現在の日本国憲法は、アメリカから与えられた憲法だ、と多くの日本人が思いこんでいる。
それに対して、GHQの干渉は受けているが、その土台は日本人が作った自主憲法であると実証的に述べているのが、佐藤雅彦著『もうひとつの憲法読本  新たな自由民権のために』(鹿砦社)だ。

土台となった憲法草案は、土佐の自由民権運動指導者、植木枝盛が1881年に起草した「東洋大日本国国憲按」である。
これを福島県相馬郡出身の鈴木安蔵という憲法学者が発掘。戦後、これを元に「憲法草案要綱」を発表、現在の日本国憲法の土台となっている。

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