美人だと幸福になれるか? 周りを見渡すと、否だ。
もちろん幸福になっている人も、少しはいる。それは「美人」を武器にしなかった女性だ。
自分で努力して、生きていく術を身につけた女性だ。
人間は弱いから、たいていの美人は、それを武器にする。男性と付き合えば、デート代をすべて持たせ、何かといえばプレゼントをねだる。「あなたと話すためだから」と、携帯の料金まで払わせる。部屋に遊びに行くようになると、家賃の一部まで負担させる。
美人は決まって性格が悪い、というのはバルザックも言っている。その時代からそうなのだ。
犯罪報道に関してよく議論になるのが、被疑者や被告人を実名で報じるべきか、匿名にすべきかということ。双方の立場から色々な意見があるが、実名報道派がよく言うのが「実名報道は公権力の監視のために必要」という意見だ。
刑務所を慰問して、歌で受刑者を激励する。言葉にすると簡単だが、続けるのは至難の業だと思う。
西日本の某地方で殺人事件の裁判員裁判を傍聴していたら、被告人のDNA型は「いつのものか」ということが争点になっていた。被告人の男性は一貫して無実を訴えているが、捜査では被害者の遺体発見現場周辺で見つかったタバコの吸い殻などから被告人のDNA型が検出されている。このタバコの吸い殻などをめぐり、「犯行時に捨てたものだ」(検察側)、「事件が起きる前にたまたま捨てたものだ」(弁護側)などと検察側と弁護側の主張が対立しているのだ。
殺人事件に巻き込まれ、無実の罪で服役中の冤罪被害者I氏に先日、刑務所で面会した時のこと。彼はそう言って、苦笑した。自ら獄中でまとめた再審請求書を裁判所に提出し、その旨を地元の新聞社に手紙で伝えたが、いっこうにレスポンスがないのだという。このマスコミの冷たさは、自分の事件が有名ではないからだと彼は思っているのである。