プロ野球の「飛びやすい球」問題の本質

日本野球機構(NPB)がプロ野球の1軍公式戦で使っている統一球について、今季開幕から従来より「飛びやすい仕様」にしていた事実が波紋を呼んでいる。
「昨シーズンは交流戦終了時点(6月20日)で331本だった本塁打が、今季は交流戦終盤の6月11日で512本と昨シーズンの約1.5倍となっている。
「今年は飛ぶと思っていた選手は多いが、NPBがボールを発注しているミズノに『表向きはなにもしていないことにしておこう』と口を含ませていたことも判明している。これは由々しき問題で、投手の生殺与奪をボールが握っているとしたら、投手たちは労働条件を変更されたわけで、黙っているべきではないだろう」(プロ野球関係者)
なにしろ飛びやすい仕様にしていた事情は、日本プロ野球選手会(楽天・嶋基宏会長)との事務折衝でしぶしぶ認めたというあり様だ。

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風香さんの著書発売・記念サイン会が盛況

5月31日、午後6時30分から元アイドル・レスラーの風香さんの自伝『風香自伝 負けて、負けて、輝く~私がプロレスで学んだ輝くための方法』(発行/株式会社エム・ジェー・アール 発売/鹿砦社)の発売を記念してのサイン会が、神保町『書泉グランデ』で行われ、約百名ほどのファンが集まった。

駆けつけたファンのひとりは言う。
「楽しみにしていました。気取らなくて芯が強いところが風香さんの魅力ですね」

風香さんの人生は波乱万丈だ。バスケットに夢中になった少女時代は、バスケ部の顧問の先生との仲がこじれてバスケットができなかった挫折や、芸能プロダクションに詐欺に遭ったり、女子プロ時代は痴漢に遭ったけれども、執念で痴漢を逮捕したりと実に慌しい。女子プロ時代には、キュートな笑顔で売った風香さんだが団体「JDスター」の解散も経験している。風香さんの引退した理由は、一般にはなかなか伝わってこなかった。個人的には、女子プロそのものの人気が、風花さんの引退で揺らぐのではないかと心配した記憶がある。

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AKB48の総選挙の結果は「民意」なのか

なんとHKT48の指原莉乃が1位となった、AKB48の総選挙。
この時間、居酒屋にいたいい大人たちが午後6時30分からの中継に現を抜かしていた。

大島優子がスピーチで「ちがう人に乗り越えていってほしかった」と語ったように、実は渡辺麻友の1位が、セールス的には理想だったし既定路線だった。ところがふたをあけてみれば指原が1位で、2位の大島優子が呼ばれて1位が指原に決まった瞬間、居酒屋からもテレビのコメンターからも驚きの声が広がった。

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日本ハム・大谷翔平は二刀流として大成するか

日本ハム・大谷翔平投手(18)の本格的な二刀流デビューが、6月18日の広島戦(マツダ)に内定した。当日は雨天中止となった5月28日の同戦が組み込まれる見込みで、栗山監督は「5番・投手の可能性はある」と起用を示唆。2度目の先発登板となる6月1日の中日戦(札幌D)は投手に専念し、指名打者制のないセ・リーグ本拠地でついに二刀流を解禁する予定だという。

「大谷のバッティングは、職人気質。手首の返し方などは熟練技だ。たとえば、張本勲のバッティング技術に近いのではないかと思う」(スポーツ・ジャーナリスト)
ピッチングのほうは、球が速いのでそれなりに抑えるのはわかるが、バッティングのほうは、技がないとヒットにならない。
「新人離れしたバッティングは、貫禄すら感じる。はっきりいって、ピッチングよりもバッティングのほうが安心して見ていられます」(プロ野球関係者)

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名古屋場所で、日本人横綱の誕生はあるのか

栃東以来、この8年間、日本人の横綱はいない。
「もしかしたら、今度の名古屋場所が、日本人横綱が生まれる10年に一度くらいのチャンスかもしれない」(相撲ジャーナリスト)
夏場所で13勝した大関・稀勢の里について、横綱審議委員会が名古屋場所で14勝以上で優勝すれば、横綱に推薦する可能性との見解を示している。内山斉委員長は「全勝優勝を目指してほしい」とコメントした。

稀勢の里の夏場所の前取り組みを見たが、なかなかに腰が降りていて、立ち合いの踏み込みも評価できる。しかしいかんせん苦手な力士が多すぎる。千秋楽でライバルの琴奨菊に一方的に押し出された相撲を見たが、横綱を狙う力士としてはいかがなものか。今、日本人横綱が待望されている状況では、少し、横綱になるための条件がゆるくなっている感は否めない。なにしろ13勝に終わった大関に対して「つぎが綱とりの場所になる」とするのは、大甘といってもいいだろう。

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サンミュージック会長、相澤秀禎氏が逝く

森田健作や松田聖子、酒井法子らを育成、デビューさせた大手芸能事務所サンミュージックプロダクションの創業者で代表取締役会長の、相澤秀禎さんが2月23日午後10時27分、都内の病院ですい臓がんのため死去した。83歳だった。24日に同社がFAXで発表した。相澤さんはかねてから病気療養中だった。
相澤さんは、1962年に「竜美プロ」を設立。新人歌手・松島アキラをデビューさせ、その後、西郷輝彦を発掘してマネージメントに奮闘する。1968年には、サンミュージックプロダクションを設立し、森田、桜田淳子、松田、酒井、安達祐実ら数多くのタレントを手がけた。

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追悼 夏八木勲さん、いぶし銀の演技よ永遠に

舞台や映画、テレビドラマなどに数多く出演し、豪快で男らしい演技で知られた俳優の夏八木勲さんが5月11日、神奈川県内の自宅で亡くなった。73歳だった。夏八木さんは、東京・足立区の出身。大学を中退後、昭和38年に劇団俳優座の養成所に入り、同期の原田芳雄さんや村井国夫さんらと共に「花の15期生」と呼ばれた。

卒業後、昭和41年に映画「骨までしゃぶる」でデビューし、その後も「白昼の死角」や「野性の証明」など数多くの映画で活躍した。とりわけ、昭和54年に公開され、自衛隊が戦国時代の日本にタイムスリップする映画「戦国自衛隊」では、戦国武将の長尾景虎役を演じ、男らしい豪快な演技で人気を集めた。

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今、贅沢な時間を過ごすなら、横浜美術館へ

ゴールデンウィークというものとは、ほとんど無関係に過ごしたが、あまりに心がすさんできたので、しばしの時でも憩いたいと思った。
副都心線と繋がった東横線、みなとみらい線で一直線。横浜美術館をめざした。
横浜のみなとみらいは、赤レンガ倉庫などの古い景観も活かし、湾と溶け合うような街作りが成功している。たくさんの人々が行き交っている。

横浜美術館でやっているのは、「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」。シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアの25組の作家の作品が紹介されている。

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今も響く忌野清志郎の歌

忌野清志郎が亡くなって、今日で4年になる。
昨年、『タブーなき原発事故調書』(鹿砦社)をトークで取り上げた番組「ラジオキャンパス」がFM熊本で打ち切りになったことと関連して、今までにも増して、清志郎を聴くことが多くなった。
原発を扱った曲は、「ラヴ・ミー・テンダー」「サマータイム・ブルース」だけではない。
一家に一台、原子力~♪ 原発サンセイ♪ 原発サンセイ♪ と叫ぶ、一瞬、東電も喜んでしまいそうな、「原発音頭」もある。
科学の力を信じていたのに、と歌う「メルトダウン」は、まるで福島第一原発の事故を予見していたかのようだ。

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NHK「八重の桜」はなぜわかりにくいのか

「八重の桜」は、主役に綾瀬はるか、長谷川博己、西島秀俊らスターをそろえながらも、なぜゆえにこんなにわかりにくいのだろうか。
「主役の西島が演じる、八重の兄、山本覚馬ばかりが目立つドラマになってしまった。はっきりいって池田屋襲撃もいまひとつだったし、登場人物が多すぎるのかもしれない」(テレビ局関係者)
NHK大河ドラマは、当初は別の計画があったが、福島県会津出身で、同志社を創設した新島襄の妻となった八重の生涯を描いた作品となることで、「福島の人々を元気づける」という意味合いもあり、スタートした。

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