「エホバの証人」の信者が時々やってくる。
真面目に布教に歩いている彼らには悪いが、一人で原稿を書く合間の気分転換として使わせてもらっている。
話しているには、とても楽しい人々だ。

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連続不審死事件で、男性3人への殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)裁判員裁判の裁判員選任手続きが5日あったが、出頭した61人中、半数近い28人が辞退を申し出、うち27人について認められた。

判決予定の4月13日までの裁判員の在任期間が、過去最長の100日だというのだから、それも当然だろう。
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昨年12月31日出頭してきたオウム真理教元幹部・平田信を、警視庁の機動隊員がイタズラだと思って門前払いしていたことが、問題になっている。

こういうことは珍しいことではない。この手のイタズラは多いので、たいていはイタズラだと思うようだ。
特に、17年もの間、血眼になって追ってきた被疑者が向こうからやって来たとあっては、「当選しました」というスパムメールと同じで、信じられない、と思うのが人情だろう。

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今年も南氷洋に夏が訪れ、水産庁、鯨研が送り込む日の丸「チョーサ」捕鯨船団とシーシェパードのおいつおわれつの攻防が始まった。捕鯨船に「Research」という文字を大書きし、水産庁や鯨研は捕鯨が「科学的な調査」のためだと強弁するが、科学に名を借りた国営商業捕鯨であることは世界中が承知している。退却を「転進」と言いくるめた過去が思い出される。

水産庁/鯨研は11月に成立した第三次補正予算で「チョーサ」捕鯨名目で23億円の追加が認められ、当初の7億とあわせると、なんと例年の3倍から6倍の予算を獲得し、カネはふんだんにある。今年は水産庁の監視船も船団に加わり、「海賊行為」「テロ行為」を取り締まる体制だ。

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昨年を表す漢字として、日本漢字能力検定協会が選んだのは「絆」だった。東日本大震災で感じられた家族の「絆」、支援の輪で感じられた「絆」など、確かに多大な災害による悲劇を暖かな絆が包み込んだという印象がある。

ところが被災者たちの間から、「絆なんて、大ウソ」という声が出ている。
マスメディアで流される震災は、たいていは最もひどいところだ。
テレビに映る映像は、津波で壊れた街、流された家、失われた命……。その後は避難所や仮設住宅で暮らす人々……。

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かつて、AV人権ネットワークという活動があった。
バクシーシ山下監督の撮った『女犯2』というAVで、本当にレイプが行われているのではないかと、糾弾したのだ。
出ている女優が、AVに出ることを納得していないというか、AVというものがどういうものか分かっていない、という態度なのだが、そこを男優がレイプしてしまうという内容だ。
ビデオの最後には「この作品はフィクションであり、モデル本人の願望を率直に映像化したものです。決して真実ではございません」という文字が出るが、真実のレイプだとして、AV人権ネットワークは追求した。
バクシーシ山下は呼ばれて、公開討論に応じるなどして、ちょっとした話題になった。

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昨年12月12日、北九州で7人が殺害された事件で、最高裁で下された判決に注目が集まっている。松永太(50)に死刑、内縁の妻である緒方純子(49)に無期懲役が確定したのだ。

松永に死刑は、判決としては不思議はない。
注目に値するのは、緒方純子のほうだ。犠牲者が7人にも及ぶ事件で、実行犯と認められた被告の死刑が回避されるのは極めて異例だ。

事件が起きたのは、1996年から2002年にかけて。
松永と緒方は高校の同窓生で、1982年頃からつきあい始めた。松永には妻子があったが、「婚約確認書」なるものを作って緒方の両親を信用させて、交際を続ける。

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通常運転中でも下層労働者が被曝しながら作業しなければ、動かない原発。そもそもが人の道に反した代物だ。
利益を優先して安全対策を怠り放射能をまき散らすことになった、福島原発の事故はまさに人災である。

事故責任者=永久戦犯を全体に許さない、という志で作られたのが『東電・原発おっかけマップ』(鹿砦社)だ。
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昨年12月16日、野田佳彦首相は東京電力福島第1原発の1~3号機が「冷温停止状態になった」として、事故そのものが収束に至ったと宣言した。

事故直後から、原発はメルトダウンしていない、などとウソをついていた政府。それは事故による混乱のためなどではなかった。
これからもウソをつき続けていくということを、野田総理が高らかに宣言したのだから。

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あけましておめでとうございます。
本日より、デジタル鹿砦社通信を再開いたします。

昨年は、東日本大震災と福島原発事故という、未曾有のできごとが日本を襲いました。
被災者たちの苦しみを尻目に、政争に明け暮れる政治家たち。安全の手だてを怠った全くの人災である原発事故に関しても、東京電力、原発を推し進めてきた政治家たちが、何の責任もとらずに居直っています。「原発は安全だ」と言い続けてきた学者たちも同様です。

昨年明らかになったのは、そんな負の面だけではありません。
数多くの人々が、自分に何かできることはないか、と被災地にボランティアに駆けつけ 続きを読む

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