本日公示される、衆院選。
なんと言っても、注目の候補は、山本太郎だ。
講演や言論で脱原発を訴えるだけでなく、身を挺して現場に姿を現していたのが、山本太郎だ。
その思いを山本氏は、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』でのインタビューで、「同じ想いを持った人たちの近くに行きたい」と語っている。
「今はひとり」という新党を立ち上げ、まずは一人で闘うという。杉並の東京8区からの出馬し、石原伸晃氏と対決する。

安倍晋三ゾンビ首相でいいのか? 棄権党の皆さんに訴える
政治や社会のことを、仕事では考えることが多いので、気の置けない仲間と会った時くらいは、関係のないこと、映画や文学、音楽、あるいは身の回りの些細な出来事を話したいと思う。だが、最近はどうしても、政治のことを話したくなってしまう。
いわゆる第三極で混迷している衆院選に向けた動きだが、今からはっきりしているのは「棄権党」が、最も勢力を伸ばすだろう、ということだ。
今、どんなにいいことを言っている政党があったとしても、「だって3年前も信じて、結局のところ騙されたじゃない」という声が、目の前にある現実だ。
国民の政治不信は今、絶頂に達している。
ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 1
最近、日本企業がミャンマー(ビルマ)に経済進出するというマスコミ報道が過熱している。テレビや新聞では、軍人主導の政権が民主化したことや、豊富な資源、親日的な国民性をアピールする。こうした報道によって、ミャンマーに興味を持つ日本人が増えてきた。
ところが、実際にミャンマーに行ってみると、マスコミ報道が作り出すイメージと異なる場面が、かなりある。ここでは、ミャンマー人と結婚した日本人の私が、2012年9月、旧首都ヤンゴンでミャンマー人家族とともに生活した経験から、かの国の民主化の実態を探りたいと思う。
報われない? 人の紹介
知人が本を出したことを、共通の友人によるフェイスブックへの書き込みで知る。
もちろん私とて、本を出したことを、いちいち知り合い全員に知らせるわけではない。
だがその知人からは、編集者を紹介して欲しいと頼まれ、実際に引き合わせたことがあるのだ。
書き手の多い月刊誌であるから、私自身が出した原稿も、2~3カ月待たされて載る、というのが、ごく普通である。
知人の場合は、企画段階でなかなか通らなかったが、「ダメならダメと言ってくださいね」「他社に持っていってもいいですか?」などと言ってくる。
厚顔無恥に「表現の自由」踏みにじる、FM熊本の回答
FM熊本から、回答が来た。
この間お伝えしているように、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』『東電・原発おっかけマップ』を「コラコラ・コラム」で取り上げた、高校生向けの進路情報番組『ラジオキャンパス』が、FM熊本で番組ごと打ち切りになった。
これに対して、鹿砦社が抗議した。その回答が、11月19日付で来たのだ。
内容を引用する。
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柏崎刈羽原発再起働へと団結を固める東電労組
「来るべき再起働に向けて」
大きなタイトルが目に迫ってくるのは、11月11日発行の東京電力労働組合の機関誌『同志の礎』(つなぐ号外9号)である。
再起働とは、柏崎刈羽原子力発電所についてである。防潮堤の建設など、安全対策を高める工事が行われていることを、担当者の意気込みなどを含めて、紹介している。
衆院選を巡って、原発の是非が問われている時に、柏崎刈羽原発の再起働に向けて、拳に力を入れているのが、東電労組なのだ。
もっと勉強してほしいプロ・薬剤師編
様々な、ヘンな専門家がいる。
放射能は体にいい、と言う薬剤師もいた。昔からの知り合いで、善意の人であることは確かだ。フクシマ差別をしたくない、福島の農産物を食べて応援したい、という気持ちからの言葉だとは分かる。
だが、脱原発の立場から専門家としての見解を明らかにしている、 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏のことを「小出さんは原子炉の専門家だけど、放射能の専門家じゃない。私は薬剤師として放射能を扱っているから、放射能のことが分かる」と言うのだから、首を傾げてしまう。
学問の世界は細分化されている。確かに、原子炉の専門家と放射能の専門家は別だ。しかし、それを言えば、薬剤師ははもっと別だ。
薬剤師も放射能を扱うようだが、原子炉の専門家のほうがもっと放射能を扱っている。
『のりピーと芸能界クスリ天国』【ブックレビュー】
やっぱり怖いFacebook
先日、新聞記者から電話で取材を受けた時に、「Facebookで拝見したんですけど、お住まいは○○区ですよね」と言う。Facebookに居住地など記載した覚えはない。しかも実際に済んでいるのは隣の区。川を隔てて、○○区と接している地区だ。どこのネットワークからアクセスしているかが、Facebookで分かり、それでアタリをつけてきたのだろう。
ライターであるから、様々なSNSに入っている。Twitterは自分ではほとんど呟かないが、様々な人々の呟きを拾うのには適している。福島から様々な地域に避難している人々の苦労場話を聞くのには、重宝した。温かく迎えられて快適に生活している人も多かったが、地元の人々との人間関係が大変、行ってみると車がないと生活できない不便なところだった、住居が古すぎて借り手がないようなアパートだった、などの本音も聞けた。
もっと勉強してほしいプロ・看護師編
自分が何を知っていて何を知らないか、それを知っているのがインテリジェンスだ、とはよく言われることだ。だから知識も分業化され、様々な専門家に分担されることになる。
筆者のようなライターは、得意分野もあるが、浅く広く様々な領域のことを知っていることが求められる。必要に応じてそれを掘り下げる訳だが、その場合にも、自分が何を知っていて何を知らないか、を分かっていることは大事だ。
このところ、ヘンな専門家、に出会うことがあった。
小説の原稿を見てほしい、と持ってきた看護師がいた。50代の女性。ベテランだ。
テーマは臓器移植。妻を事故で亡くした男性が、親や子どもたちと長い時間をかけて話し合い、自分がもし事故に遭ったら、移植のために自分の臓器を提供する、という決意を皆に納得させる。
そしてある日、男性は交通事故に遭い、病院に運び込まれる。看護師だけあって、その辺りの描写はリアルだ。
臓器提供の意思表示をするドナーカードが確認され、翌日、家族たちが見守る中、臓器摘出手術が行われる。提供を受けた患者の体内で、その心臓が脈打ち始めた、という知らせを受けて、家族たちは喜ぶ、というところで話は終わる。