先週に引き続き、今週の『アサヒ芸能』(10月25日号)でも『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト 』が3ページに渡って紹介されている。

「事故の『A級戦犯26人』を断罪『原発発禁本』の戦慄内容を公開する!」のタイトルのもと、「いまだウソを垂れ流す御用学者は許せないッ」と大文字のキャッチコピーが躍る。

先週の東電幹部らに続き、今号では原発の安全神話を振りまいた御用学者に関する記述を紹介している。
原子力安全委員会は規制委員会の発足をもって解散したが、委員長でありながら「安全性を割り切る」が口癖だった斑目春樹は、福島第一原発の事故に直接責任のある犯罪者として、忘れてはならない人物だろう。
「放射能の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません」などと言って、フクシマの子どもたちを無用な放射能被曝にさらした、長崎大学大学院教授で福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの山下俊一は、悪魔の科学者だ。
「プルトニウムは飲んでも大丈夫」の妄言で有名なのが、東大大学院教授の大橋弘忠。同書でスタッフが直撃して、「専門外だから、よくわからない」と本人は白状した。彼の専門はコンピュータ・シミュレーションであり、原子力や放射能の専門家ではない。元東電社員だったので、詭弁を弄して原発の安全性を喧伝して回っている、生粋の御用学者だ。

詳しくは、『アサヒ芸能』および、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』を読んでいただきたい。

先週のブログで、竹中労の血は、『アサヒ芸能』に脈々と流れている、と書いたところ、無名時代の竹中労が『アサヒ芸能』で活躍していたことが、意外と知られていないことが分かった。
時代は60年安保を挟む数年。東大仏文科出身の副編集長は、編集費で作った赤旗を掲げて、安保のデモに出かけたという。編集費の不正使用ではない。ヘルメットを被ったセミ・ヌードの女の子をオートバイに跨らせた、そのバックに赤旗を配して表紙を作ったのだから。

竹中労は語っている。
「『アサヒ芸能』の編集方針は、この表紙に象徴されていた。エロチシズムと赤旗と、すなわち俗流大衆路線の衣をまといつつ反体制・反権力、異端の思想を扇動すること、言葉をかえれば〝マスコミ過激派〟の役割を『アサヒ芸能』はになっていた。〝公式左翼〟流の観点からすれば悪ふざけとしか映らぬだろうが、網棚の上に読みすてられるいっけん無思想・無責任な文章が、大衆の意識に造反のインパクトを積み重ねていくのである」

『アサヒ芸能』が『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』を取り上げたことは、この精神が脈々と息づいていることを、鮮やかに見せつけてくれたのだ。

今回、『タブーなき原発事故調書 超A級戦犯完全リスト』が書店に配本されるのは、事前に心ある書店からご注文いただいた冊数を指定配本するなど発行部数の一部(10数%程度)にしかなりません。できるだけ鹿砦社販売部(sales@rokusaisha.com)に直接ご注文をお願いいたします。直接お申し込みの方には早速発送します。送料サービス/代金後払いです(冒頭の表紙写真をクリックすることで、販売ページに飛ぶこともできます)。

(FY)