笑ってしまうのは、フィギュアスケ-トの高橋大輔がショートプログラムで滑った曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」の作曲者とされていた佐村河内守氏が、「実は耳が聞こえていた」と週刊文春で新垣隆氏に暴露されてからのマスコミの対応だ。
他の雑誌やテレビ局関係者が、「耳が聞こえていると気がついていた」と言い出した。
ある意味すごいのは、「本誌が見抜いた佐村河内の嘘」という記事を載せた、2月10日発売のAERAだ。
昨年6月に佐村河内氏にインタビューした際に、彼は手話通訳が終わらないうちに答え始めたという。帰りのタクシーが着てインターホンが鳴ると、即座に立ち上がって「来ましたよ」と言ったという。
耳が聞こえていたことに気がついて、インタビューの掲載を見送ったというのだが、なぜその時に追求して記事にしないのか。そうすれば、週刊文春に先んじたスクープになったのに。自分たちのマヌケぶりを、わざわざ記事にしているのだから、驚く。
2月15日、「労働組合は役に立つのか」と題されたシンポジウムが、専修大学で行われた。
「弁護士の先生は一審も二審もよくやってくれました」
日本はこんなにも米国に見下されているのか――。外交問題に疎く、そもそもあまり関心がない筆者がしみじみそう実感させられる出来事が今から6年前にあった。2008年2月22日、あの「ロス疑惑」の三浦和義氏(当時60)がサイパンを旅行中、妻(=前妻。以下同)を殺害した容疑で米国捜査当局に逮捕された一件である。
長崎県西海市でストーカー被害を訴えていた女性(事件発生当時23)の母親(同56)と祖母(同77)が刺殺される事件が起きたのは2012年の暮れのこと。捜査の結果、女性の元交際相手・筒井郷太被告(同27)が殺人や住居侵入、脅迫などの罪で起訴された。筒井被告は、長崎地裁の裁判員裁判で無実を訴えたが、2013年6月14日、犯人性も完全責任能力も認められて死刑判決を宣告され、現在は福岡高裁に控訴中である。
世間の耳目を集めているオウム真理教の元幹部・平田信被告(48)の裁判員裁判。公判は何かと波乱含みのようだが、産経新聞の報道によると、弁護側が証人出廷した元オウム信者の受刑者に対し、迷宮入りした「警察庁長官狙撃事件」と平田被告の関連性について意見を求める質問をする場面があったという。質問の背景には、平田被告がかつて、この事件の犯人候補としても警視庁に注目されていたことがあったと思われるが、「あの男」がこの報道に触れたらおそらく気になって仕方がないだろう。