ここ数年、大学を卒業しても就職ができないことが騒がれているが、なにがそんなに問題なのだろうか? 大学は学問をやるところで、就職斡旋所ではないのだ。問題なのは、「勉強していい大学に入って、大きなお役所か企業に入れば、楽して暮らせるんだ」などと言って、子供を勉強に駆り立てている、親や世間だろう。
学校を出ても就職できない時代など、過去にいくらでもあった。そんな時こそ、若者は自らの手で道を切り開いたのだ。
それをはっきり示してくれるのが、『この人に聞きたい青春時代』(鹿砦社)だ。
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さようなら最後の映画人、新藤兼人
最後の映画人が、巨星が墜ちた。新藤兼人監督が5月29日に旅立たれた。享年100歳。まずはご冥福を祈る。
映画というよりも、キネマという世界からスタートした新藤監督は、徹底して「自分が撮りたい作品」を追及した。
それでいて「頼まれた仕事は断らない」ことで知られる。また「近代映画協会」の設立者の1人であり、シナリオ作家育成などにも力を注いだ。
もはや映画にとって、なくてはならない重鎮だった。
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「受刑者のアイドル」を拒む『週刊新潮』『週刊文春』らの神経
『逢えたらいいな プリズン・コンサート三〇〇回達成への道のり 限定4000部』は、刑務所への慰問コンサートを長きにわたってきたた女性デュオ「Paix2(ぺぺ)」が熱く思いを語った本である。ところが、軒並み週刊誌や月刊誌の書評欄にはとりあげていただけない。
『週刊新潮』の記者、A氏などは「鹿砦社の本をとりあげてくれっていうのか」といきなり説教を始める始末だ。当ブログや何度か『紙の爆弾』で新潮社をたたいているのが気に入らないのだろうか。冗談ではない。いきなり毎月、人脈の限りを尽くして自社の本を送りつけてくるのはどこの誰なのか。
「自分たちが都合のいいときだけ新刊を送りつけて、こっちが送るとハネるというのは、どういうことなんでしょうか」と私が反論すると、電話を叩き切られてしまった。新潮社の本など、送られても中身を見ずに捨てることにしよう。
また始まった「エリカ様騒動」、名作『へルタースケルター』を汚さないでくれ
5年前、映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶で「別に」とやらかしてから、さしたる作品に出ていない「平成の天才女優」こと沢尻エリカ様が5年ぶりに映画に主演するというのに、突如の休養宣言。映画公開を控えた今、「休養したのは大麻のせい」と過去から現在まで大麻にどっぷりとつかっている、と『週刊文春』に出ていた。
誌面を見てみると、2009年9月、当時の所属事務所スターダストプロモーションが、沢尻側へ渡したとされる解雇通告書を“決定的証拠”として掲載している。
肌の色がバラバラ、AKB48『真夏のSounds good !』PVの、粗い作り
AKB48の新曲『真夏のSounds good !』を購入した。はっきりいってAKB48のメンバーの水着は、前田敦子が入ったメンバーたちでは見納めである。
しかし冷静に考える必要もある。いったい、この少女たちは進化しているのだろうか。付録のPVを眺めてみた。よくよく見れば、水着で海岸で歌っているだけのPV。「全員ビキニだと思ったら、パレオもいるじゃないか。ずるい。金返せ」と吠える知人の編集者。
総崩れした横綱・大関の「耐えられない」軽さ
波乱に波乱を重ねた大相撲の夏場所が終わった。大関稀勢の里(25=鳴戸)が、初優勝のチャンスを逃した。大関把瑠都(27=尾上)の上手投げに屈して4敗目を喫し「横綱を狙うには千載一遇の場所」を取り逃がした。いっぽうでトップの勝ち星で並んでいた平幕旭天鵬が豪栄道を下し、12勝。優勝決定戦でも栃煌山をはたきこんで初優勝を手繰り寄せた。
「横綱と6大関がそろう場所で、平幕どうしの優勝決定戦なんて場所はここ四十年なかった。本当に三役以上は稽古をしているのかね」(相撲ファン)
夏場所の当初の見どころは「鶴竜が新大関になり、6人そろった大関のだれが横綱の白大鵬に挑戦するのか」となっていた。
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国民的にはもはや、総選挙と言えば「AKB48選抜」のことだ
AKB48のシングル曲を歌うメンバーを、ファンの投票によって決めるイベント「AKB48選抜総選挙」が、今年も6月6日に行われる。
「もはや国民的行事です。連動してのCMや商品売上を含めて、800億円もの市場が動くのです」(芸能プロダクション社員)
今年の選挙は、27枚目のシングル曲のメンバーを選定する。ちなみに、2009年は前田敦子をセンターに『言い訳Maybe』、2010年は大島優子をセンターに『ヘビーローテーション』、2011年は再び前田敦子をセンターに『フライングゲット』がリリースされた。
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赤字経営、スター不在で、プロ野球がなくなる日は近い
「巨人のカード以外は客が入らなくて赤字続きですよ。観客席を見ればわかるでしょう」と球団関係者は吐き捨てた。大相撲も客が入らないので心配していたが、プロ野球の球団経営はマジで深刻だ。どこも楽ではなく、黒字が続いているのは巨人、阪神、広島だけで他の9球団は赤字。息切れしそうだという。DeNAなど、最初の勢いはどこへやら。
『紙の爆弾 縮刷版鹿砦社通信』【ブックレビュー】
イタリアでも受けた映画「テルマエ・ロマエ」
映画「テルマエ・ロマエ」を観た。文句なくおもしろい映画であり、人気沸騰中の作品である。今、劇場には客が殺到しており、席をとるのも大変だ。文化的余韻とエンターテイメントがこの映画には見事に共存している。
うれしいかな、俳優阿部寛(47)が主演したこの作品は、イタリアで開催された欧州最大規模のアジア映画祭「ウディネ・ファーイースト映画祭」で、4月28日、マイムービーズ賞を受賞している。古代ローマ人役の阿部の演技が大受け。韓国、中国などアジア圏10の国と地域から出品された62作品から、インターネット投票によって決まる同賞に選ばれた。