代は『闘う」ことが、なんだか不思議なことのように人びとに思わせることに成功しつつあり、『闘う人』を異端視する勘違いの罠を巧みに仕掛けている。

◆山城博治さん作詞の『沖縄 今こそ立ち上がろう』を艶やかに歌う

真由美さんの歌を私なりに解釈すれば『21世紀版闘争歌』だ。『El Condor Pasa(コンドルは飛んでゆく)』も真由美さんが歌えば、たちまち『闘争歌』へ装いを変えるし、いま、囚われの身である山城博治さんが作詞した『沖縄 今こそ立ち上がろう』を歌えば、艶やかな色を帯びた曲へと深みが増す。『翼をください』だけは詩も原曲通りだが、この曲くらいしか真由美さんの身体に納まる歌はないということだろうか。この人のエネルギーをのぞき込むのは、なんだか原発事故でメルトダウンした格納容器内のデブリを見に行くような怖さすら感じる(あえてこの表現を使う)。


◎[参考動画]辺野古作業用ゲート前で山城博治さんと共に歌う『ケサラ』、『軟弱者』(2015年1月13日)

でも本当に彼女が歌いたいのは『闘争歌』ばかりではないだろう。彼女は「躍動する声を出すようにこだわっています。鳥の声や動物の声も気にしています。自然に響くように歌わないと人の心にも響かないから。私は人間として当たり前な、人間らしさを歌いたいだけです」という。そう、彼女はいま『闘争』に忙しくとも、本当は情熱に満ちた愛情や自然を歌いあげたいのではないだろか。でも時代はそれを許さない。

◆2月25日(土)京都での真由美さんコンサートに先着5名様ご招待!

『共に歌う歌姫・闘うシンガー』とも呼ばれる真由美さんの歌を生で聞くのは正直少し怖い気もする。こちらのエネルギーが試されるのではないかと。「聴き倒れ」てしまうんじゃないか。自分に自信のない私などはちょっと不安だけれども、彼女の歌を聴くチャンスがやってくる。

2月25日(土)、京都市呉竹文化センターで1:30開演、川口真由美さんのコンサート『想い 続ける ―沖縄・平和を歌う―』が行われる。コンサートは当日2000円(前売1500円)、小学生~高校生・障がい者1000円だが、ご紹介者のご厚意により先着5名様に同コンサートのチケットをプレゼントする。チケットをご希望の方はtadokoro_toshio@yahoo.co.jpへお名前、ご住所、連絡先電話番号を明記の上メールをお送り頂きたい。先着5名様(多数の場合は抽選)にチケットを差し上げます。

2月25日(土)川口真由美『想い 続ける -沖縄・平和を歌う-』コンサート(京都市呉竹文化センター)

川口真由美さんについてのご質問は、京都音楽センター(TEL:075-822-3437、Email:info@wawawa.ne.jp)まで。

▼田所敏夫(たどころ としお)
兵庫県生まれ、会社員、大学職員を経て現在は著述業。大手メディアの追求しないテーマを追い、アジアをはじめとする国際問題、教育問題などに関心を持つ。※本コラムへのご意見ご感想はメールアドレスtadokoro_toshio@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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残部僅少『反差別と暴力の正体――暴力カルト化したカウンター-しばき隊の実態』(紙の爆弾12月号増刊)

逃げるは恥だし写真も撮れない! 怒号、肘鉄が飛び交うガッキー目線争奪戦

 
 
 
 

「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)の平均視聴率20.8%をたたきだし、『数字をもっている』女優となった新垣結衣。彼女が9年連続でCMキャラクターを務めるアサヒ飲料のブレンド茶「十六茶」のブランド戦略発表会が2月6日、14時からベルサーレ六本木で行われた。

スチールカメラが42、VTRは37、マスコミは100人超。「明らかに昨年よりはマスコミは増えています。これも『逃恥』効果ですよ」と9年連続で来ているスポーツ新聞記者。

「こっちこっち! 新垣さん! エプロン姿がお似合いですよ! 目線ください」と報道陣が冷静さを欠いて撮影タイムではほぼ全員がエキサイト。普段はルールを守り、他人の邪魔をしないことで知られる日本のプレスの常識はふっとび、後ろのカメラを気にせずにベテランカメラマンが持ち運び式の椅子から立ち上がりシャッターを切り、「見えねーよ」と怒号が飛ぶ。

さらに椅子から身を乗り出した老年カメラマンが前のめりで前の席に腕を伸ばして女性記者の目線を上から覆い被さるようにふさぎ、女性記者は後ろを向いて「なんですか?」と声を絞りだしてカメラマンをやぶにらみ。さらに、ラグビーのごとく人をかき分けてスペースを探すカメラマンたちは、ラグビーで言う“スクラム”状態。もう熱気がほとばしり、真冬の会場温度が上がった。

これほど報道をエキサイトされたその被写体は、時代が呼んだ人気女優だったゆえ。どこに行っても女優の新垣は「新・視聴率女王」として目が離せない存在になった。

「ガッキーは前年よりもふっくらした印象です。ですけど顔も小さいし、毎年、魅力が増す。今年はドラマの『逃げるは─』のエンディングで話題になった星野源が歌う曲に合わせての『恋ダンス』をさわりだけでもやるかと盛り上がったのですが、やはりお堅いブランドのイベントだけに無理だったですね」(同・スポーツ新聞記者)

それにしても集まったメディアの記者たちはテンションが高く、トークセッションでMCと話している最中はともかく、フォトセッションのときは新垣の目線がほしくてカメラマンはもう必死の形相だ。「こっちこっち! 新垣さーん!」とがなり声で手を上げてカメラマンが叫ぶ。その光景はさしずめ、「大声コンテスト」だ。新垣の目線が欲しくて、「新垣さーん! いつも見ていますよ!」とファンのごとく叫ぶ年輩のカメラマンもいた。

撮影スペースをとりあってひしめくカメラマンの陣営はフロアにベタ座りで、撮影スペースをこじあけるには、腕を伸ばして万歳して少しでも上から撮るか、横のスペースに逃げるしかない。だが平気で後ろにいる人を無視して万歳ポーズで両手をあげて上から撮影し「おい、邪魔だ」と後ろから怒鳴るカメラマンがいたり、横にずれ込んで「おい、体重かけてくるなよ」と押し返されるカメラマンもいた。

「これだけ撮影ルールをやや無視しつつも新垣の笑顔を撮りたいというのが、メディアの本音だろう。新垣には、一生で数回しか来ない『旬』なシーズンに突入した。9年前に起用したアサヒ飲料は宝くじを当てた思いじゃないかな」(同)

さて、ガッキーがキャラクターを務めるアサヒ飲料は16種類の素材を使用したカフェインゼロのブレンド茶「十六茶」を刷新して2月7日から発売すると発表した。健康素材の「ゆりね」や「エゴマの葉」を採用し、パッケージデザインも一新する。エゴマの葉、ゆりね、ハトムギなど十六種類の健康素材をまぜて自分だけのお茶を作って見せた新垣が「おいしくなあれ」とはにかみながらささやくシーンでは報道陣から「おおっ」とため息が出た。

「やはり時代の寵児が相手だと報道陣もやや被写体に飲み込まれるような感覚になるね。新垣にはスターの階段を駆け上るオーラを感じます」(前出・スポーツ紙記者)

しかし、それはそれ。シビアなマネジメントで知られる新垣の事務所はテレビ局に「この9年間で何が変わったか」語るシーンをテレビ向けにはカットにするように伝えていた。このとき、新垣はすこし、しどろもどろになって答えていた。

「これから新垣に直撃するのはたいへんになる。なにせスタッフが多いからな」(同)

「新・視聴率女王」が被写体になるとき、報道現場は戦争になる。プライベート空間もまたしかり。

 

(伊東北斗)

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神風が吹く今年のNKB!──高橋三兄弟の飛躍に期待

田村聖vs西村清吾。ヒザで切られた西村(右)の流血後も互いの最後のラッシュをかける
田村聖(右)vs西村清吾。梅野源治も西村の応援に現れアドバイスを送る
西村から逆転のダウンを奪った田村
田村聖(右)vs 西村清吾。西村の応援団が100人を超える大声援の中、王座は田村が制す

主要3試合がすべて熱い展開を見せました。今活発な活動を始めた「KNOCK OUT」イベントの影響を受けている活気と、フリージムとの交流戦が増えたことから、NKBには少ないムエタイテクニシャンタイプの選手との対戦は新たな成長を促す影響を受けています。

高橋三兄弟の飛躍が期待されるNKBは、日本人主要クラス対決を避けず進む展開には好感が持てる団体として、今後も試練に立ち向かいながらNKBを背負って行かねばなりませんが、その過程を見守るファンは多いでしょう。

◎神風シリーズ vol.1 / 2月5日(日)後楽園ホール17:30~21:30
主催:日本キックボクシング連盟 / 認定:NKB実行委員会

◆第6代NKBミドル級王座決定戦 5回戦

1位. 田村聖(拳心館/71.9kg)vs 2位.西村清吾(TEAM-KOK/72.4kg)
勝者:田村聖 / 判定2-0
主審:前田仁 / 川上49-47. 馳49-47. 亀川47-47

高橋兄弟に負けない盛り上がりを見せた、昨年10月の凡戦を払拭する西村の先手を打つパンチと蹴りと田村の踏ん張り。「一発で倒す練習をしてきました」という田村はラストラウンド終盤にロープ際での連打から組んでのヒザ蹴りを西村の顔面に当て形勢逆転のダウンを奪う。立ち上がったところを更にヒザで攻め2度目のダウンを奪ったところで試合終了。

4ラウンドまで西村優勢で進んだ採点としては難しい接戦の終了だったが、2者が田村を支持して新チャンピオン誕生。西村は初黒星。

◆56.0kg契約5回戦

NKBバンタム級チャンピオン.高橋亮(真門/55.6kg)
vs
知花デビッド(元・WBCムエタイ日本バンタム級C/エイワ/55.8kg)
勝者:知花デビッド / 判定0-3
主審:鈴木義和 / 亀川47-49. 馳48-49. 前田48-49

高橋亮vs知花デビッド。ムエタイ技の距離は知花のヒジがヒット、瞬間技
高橋亮vs知花デビッド。打ち合えば高橋亮もチャンスあり
アウェイのリングで勝利を収めた知花デビッドとエイワスポーツジム陣営

三兄弟で一番先に王座に就いている次男・亮は交流戦でも一歩先行く存在で勝敗は3勝3敗ながら、昨年10月にWPMF日本スーパーフライ級チャンピオン.佐々木雄汰(尚武会)に判定勝利する存在感を見せました。

キックボクサーとしての高橋亮はパンチとローキック主体に鋭く攻めるが、ムエタイトレーニング豊富な知花は接近戦でのあらゆる攻撃パターンを持っており、ヒジを含むその当て勘が高橋亮を上回りました。

エイワスポーツジム所属選手相手に2敗(渡辺優太戦、竹内将生戦)していた高橋亮はリベンジすべき同ジム相手が3人となりましたが、負けて課題は残るも今後に期待が掛かる存在です。

◆ライト級5回戦

NKBフェザー級1位.高橋一眞(真門/61.23kg) vs NKBライト級7位.洋介(渡辺/61.23kg)
勝者:高橋一眞 / TKO 5R 2:51 / カウント中のレフェリーストップ
主審:川上伸

昨年の王座決定戦から交流戦にかけての主要試合で、3連敗の壁に当たった感の高橋三兄弟・長男、高橋一眞が「チャンピオンに成れないなら辞めようかと思った」というが、ライト級に上げて再起を決意。ハイキックが速く鋭く洋介を攻める。

元々強い蹴りの攻撃力を持っているが、久々に強い蹴りが活かされた展開となる。5ラウンドをフルに活用し戦い方を磨きながらの再起戦は、最後にKOを意識した中で右ハイキックで仕留める劇的KO勝利を収めました。

KOを狙った高橋一眞のハイキックが洋介にヒット
高橋一眞vs洋介。倒せた、勝った、その瞬間
長いスランプから脱出した高橋一眞。喜びが表情に表れる

◆バンタム級3回戦

NKBバンタム級3位.前島マルコス(テツ/53.52kg)
vs
海老原竜二(神武館/52.35kg)
勝者:海老原竜二 / 判定0-3
主審:馳大輔 / 前田25-30. 川上25-30. 鈴木25-30

他、7試合は割愛。

◆取材戦記

NKBとは何ぞや!? という解説から入ってはクドイ話になるので簡潔に言いますと、日本キックボクシング連盟とK-U(キックユニオン)が共同で認定するタイトルで、2000年頃、ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)とアジア太平洋キック連盟(APKF)を含む4団体で合体。トーナメントを経て2002年からタイトル化しました。

その後、NJKFとAPKFが離脱しています。その為、弱体化が進みましたが、2014年からの小野瀬邦英体制と高橋三兄弟の出現で活気が出てきたことで再浮上、今後の進化が期待できるところです。

更に古い時代(昭和40年代)の全日本キックからの腐れ縁も含む歴史的話題多き団体でもあるので、この成り行きを、弱体化しようが観客が少なかろうが消滅しようが発展しようが成り行きを見続ける必要性はあるのではと思う観戦記に繋がっています。当然、ここから這い上がる高橋三兄弟がNKBに神風吹かせる団体飛躍に導いて欲しいと思うところであります。

控室で高橋亮にインタビューしていたのが竹村哲氏。話の進め方の上手いこと。明るく話しかけ、痛みが分かる選手経験者でもある為、的確な突っ込みもあり、インタビューされる選手も話し易いことでしょう。ちょっと盗み聴きながら参考になる素人の私でした。

2月12日の「KNOCK OUT vol.1」に、NKBから高橋一眞に次ぐ二人目の出場となる村田裕俊(八王子FSG)は、昨年9月のKNOCK OUT記者会見初戦で高橋一眞を1ラウンドKOした森井洋介(ゴールデングローブ)と対戦します。村田裕俊は昨年4月にその高橋一眞に雪辱してNKBフェザー級王座に就いた選手で、高橋一眞を下した者同士の対戦が話題作りの因縁めいたカードのひとつとなっています。

[撮影・文]堀田春樹

▼堀田春樹(ほった・はるき)
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

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