『ハリウッド犯罪調書マグショット』【ブックレビュー】

スターというのは、あらゆる場面で様々な表情を撮られるわけだが、「マグショット」にお目にかかれる機会はそうそうない。マグショットとは、犯罪取り調べの手続きを始めるにあたって、真っ先に撮られる写真のことだ。
ジェームス・ブラウン、デヴィッド・クロスビー、ジェーン・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、アル・パチーノ、キアヌ・リーブス、ミッキー・ローク、O・J・シンプソン、マイク・タイソン、シド・ヴィシャスなど、そうそうたるスター44人の「マグショット」が、『ハリウッド犯罪調書マグショット』(鹿砦社)に収められている。

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もう一つの『ヘイ・ジュード』

オリンピックの話題で盛り上がるということがほとんどない、私の近辺であるが、開幕式のフィナーレで、ポール・マッカートニーが『ヘイ・ジュード』を歌ったことは、ちょっとした話題になった。

チェコ語で歌われた、もう一つの『ヘイ・ジュード』のことを思い浮かべたからだ。
マルタ・クビショヴァー(Marta Kubi?ov?)が、チェコスロバキアで歌手デビューしたのは、1966年のことだ。

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『不幸なスター・有名人レコジャケ・厳選100人OTAKARAファイル』【ブックレビュー】

岡田有希子のヒット曲「くちびるNetwork」が、26年ぶりによみがえった。発売の3カ月後の1986年4月に、岡田はサンミュージックの屋上から投身自殺したのだ。13歳から18歳のメンバー10人のユニット「さんみゅ~(β)」(読み=サンミュー)がカバーして、8月4日にリリースされた。

岡田有希子の自殺は、今でも鮮烈な印象を残している。その前年に発表されたのは、死を暗示するかのような『哀しい予感』というシングル。そこに写っている、彼女の顔も哀しげだ。

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DSP統一で、インディーズ映画がピンチ

「簡単にいうと、映画を作る際、もはやフィルムは過去の産物となりました。今はDSPという形式のハードディスクにデータを落とし込むやり方が主流で、あらゆる映画館はDSPに統一しようという動きがあるというのです」(インディーズ映画関係者)

映画は、その昔、8ミリ、16ミリ、32ミリなどとフィルムの種類があり、それぞれに画質の粗さや、音域の広がりが異なっていた。
約10年前だったろうか、映画会社ができたての映画を劇場に届けるとき、映画をハードディスクで記録した「DSP」を届けるのが当たり前となった。このやりかただと簡単にソフトを開けない。別便で送られてくるパスワードが必要となるからだ。

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日本サッカー男子がスペインに快勝したのは「奇跡」か

報道によれば、7月26日にロンドン五輪にて、日本男子が優勝候補のスペインを1-0で撃破した勝利を「グラスゴーの奇跡」と呼んでいるようだ。
日本全体で1996年のアトランタ五輪で強豪ブラジルを破った「マイアミの奇跡」から16年。決勝トーナメント進出を大きくたぐり寄せ、44年ぶりのメダル獲得にも期待が膨らんだことについて、サッカーファンのみならず日本中が浮かれているようだ。

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受刑者を癒すアイドル『Paix2(ペペ)』が東京でライブ、大喝采の余熱

刑務所を慰問して、歌で受刑者を激励する。言葉にすると簡単だが、続けるのは至難の業だと思う。
2000年4月21日に「風のように春のように」でインディーズデビューし、2002年3月 に全国の刑務所や少年院などでの公演「Prisonコンサート」をスタート、実に人道的な活動をしている女性のポップ・デュオ『Paix2(ペペ)』が、5年ぶりにコンサートを東京で行った。

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日本でも 放射能 今すぐ 止めろ by クラフトワーク

「NO NUKES 2012」に参加しに、幕張メッセに行った。
坂本龍一教授が脱原発フェスを開催すると聞いて、素直にミーハーに「キターーー!」と叫んだ。
東電マネーにたぶらかされて「原発は安全」と言わされていたアーチストたちの格を遙かに超える、坂本教授が脱原発に乗り出したのである。
坂本教授はこの前日の官邸前抗議行動にも姿を現し、官邸に向かって脱原発を訴えた。

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『犯罪・事件を起こした芸能人 レコジャケ・厳選100 OTAKARAファイル』【ブックレビュー】

獄中で12年を過ごし、作家になり、2005年に死亡した見沢知廉は、千葉刑務所で服役していた時に、歌手の克美しげると会ったという。
刑務所では囚人のリクリエーションとして歌合戦があるのだが、プライドがあるためか、克美しげるは一度として歌ったことがなかったようだ。

克美しげるは、殺人を犯した歌手だ。妻子ある身で、愛人であるホステスにキャンペーンに着いていきたいとせがまれ、うっとうしくなって殺した、という。思い出すたびに、もう少しどうにかならなかったものか、と思わせる事件だ。

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小野ヤスシさんよ永遠に

6月28日に腎盂がんのため死去したタレント、小野ヤスシ(本名・泰=やすし)さん(享年72)の通夜が2日、東京・青山葬儀所で営まれ、ザ・ドリフターズ時代からの盟友、加藤茶(69)ら約1000人が参列。

「まちがいなく、コメディアンとしても音楽家としても人を惹きつけた。芸達者なタレントをなくした」(テレビ局スタッフ)

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『飯島愛 永遠の女神』【ブックレビュー】

飯島愛が亡くなって、3年以上が経つ。
彼女のブログ『飯島愛のポルノ・ホスピタル』はウェブに残っていて、最後の書き込みに対して、いまだにコメントが付いている。その数は、6万8千件を超える。
恋の悩み、仕事の悩み、生きていく悩み。それぞれ、飯島愛に伝えることで、前に進む勇気を取り戻しているようだ。

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