「東大を卒業して、うちの会社でトラックの運転手やってるのもいるよ」
大手の運送会社に勤めている友人が言った。
警備会社に勤める、別の友人は言う。
「早稲田を卒業してうちに入って、母校の警備をしているのがいるよ」

就職難が、極めて厳しいレベルまできている、ということなのだろう。
東大を出ているなら、以前なら最低でも学習塾の講師になれたが、少子化でマーケットが狭くなっている。教える技術や子供への好感度など、東大というブランド以外のものが必要だ。

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亀井静香が、国民新党の代表を「解任」され離党した。
「党の代表が解任されるなんてちょっと記憶にありませんね。政治史に残る汚点でしょう。そもそも『国民新党』と投票で書いてくれた有権者への説明もきちんとなされていない」(政治ジャーナリスト)

まあ、当然の意見だが、私の見方はちがう。
亀井は、消費税増税に反対=与党とは連立できない、というロジックを振りかざす。
だが亀井はズバリ、震災復興利権の甘い汁を吸えなくて、へそを曲げたのだ。
亀井静香は、本来であれば瓦礫処理にせよ、仮設住宅の建設にせよ、西松建設をはじめとして動かせるゼネコンを複数持っている。

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福島原発事故以降、電力各社は原発の再稼働がままならないまま、ほかのエネルギー源へのシフトを迫られている。なかでも天然ガスへの依存が増えている。脱原発論者の中にも、天然ガスがあるから全部の原発を止めても大丈夫だと主張する人もいる。世界的には2005年から原油生産が天井に突き当たった感じで生産が伸びず、原油価格の高騰がつづいてきた。それを受け、玉突き状に天然ガスの需要が増えている。

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「ドラマ『運命の人』を見たすぐあとに普天間のことが報道されると、政府がまたなんらかの裏取引をしているんじゃないかと勘繰るよね」(全国紙政治記者)

「勘繰りたくなる」報道というのは、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の補修費として、2013年度から8年間で約250億円を負担するよう、米政府が日本政府に求めている件だ。
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在日外国人への生活保護の支給率が多すぎるということを、自民党の片山さつき参院議員が予算委員会で問題にして話題になっている。
片山氏は「例えば、韓国では日本人は生活保護を受けられない」と、国際法上の“相互主義”に反する可能性も指摘した。
しかし考えてみてほしい。韓国に、2世代3世代前から住んでいる日本人が、どれだけいるだろうか?

片山氏は語った。
「生活保護費は2010年度で3・3兆円。このうち仮試算で1200億円弱も外国人に払っている。保護率は日本人の2、3倍。3分の2が朝鮮半島出身の方だ」

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雑誌『ソトコト』(木楽舎)は東電も含み電力関連の広告が震災前の1年間(2010年3月~2011年3月)で75ページもあり、他誌を圧倒する量だ。『ソトコト』のホームページよると雑誌コンセプトは「地球と仲良くし、楽しく生きていくためのライフスタイルを探り、提案していく」ことのようだ。震災前は「ロハスクラブ」という連載を5ページで展開していた。

「『ロハスクラブ』は、東電関連の社団法人です。ロハスクラブのPRページには、東京電力のクレジットが入っています。『ソトコト』が運営するカフェがTEPCOの1Fにあることからも、東電との癒着は明らかです」(電気メーカー社員)

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死者に対して「生きている」として埋葬しなかった事件は、「ライフスペース」「加江田塾」など少なくない。
東京都小金井市の民家で4月2日に見つかったミイラ化した男性医師の遺体について、長女(61)と次女(58)は「父はまだ生きている」と話した。長女は周囲に「自分には霊能力がある」と話しているが、一部が白骨化した遺体には、酸素吸入器が取り付けられ、点滴の針も刺されていたという。

男性医師は存命なら、88歳。警視庁小金井署が司法解剖した結果、遺体は死後約2年が経過しており、病死の可能性が高いことがわかった。男性医師は約15年前に引退。長女が診療所の後を継ぐとの意思を医師会側に伝えていたが、長女は名前だけの幽霊会員で、この2年間は診療も全く行っていなかったという。

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AV業界もデフレなんだな、と思わず溜息を漏らしてしまったのが、AV女優の杏樹紗奈(あんじゅさな)がツイッターで自分の出演料を暴露したことが、ネットや週刊誌で話題になっている件だ。
19歳でデビューして「くるみひな」の名で活動し、昨年「杏樹紗奈」に改名して、現在23歳の杏樹。
「くるみひな」名義での6,381,500円と、「杏樹紗奈」名義での11,853,000円と併せて、4年間で稼いだ総額は、18,234,500円。

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4月2日付の「朝日新聞」の天声人語について、知人の編集者から「上から目線で偉そうな週刊誌についての記述があるので」と教えてもらった。まずは、全文を出そう。

―――――――――――――天声人語 4月2日付
中(なか)づり広告の一番人気は週刊誌だろう。ぎっしり並んだ派手なタイトルだけで、一駅二駅は楽しめる。何割引きかで中身を想像し、なお読みたい買いたいと思わせれば、編集部の勝ちだ▼日本の週刊誌の草分け、「週刊朝日」と「サンデー毎日」がきょう、そろって卒寿を迎えた。1922(大正11)年の春、毎日新聞が週刊誌を出すと知った朝日は、ひと月ほど前に出した旬刊誌を模様替えし、同じ日にぶつけた▼以来、あまたの週刊誌が生まれては消えた。黄金期は、出版社系の「新潮」「文春」「現代」などが創刊された昭和30年代。女性誌や写真誌の興亡を経て、出版不況の今は多くが苦戦中と聞く▼「週刊現代」の名物編集長だった元木昌彦さんが、著書『週刊誌は死なず』で、生き残るための「初心」を記している。「少し品が悪くてやんちゃだが、自分たちが面白いと思ったことには、リスクを考えずに突き進んでいく。権力より反権力。強者より弱者。正義より興味」だと▼大衆の興味に沿い、権力や強者が知られたくない事実をさらす。これぞ真骨頂。ただ、面白さに目がくらむと誤報や名誉毀損(きそん)の危険も増す。訴えられての賠償は「向こう傷」では済まない額に膨らんでいる▼それでも、煙たい週刊誌ジャーナリズムは必要だ。不確かな情報があふれる時代、真実に肉薄するメディアは多様なほどいい。新聞やテレビの監視役もあろう。嫌みな書き方もされるけれど、さらに腕を磨いてほしい。もちろん人権感覚も。
―――――――――――――

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マツコ・デラックス、IKKO、KABA.ちゃん 、美輪明宏、おすぎ、ピーコ……。オネエ系タレントの活躍がメディアを賑わしている。こうした状況を、ゲイで作家の伏見憲明が朝日新聞の「ニュースの本棚」という書評欄で、3冊の本を通して分析している。
だいたいは頷ける内容だが、おやっ? と思ってしまったのが、次の一節である。
「それにしても、どうして日本の社会の中で、同性愛者や女装者は欧米ほどには露骨な反発もなく受容されてきたのか。性解放の先進国と目される米国では、97年の時点でも、人気コメディエンヌ、エレン・デジェネレスがTVネットワークでレズビアンであると告白したことが騒ぎとなった。一方、日本では50年代に、人気歌手であった丸山(美輪)明宏がゲイを自認していた」

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