アンモープロモーターや伊原信一代表、鴇稔之トレーナーに囲まれるシップムーン(左から2番目)と緑川創(中央)。計量にて

6月27日(水)タイ現地
ラジャダムナンスタジアム・スーパーウェルター級(154LBS)王座決定戦 5回戦
5位.シップムーン・シット・シェフブーンタム(2代前・チャンピオン/タイ/69.85kg)
VS
6位.緑川創(藤本/69.85kg)

緑川創、ダウン奪われ大差判定負け。

当日朝の計量にて、緑川創は0.2ポンドオーバーで、2回目の計量は154ポンドリミットでパス。 シップムーンが0.1ポンドオーバーで、2回目の計量はこちらも154ポンドリミットでのパス。

第1ラウンドからシップムーンのパンチをカウンターされた緑川はダウンを喫し、その後もシップムーンの蹴りの強さ、足数が主導権支配していき、緑川はその距離を詰めにくく、詰めたところでヒザ蹴りがあるシップムーン。パンチのクリーンヒット多発させることには持ち込めない。

左ミドルキックをタイミングよく蹴ってくるシップムーン

ノックダウンとなればダウン1点とその有効性に1点が付く10-8

最終5ラウンドに、ポイント逃げ切りに出たシップムーンの一瞬の隙を突いてヒジでカットさせるも、残り時間は少なく、負傷箇所が相当危なくない限りはレフェリーは試合を止めることはない。これが4ラウンドまでだったら、逆転のチャンスもあっただろうが、時すでに遅し。

接近すればヒザ蹴り、そのタイミングが上手いシップムーン

追い詰められていく緑川、シップムーンの左前蹴りヒットで疲れが目立ちはじめる

追う一方、ラストに懸ける緑川創

最終ラウンド、ヒジでカットに成功した緑川、ラッシュするが、時すでに遅し

採点は、未確認情報ながら49-46. 50-45. 50-45という情報あり。タイ側関係者から見た印象では、「大差で相手にならなかった。タイトルマッチでなければ、途中で止められていたのではないか」という声があったようです。

王座奪回に成功したシップムーン、更なる日本人の挑戦を受けるか

シップムーン・シット・シェフブーンタムは昨年5月25日に現地で当時のチャンピオン、T-98(=今村卓也/クロスポイント吉祥寺)に挑戦して判定勝利、王座奪取した選手です。今年2月にイントラーチャイ・チョー・ハーパヤックに判定で敗れ陥落。イントラーチャイが返上したことにより、今回の王座決定戦が実現しています。

日本人が獲得したムエタイ殿堂チャンピオンの中で、「同一ジムから2人目誕生成るか」という点も注目されたタイトル戦。石井宏樹が2011年10月にラジャダムナン系スーパーライト級王座獲得して以来、2人目の獲得成れば、伝統の目黒ジムを継承する藤本ジムが初となるところでしたが、脆くも夢破れました。

やはり本場のリングでのムエタイボクサーの本気度は違うものだと実感する。険しくて当然です。そして今後も、この現地で上り詰める挑戦であって欲しいと思うところです。

緑川創は2014年6月に4度防衛した日本ウェルター級タイトルを返上して以来、長く待たされたラジャダムナン王座初挑戦でした。敗戦後、緑川は力の足りなさを反省しつつ「落ち込んではいられない」という、まだ諦めず上を目指す精神力はたいしたもので、7月8日(日)の新日本キックボクシング協会MAGNUM.47興行ではエキシビジョンマッチが予定されており、王座奪取成らずの出場で何を語るか注目されます。

▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
フリーランスとしてキックボクシングの取材歴32年。「ナイタイ」「夕刊フジ」「実話ナックルズ」などにキックのレポートを展開。ムエタイにのめり込むあまりタイ仏門に出家。座右の銘は「頑張るけど無理しない」

タブーなき『紙の爆弾』2018年7月号!

一水会代表 木村三浩=編著『スゴイぞ!プーチン 一日も早く日露平和条約の締結を!』