しばき隊が提案し、東京レインボープライドが乗ったデモ「杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議」。
多くのLGBT当事者は、ツイッター上で流れてきた現場の写真を見て初めて、そのデモの異様さを把握した。
杉田氏の顔写真を引きのばし、醜悪に加工したり、侮蔑的な言葉を書き加えたプラカード――まさに悪魔化である。と同時に、呆れるほど幼稚なセンスだ。小学生が音楽の教科書のベートーベンの肖像に落書きするのと大差ないお子様マインドだろう。
あるいは、銃のスコープで杉田氏の顔を狙うデザインのプラカード。これは、しばき隊界隈の活動家・谷口岳氏がコンビニのネットプリントを利用して配布したものだが、かっこいいとでも思ったのだろうか?
中二病患者は自分が中二病であることに気づかないという証明をしていただき、その羞恥プレイめいた自己犠牲の精神には敬服するばかりである。
しばき隊界隈でご活躍のカメラマン秋山理央氏も実況ツイート
抗議デモには、「FUCK」と書かれたレインボーフラッグも登場した。
過去に東京レインボープライドで、立憲民主党が性的多様性のシンボルであるレインボーフラッグに党名を入れた小旗を用意し、LGBT当事者から「我々の誇りであるレインボーフラッグに軽々しく党名を入れるとは、非常識で身勝手だ」と批判された事件を把握していれば、とてもできないことだろう。
それと、中指を突き立ててポーズをとるデモ参加者の写真は……会場の片隅で「下品」と「中二病」の博覧会でも開催していたのだろうか?
[左]デモで中指を立てる女性。海外のスラムでやったら殺される可能性が高いポーズ。[右]しばき隊界隈のゲイ活動家、ハスラーアキラこと張由紀夫氏もデモの準備に余念がない
滑稽だったのは、薄汚い格好にだらしない髪型の中高年男性のデモ参加者たちの姿に、LGBT当事者から困惑の声があがったことだ。
「あの人たちがゲイ?」
「違うでしょ……?」
「どうせ、動員されたパヨク活動家だろ!」
――そう。それはまさに「これぞ、人生を運動に捧げ、気づかぬうちに浮世離れしてしまい、外見に気を使わなくなったサヨク活動家のおじさん」というサンプルのごとき方々だったのである。
これはべつに、LGBT当事者を称賛してサヨク活動家をコケにしているわけではない。
同じ男性でも、ゲイは異性愛者と違って出会いの機会が少ない分、なにかと小綺麗にしている。今は出会い系アプリがあるとはいえ、大勢のゲイに自分の姿を見てもらえる機会ともなれば、そのファッションには気合が入るというものだ。
体だって、トレーニングで造りあげている者は珍しくない。そんな男たちは、Tシャツ一枚であっても、おのれの美しい筋肉をアピールできるデザインを選ぶ。
デブ専ゲイ受けを狙った体型のゲイでも、髪を短く刈り、男らしさを演出するものだ。
あえて無精髭で野郎っぽく見せても、髪は清潔に保つのがスタンダードであり、薄汚いファッションにボサボサの髪型なんて、絶対にありえない。
つまり、ゲイばかりが集まる場所には、緊張感に欠けただらしない格好をした男など、まず、一人もいないのだ。
女性政治家の顔を怪獣ダダと同一視してdisる見目麗しき殿方
あるとき、私は、ゲイの友人に訊いた。
「なんで、マッチョ系ゲイって、しゃべるとオネエなの?」
彼はこたえた。
「あれはね、マッチョの中身がオネエなんじゃなくて、その反対なの。オネエが男にモテたくてトレーニングをした結果、見かけだけはマッチョになったってだけなの」
……オネエであっても、男にモテたくて、マッチョになる。中身はオネエのままで。
それほどまでに、ゲイは「モテ」に重点を置き、老いも若きもイケてる男であろうとしている。
ゆえに、ゲイやゲイの生態を知るレズビアンやバイセクシュアルは、あのこ汚い格好の中高年を見て、ピンときたのだ。彼らは異性愛者だ、と。
ダサいならダサいで、それをファッションにまで高めるのが、長年アンダーグラウンドの存在とされてきた同性愛者の余裕であり、誇りなのだ。
ダサいけどキッチュでおしゃれで華やか。それは、ドラァグクィーンに象徴されるキャンピィ文化であり、しばき隊界隈は、残念ながらそれを理解していないし、身につけてもいない。
オネエはヒステリックな口調さえ、第三者から見て笑える「芸風」に変える。そうやって、自分を客体化して見る訓練ができているのだ。
反面、しばき隊界隈のヒステリックは、本気のヒステリックだ。ゲイのように、悪口を皮肉と笑いでくるんで提示してみせる知恵も能力もない。
ツイッター上で気に食わない者を集団ネットリンチし、根性がある批判者はみんなそろって予防ブロック。仲間内でエコーチェンバー現象を起こし――となると、次は当然、カルト化が待ち受けている。
野間易通尊師による「俺は神」とのありがたいお言葉
C.R.A.C.代表の野間易通氏に「尊師」というあだ名がついたのは、もちろん、地下鉄サリン事件他の凶悪犯罪を起こしたオウム真理教の教祖・麻原彰晃になぞらえてのことであり、つまり、しばき隊界隈の狂信性、カルト性は、とっくにウォッチャー各位に読み取られていたということだ。
世界中のゲイとレズビアンは、なぜ、デモではなくパレードという形で人権を訴えているのか?
それは、同性愛者が「けがらわしい異常者」「気持ち悪い変態」とあからさまに罵られ、蔑視されてきた歴史的事実と、無関係ではない。
自分たちに向けられてきたヒステリックな罵倒――それを相手に返したくはない。それを発する者がどんなに醜悪に見えるか、身にしみてわかっているからだ。
ゆえに、パレードという形で自分たちの存在を社会にアピールし、ハッピーで楽しい祭典に異性愛者たちを巻き込む形で、理解と共生を求めてきたのだ。
しかし、しばき隊/ANTIFA/カウンターは、LGBTを差別してきた異性愛者と同じ、ヒステリックな罵倒に依存している「正義中毒患者」だ。
ゆえに、いくら蔑視されても誇り高く生きてきたLGBT当事者が、彼らの姿に嫌悪感をあらわにするのも、当然のこと。
[左]コンビニプリントを利用して配布されたプラカード画像(作・谷口岳)[右]安易に鉤十字を使いたがる幼児性はいかがなものか
デモの性質に気づいたLGBTは、疑問を感じ、そして、LGBT活動家が暴力的な運動体と共闘している事実を把握する者も次第に増えていったのである。
「LGBT活動家がしばき隊と共闘しているだなんて、我々の印象が悪くなる」
「これまでしばき隊が起こした暴力事件や性犯罪の被害者を踏みつけにするのか?」
「そんなLGBT活動家が偉そうに我々の代表ヅラするな」
それらの批判は、後に何度も何度も繰り返され、「杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議」は代表的な「LGBT運動の悪しき例」として蒸し返されることになったのである。(つづく)
堅実な生活を営むゲイ当事者、つよし・おすとらこん氏のデモ批判ツイート。活動家ではない一般のLGBT当事者の真っ当な感覚がここにある
◎[過去記事リンク]LGBT活動家としばき隊の蜜月はどこまで続くぬかるみぞ
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40264
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40475
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40621
〈4〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40755
〈5〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40896
〈6〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=44619
〈7〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=45895
〈8〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=45957
〈9〉 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46210
〈10〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46259
〈11=最終回〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46274
▼森奈津子(もり・なつこ)
作家。立教大学法学部卒。90年代半ばよりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラーを執筆。『西城秀樹のおかげです』『からくりアンモラル』で日本SF大賞にノミネート。他に『姫百合たちの放課後』『耽美なわしら』『先輩と私』『スーパー乙女大戦』『夢見るレンタル・ドール』等の著書がある。
◎ツイッターID: @MORI_Natsuko https://twitter.com/MORI_Natsuko
◎LGBTの運動にも深く関わり、今では「日本のANTIFA」とも呼ばれるしばき隊/カウンター界隈について、LGBT当事者の私が語った記事(全6回)です。
今まさに!「しばき隊」から集中攻撃を受けている作家、森奈津子さんインタビュー
2018年7月27日19時、怒りに燃えた5千人の群衆が、永田町の自民党本部前に集結した。
ただし、5千人というのはあくまでも主催者発表であり、実際に現場に見物に行ったあるゲイは、証言した。
「あんな狭いスペースに5千人も集まれるわけないじゃない! 千人もいなかったわよ。せいぜい数百人がいいところね」
――主催者発表、ずいぶんと人数を盛ったものである。
事の発端は、自民党の杉田水脈衆議院議員が雑誌「新潮45」8月号(7月18日発売)に寄稿した論考「『LGBT』支援の度が過ぎる」で、同性愛者を「生産性がない」と表現したことだった。それに憤った人々が、抗議のために自民党本部前に集まったのだ。
しかし、それだけでは、あんな騒ぎにはならなかったはずだ。
当時、「新潮45」の実売数は1万部前後であったと聞く。なのに、抗議デモに5千人(主催者発表)も集まるか?
デモに参加した方たちに問いたい! あなたたちの中に、過去に「新潮45」を一度でも購入したことがある人は、一体、何人いる? 自慢ではないが、私は一度もない!……すみません。
これは、ほとんど世間では知られてはいないことだが、実は立憲民主党のレズビアン衆議院議員・尾辻かな子氏がツイッターで煽ったのが、あの騒ぎの直接の原因だったのである。
ツイートの文面は次の通り。
杉田水脈自民党衆議院議員の雑誌「新潮45」への記事。LGBTのカップルは生産性がないので税金を投入することの是非があると。LGBTも納税者であることは指摘しておきたい。当たり前のことだが、すべての人は生きていること、その事自体に価値がある。
実はかなり意図的な要約である尾辻かな子氏のツイート
まーた、立憲民主党かーいっ!
しばき隊/ANTIFA/カウンター界隈主催のデモやイベントに参加した過去がある有田芳生参議院議員、石川大我参議院議員、ひわき岳杉並区議らが所属する、立憲民主党である。
有田先生、レイシストをしぱきたい方々とパチリ
デモに参加する石川大我氏の背後にはANTIFAの旗
誇らしげにANTIFAデモ参加動画をツイートするひわき岳氏
親しい運動仲間であることがうかがえる平野氏と野間氏のやりとり
そして、尾辻議員のツイートに続き、しばき隊の母体である反原発団体・首都圏反原発連合(反原連)のゲイ活動家・平野太一氏と、C.R.A.C.(旧レイシストをしばき隊)代表の野間易通氏が、ツイッターで次のようなやりとりをしていたこともまた、世間ではほとんど知られていない。
野間氏「TRP方面の人さそってデモもやらない? 杉田名指しの」
平野氏「どんどんやりましょう!」
TRPとは、連載第1回でも言及した日本最大のLGBTイベント・東京レインボープライド(TOKYO RAINBOW PRIDE)の略称だ。
ここ2年は新型コロナ流行の影響で、オンラインでの開催だったが、2019年には、パレード参加者が初めて1万人を超え、2日間のイベントの総動員数は約20万人にもなった。
平野氏は「しばきマインド」がギュッと濃縮された次のような暴言ツイートでデモを呼びかけた。
「主催はないデモ」を呼びかける平野太一氏
「差別しか能のないゴミ議員を俺らの税金で食わすな。議員辞職しろと自民党本部に抗議しましょう。」
「27日(金)19時~自民党本部前。」
「各々でお好きに広めちゃってください。」
「主催はないので #0727杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議 とかまあなんとかそんな感じで適当に広めてください。」
え? 「主催はない」?
後に「主催者発表で5千人」と報道されたデモなのに、主催はない?
小学生でも理解できる矛盾ではありませんか?
中学生ぐらいになれば「あんたがデモを呼びかけてるのに、なんで当のあんたが『主催はない』なんて言ってるの?」ぐらいのツッコミは入れられるだろう。
うーん……。デモを呼びかける一方で「主催はない」と自ら断言――これって、「抗議のために市民が自発的に集まった」という体裁にしたいからですよね? ぶっちゃけ、無責任すぎやしませんか?
だいたい、このデモ、許可申請書を警察に提出しているのですか? 提出しているのなら、平野さん、あなたが主催ですよね?
反対に、届け出をしてないのに警察にお目こぼしされているのなら、それ、以前から一部の良心的左翼が指摘してきたように、しばき隊界隈が実は体制側とつながっている証左ではないのですか? どうなのですか?
それに「差別しか能のないゴミ議員を俺らの税金で食わすな」ですって?
お下品ですこと!
こんなツイートを見たら、普通の感覚なら「このデモ、やべぇやつだ!」と気づくというものです。
しかし、東京レインボープライド公式アカウントは次のようなツイートでデモを呼びかけたのである。
しばき隊との共闘を呼びかける東京レインボープライド(TRP)
杉田水脈衆議院議員(自民党)が『新潮45』に寄稿した論考「『LGBT』支援の度が過ぎる」に対し、7月27日に自民党本部前で実施される抗議活動に連帯し、東京レインボープライドも参加します。共に抗議の声をあげましょう。#0727杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議
……アホなの?
ねえ、LGBT活動家って、アホなの?
そして、そんなにしばき隊が好きなの?
もう、なにがあっても離れられないの?
そのデモ、明らかに地雷だよね? わからないの?
まあ、地雷というものは、わからないから踏んでしまうものではあるが。
ちなみに、その地雷、デモの真っ最中には爆発しなかった。
しかし、後に、しばき隊界隈活動家とLGBT活動家の足元でバンバン爆発することになる。
そのデモは、いわゆる「黒歴史」と化したのであった。(つづく)
◎[過去記事リンク]LGBT活動家としばき隊の蜜月はどこまで続くぬかるみぞ
〈1〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40264
〈2〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40475
〈3〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40621
〈4〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40755
〈5〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40896
〈6〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=44619
〈7〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=45895
〈8〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=45957
〈9〉 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46210
〈10〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46259
〈11=最終回〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46274
▼森奈津子(もり・なつこ)
作家。立教大学法学部卒。90年代半ばよりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラーを執筆。『西城秀樹のおかげです』『からくりアンモラル』で日本SF大賞にノミネート。他に『姫百合たちの放課後』『耽美なわしら』『先輩と私』『スーパー乙女大戦』『夢見るレンタル・ドール』等の著書がある。
◎ツイッターID: @MORI_Natsuko https://twitter.com/MORI_Natsuko
◎LGBTの運動にも深く関わり、今では「日本のANTIFA」とも呼ばれるしばき隊/カウンター界隈について、LGBT当事者の私が語った記事(全6回)です。
今まさに!「しばき隊」から集中攻撃を受けている作家、森奈津子さんインタビュー
旧レイシストをしばき隊(現C.R.A.C.)、カウンター、ANTIFA等と呼ばれる反差別運動に関わる者たちを、私は「反差別チンピラ」と名づけた。単に自分たちを批判しただけの無辜の市民をも彼らはツイッター上でネットリンチの標的にし、暴言、恫喝を繰り返してきたからだ。
旧しばき隊代表の有名なヘイト発言
彼らの「オラつき」はとどまるところを知らず、マイノリティ当事者が標的になることも少なくない。たとえば、カウンターを批判した在日コリアンの方々にまで反差別チンピラ諸氏は暴言を吐き、さらにはそれを正当化するために、彼らをなりすまし認定、つまり偽コリアン扱いし、民族の誇りを深く傷つけ、いかんなく集団ネットリンチの標的にしたのである。
もしや、彼らしばき隊/カウンター界隈の「反レイシズム」のスローガンは、なにかの冗談なのだろうか? いつぞやは、「No Hate, No Life(ヘイトがないと生きていけない)」だの「Fight for Racism(レイシズムのために闘う)」だのというスローガンを掲げたメンバーが、ウォッチャー各位に「かっこつけて無理に英語表現にするからボロが出る」と失笑されていたが、あれこそが彼らの隠された本音だったのだろうか?
[左]「ヘイトがないと生きていけない」、[右]「レイシズムのために闘う」
そんなしぱき隊/カウンター界隈がLGBTの運動に「寄生」したら、同じようなことをするにちがいない――と数年前、バイセクシュアルである私は危惧したが、それはまったくもって「案の定」であった。
私が「しばき隊のような暴力的な勢力はLGBTの運動には必要ない」という主旨のツイートをすれば、反差別チンピラ諸氏は「暴力的な勢力などない!」「しばき隊などという団体は存在しない! デマを流すな!」と、自己紹介よろしく暴力的なリプを集団でかましてくるのである。
捨て身のギャグなのだろうか?
性的マイノリティの味方を気取りながらも、自分らに従わない当事者は全力でバッシングし、つるしあげるのだから、笑わせる。なんという醜悪な全体主義であろう。多様性もなにも、あったものではない。
やがて、いい歳してネットで集団いじめをしている彼らを、私は新たに「中年紅衛兵」と名づけるに至った。
彼らに言わせれば、「被差別者当事者であっても差別主義者の可能性はある」「運動の邪魔だから潰す」だそうである。そんな本末転倒なことを匿名でうそぶいてる間に、身バレして消えたり、あるいは、ツイッター運営に悪質アカウント認定されて永久凍結され、私を潰す前に自主的に消えてゆくのである。
捨て身のギャグなのだろうか?(二回目)
[左]発言者は身バレ済みの僧侶の異性愛者男性 [右]匿名掲示板5ちゃんねるでは、森に対する集団いやがらせが呼びかけられた
ANTIFAのTシャツを着用する共産党・池内さおり氏と吉良よし子氏
ここで特筆すべきは、私や他のLGBT当事者がしばき隊界隈の異性愛者たちに不条理にも「レイシスト」「差別主義者」のレッテルを貼られ、卑劣に叩かれていても、LGBT活動家たちは完全に見て見ぬふりをしていることであろう。
これは、一体、どうしたことか? いくらなんでも、アクティビストを名乗る者が腰抜けすぎやしないか? LGBT同胞が異性愛者に集団でいやがらせされているのに、LGBT活動家が完全スルーとは何事ぞ!
ただ、まあ、すでにLGBT活動家がしばき隊界隈と共闘しているのは、私も把握してはいた。
LGBT活動家は、大抵、立憲民主党、日本共産党、社会民主党とつながっているうえ、中には正式な党員もいる。ゆえに、なんでもかんでも自民党批判につなげて無理筋の自民批判ツイートを繰り返すLGBT活動家も珍しくない。
また、しばき隊界隈が野党三党と強固につながっていることは、ウォッチャーの間では周知の事実だ(マスコミはひたすら隠しているが)。ネットで画像検測すれば、しばきイベント(笑)に実にいい笑顔で参加している野党の先生方の写真がザクザクヒットする。
[左]反差別デモ・東京大行進(2013年)で、しばき隊関連団体・男組組長の故高橋直樹氏と並ぶ共産党の小池晃氏 [右]小池晃氏が手にする横断幕には「TOKYO NO HATE」の文字
[左]池内氏、吉良氏が参加した「ブルドーザーデモ」では、安倍首相(当時)のマスクを生首のように扱った [右]ブルドーザーで安倍首相のマスクを轢く猟奇的パフォーマンスには、後に批判殺到
ところで、日本最大のLGBTイベント「東京レインボープライド」の名は、報道等で耳にした方も多いと思う。これは、簡単にご説明すれば、「世界各国、日本各地で開催されている性的少数派の人権を訴えるLGBTパレードの東京版」といったあたりか。
パレードでは、LGBT団体やLGBT関連ショップ・企業の華やかなフロート(山車)が徒歩の参加者と共に公道上のコースをたどり、歩道には多くの見物人が集まる。その中には、しばき隊界隈LGBT団体「TOKYO NO HATE」のフロートも出て、共産党の元衆議院議員・池内さおり氏の姿も見られた。
立憲民主党、共産党、社民党の「手先」という点では、LGBT活動家もしばき隊/カウンター系活動家も、同じ穴のむじななのである。
[左]東京レインボープライドでは、しばき隊界隈文化人・香山リカ氏と共産党・池内さおり氏がツーショット! [右]東京レインボープライドにTOKYO NO HATEのフロートで参加する池内さおり氏
そんな彼らのLGBT差別反対運動の頂点が、雑誌「新潮45」に掲載された杉田水脈氏の論考の中のLGBTに対する「生産性がない」という表現に端を発したデモであろう。
2018年7月27日19時から実行された「杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議」。それは、巨大な尺玉の花火ごとく、夏の宵に花開いた「しばきの華」であった。
ただし、人生同様、社会運動も、山があれば谷もある。
大いに盛りあがって絶頂に達し、自民党本部前で爆発したLGBTの反差別デモは、それがしばき隊界隈主導であり、暴力的であったと判明したがゆえに、すぐさまヒュルルンと一気にしぼみ、多くの一般LGBTは賢者タイムに入り、「しばき」にはピクリとも反応しなくなったのである。いまだ、しばき行為を前にギンギンに屹立しているものは、しばき隊界隈と共闘を続けるLGBT活動家のジメジメと湿った闘志だけであろう。(つづく)
◎[過去記事リンク]LGBT活動家としばき隊の蜜月はどこまで続くぬかるみぞ
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〈5〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=40896
〈6〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=44619
〈7〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=45895
〈8〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=45957
〈9〉 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46210
〈10〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46259
〈11=最終回〉http://www.rokusaisha.com/wp/?p=46274
▼森奈津子(もり・なつこ)
作家。立教大学法学部卒。90年代半ばよりバイセクシュアルであることを公言し、同性愛をテーマにSFや官能小説、ファンタジー、ホラーを執筆。『西城秀樹のおかげです』『からくりアンモラル』で日本SF大賞にノミネート。他に『姫百合たちの放課後』『耽美なわしら』『先輩と私』『スーパー乙女大戦』『夢見るレンタル・ドール』等の著書がある。
◎ツイッターID: @MORI_Natsuko https://twitter.com/MORI_Natsuko
◎LGBTの運動にも深く関わり、今では「日本のANTIFA」とも呼ばれるしばき隊/カウンター界隈について、LGBT当事者の私が語った記事(全6回)です。
今まさに!「しばき隊」から集中攻撃を受けている作家、森奈津子さんインタビュー
『暴力・暴言型社会運動の終焉』
多彩なエロス、SFから児童文学まで縦横無尽な世界観織りなす作家、森奈津子さん。ツイッター上ではM君支援を宣言してくださり、そのためか、しばき隊から現在も集中攻撃を受け続けている方でもある。大好評だった前回までのインタビュー記事に続き、特別取材班は再び森さんに電話でインタビュー。「表現の自由」をはじめ様々な問題についてご意見を伺った。今回はその最終回。
森奈津子さんのツイッターより
◆男性差別をする人はフェミニストとは呼べないし、集団でネットリンチしている人たちはリベラルと呼んではいけない
── 自由な言論を交わす人たちではなくて、独善的に高圧的な物言いをする人たちと言う意味に変わってしまいつつありそうな勢いです。
森 元来の定義からすると、男性差別をする人はフェミニストとは呼べないし、他の人を陰湿に叩いて集団でネットリンチしている人たちはリベラルではないですよね。本当はリベラルとは呼んではいけない人たちが、リベラルを名乗っていて、それに対する批判意見もあるけれども、いつの間にかリベラルというのは心の狭い人達だという認識が定着。彼ら、多様性多様性と口では言いつつも他人を叩いてばかりだというのに。
── 前回LGBTについて教えていただいたことで相当理解も深まりました。
森 ありがとうございます。
◆議論を重ねることで新しいことにも気付けます
── 特にLGBTという概念自体が限られたものであるという最後の森さんのご意見には、なるほどと頷かされるところが大でした。こういうダイアローグ(対話)の大切さですよね。お尋ねしたかった最後のことは、議論の大切さがもっと認識されてもいいのではないかということです。
森 議論を重ねることで新しいことにも気付けますし、考えが変わることもありますし、それは好ましいことではないかと私は思います。彼らはいきなり叩きリプで寄ってたかって潰そうとする、暴言を吐く、中傷する、デマを流す、嘘をつく。私や周りの人たちが「それは違うのではないですか」と、彼らの事実誤認であったり、デマであったり、悪意を含んだ解釈であったりを指摘しても、すっとぼけてまた別のネタでいちゃもんをつけてくるわけです。議論にならないのですよ。彼らのやりたいのは議論をして新しい考えに触れたり、どちらが正しいのか見極めようとするとか、そういうことではなく、異なる意見の人をとりあえず集団で叩いて潰すというそれだけなんですよね。相手にするだけ無駄だということは感じています。私は彼らがこういう人ですよということを広めるためにお相手しているだけで。
森奈津子さんを批判するツイッター事例1
◆私はLGBT当事者です
── 今や森さんが彼らのおかしさをPRする広報パーソンに就任された感もあります。
森 私はLGBT当事者です。LGBT差別反対と言っている人たちが、当事者を叩くというおもしろいサンプルを私は日々ゲットしているわけです。それはもう喜んで広めさせていただきますよね。彼らのやり口を皆さんに把握していただけるいい機会だと思いますし。
── インターネットから離れて、実社会を眺めた時に、彼らの様な傾向は、限定的だと考えてよさそうですか。あるいは実社会にもそれに似たような片鱗はあるとお考えですか。
森 これまで、LGBTの運動家と交流の機会はありましたが、あそこまで極端な人達は他にいないです。ですからどこかでまたトラブルになるなと感じています。
── ということは、ネット空間で限定的に行われている現象で、今まで森さんがご存知の方の中にはそういう言論傾向の人はいない。
森 あんなチンピラ運動家は見たことがないです。なのでリアルでもやらかすでしょうし、どこかでトラブルになるでしょう。で、私は自分の役目と考えて、「彼らがこういうことをしています」とツイッターで拡散しているわけですが。そこから何も学ばなかった、あるいは何も対処しなかった……仮にそんなLGBT運動家やイベント主催者がいたとして、その後にしばき隊界隈の人達がLGBTの運動の現場で何かをやらかすとしたら、もう、何もしてこなかったLGBT運動家が悪いと思います。
森奈津子さんを批判するツイッター事例2
◆LGBT運動家は「心の狭い嫌な奴」かのような言動を流布するしばき隊の人たち
── これだけ予防的に危険性を発信していただいているのに、それを無警戒に入れてしまうのであれば、そちらの団体の方にも負われるべき責めはあると。
森 危機管理ができないというのは、運動家として致命的だと思いますし、そういう脇の甘さというのは、しばき隊が介入してこなくても、どこかで出てしまうものだと思います。もし今後大きい問題が起きて現場が滅茶苦茶になったら、私や他の第三者がどうこうしてあげようという段階ではないですよね。彼らを受け入れるかどうか、受け入れるとしたらどのように受け入れるのかというのは、現場の運動家の人達の判断ですので。私がとやかく言うことではなく。
── でも森さんもその中のお一人でしょ。
森 私は運動の現場から離れていますので。もしそういう団体にまだ入っていましたら、団体の人たちやイベント主催者に「このような人達を受け入れていいのですか」と意見を申し上げていたところだと思いますけれど。今の私にはそこまでやってあげる義理はないというか。
── その代り発信は続けていらっしゃるということですね。
森 発信はします。そこから何か汲み取った人は行動していただければいいと思いますし、あれを見てもしばき隊の人達は大丈夫、一緒に戦えると思う人達は一緒に戦ってよろしいかと思いますよ。その後に何が起きるかは、私は見物しますし、ウォッチャーの人達も楽しくウォッチングするんじゃないでしょうかね。すでにしばき隊の人達のあれこれの言動で、LGBTの運動家というのは心の狭い嫌な奴だみたいな解釈が広まっていますし。ツイッターの方をちらちら見ていますと。
── 一部でね。
森 悪い印象が広まっていますね。そこで毅然とした態度が取れないのであれば、それはLGBTの運動家の責任ではないかと思いますね。そもそも、運動の現場の人達がしばき隊を受け入れるのなら、受け入れてそのまま続けてくださっても、私は何の損をするわけではないので、大いに結構でございますよというのが本音です。ただ、知っていることなので忠告はしますよということです。しばき隊は自分達に批判的な在日の人達をものすごく侮辱しているじゃないですか。あれを見て、私はこの人達は駄目だなと、当事者のためにならないなと前から感じていましたので。今の状況を危機的だと感じない活動家の方が多数であれば、それはそれでいいのではと思います。私の知ったことではないので。(了)
◎森奈津子さんのツイッター https://twitter.com/MORI_Natsuko/
◎今まさに!「しばき隊」から集中攻撃を受けている作家、森奈津子さんインタビュー(全6回)
〈1〉2018年8月29日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=27255
〈2〉2018年9月5日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=27341
〈3〉2018年9月17日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=27573
〈4〉2018年10月24日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=28034
〈5〉2018年10月30日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=28042
〈6〉2018年11月8日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=28069
(鹿砦社特別取材班)
M君リンチ事件の真相究明と被害者救済にご支援を!!
月刊『紙の爆弾』12月号 来夏参院選敗北で政権崩壊 安倍「全員地雷内閣」
多彩なエロス、SFから児童文学まで縦横無尽な世界観織りなす作家、森奈津子さん。ツイッター上ではM君支援を宣言してくださり、そのためか、しばき隊から現在も集中攻撃を受け続けている方でもある。大好評だった前回までのインタビュー記事に続き、特別取材班は再び森さんに電話でインタビュー。「表現の自由」をはじめ様々な問題についてご意見を伺った。
◆反権力を気取っている人が、治安維持法みたいな法律を作ろうとしている
森奈津子さんのツイッターより
── (反差別という点で)その点、われわれは原理主義的にあらゆる差別に反対です。ただしわれわれはあらゆる差別をしていないつもりでも、知らないが故に言葉遣いとか振る舞いで差別を犯しているということがあるかもしれませんので、あらゆる差別を否定するではなくて反対するという表現でいつも統一しているつもりです。今新たにご示唆いただいた議論をするということですよね。何かコードを作ってしまって、レイシストだからとか、差別主義者だからとか、右翼だから左翼だから、とあるカテゴリーにはめて、だからどうのこうのということは非常に短絡的だと感じます。短絡的な人は実際にたくさんいます。それを助長する一つの要因が、適切にツイッターとかSNSを使えない人たちではないかと思います。
森 そうですね。合田夏樹さんが「彼らは反差別というよりは、反差別を言い訳にしていじめをしたいだけのいい歳をした大人だ」と仰っていましたけれども、おそらくその通りでしょう。やはり、叩いてそれで終わりでいいの? というの思いは常にあります。今、LGBT差別解消法という、アウンティングを禁じるとかLGBTに対する差別をなくすための法律を作ろうという動きがありますよね。あれだって「ホモ・レズ・オカマは差別用語です」という主張をする人が出てくる中で、そんな法律作って大丈夫なのかと。それこそLGBTが自分たちの首を絞めることになりかねないし、そんな治安維持法みたいなものを作るために、LGBTを利用しないでくれとも思います。でも賛成している当事者もいて、ちょっと驚きますね。何が差別かどうかという線引きを体制側に任せて、それで大丈夫なのかと。普段は反安倍とか言ってる人が何を言っているのかと思いますよ。反権力を気取っている人が、治安維持法みたいな法律を作ろうとしていて、体制側を信用しているのかと驚きます。
◆左翼リベラルの凋落
── 既にヘイトスピーチ対策法という法律は、理念法ですけれども成立をしています。その成立に関してはしばき隊の人達は非常に熱心に活動されたようです。ところで本来知識人の中に入れてはいけない人が、新たに知識人の中に入ってしまっている。かつて知識人であった人たちがどんどん堕落している。ある意味ではあたっていると思いますが、左翼リベラルというものが凋落している。一面では事実だと思います。それを森さんはどのようにお感じになりますか。
森 本来だったらリベラルと名乗ってはいけない人がリベラルを名乗っているのは驚きですし、多様性多様性と言っている人が何であんなに一生懸命自分と意見の異なる人を中傷して叩いているのか、本当に疑問に思います。なんであのような人達がリベラルと名乗っているのでしょうね。私は自分のことをリベラルだと思っていましたけれども、リベラルと名乗れなくなりました。あのような不寛容がリベラルだなんて、いつの間に言葉の意味が変わったのだろうと疑問に思っています。
── 明らかに変わりましたね。リベラルというのは大雑把にですけど、良い語感でしたものね。
森 そうですね。それが攻撃的で印象の悪い不寛容な人達を指す言葉になりつつあるようです。あの人達が自称しているから言葉の意味が駄目になったのでしょうかね。
◆香山リカは何でリベラルを名乗るのか?
── それもありますが、たとえば80年代頃の香山リカはリベラルの範疇だったと思うんです。かつてリベラルだった人達がどんどん堕落してしまった。書籍はあまり読まれない。本来は書物から得られる多様なものの考え方というところの回路が、通じなくなっているのではないのかなという気もするのですが、どうでしょう。
森 はっきり言って、この人が何でリベラルを名乗ってるの? と思いますけれども、皆さんリベラルと認識しているようですし。また、ツイッター上ではフェミニストを名乗る人たちが平気で男性差別発言をしてるため、フェミニストが男性を差別する差別主義者だと見なされつつあります。それと同じような現象でしょうか。
── 穏健ではない偏狭な人達の意見が目立つから、フェミニズムというのはそういうものだとある意味では実態化しつつあるでしょ。
森 本来は、フェミニズムって人権を基礎とした理論じゃないですか。そして、人権というのは全ての人が持つものですよね。なのに、フェミニストを名乗っている人が男性の人権を侵害したら、フェミニズム自体が崩壊するはずなのに、わかっていない人たちがそれを信じてしまうのか。ああいう人達はフェミニストとは言えないのだ、というちゃんとした反論よりも、「フェミニストって男性差別をする人なんだね」「ミサンドリストのことをフェミニストと呼ぶんだね」という認識の方が主流になってしまって、「フェミニストを名乗る人は差別主義者」みたいなところまで行っていますよね。リベラルに関しても同じかなと思います。(つづく)
◎森奈津子さんのツイッター https://twitter.com/MORI_Natsuko/
◎今まさに!「しばき隊」から集中攻撃を受けている作家、森奈津子さんインタビュー(全6回)
〈1〉2018年8月29日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=27255
〈2〉2018年9月5日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=27341
〈3〉2018年9月17日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=27573
〈4〉2018年10月24日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=28034
〈5〉2018年10月30日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=28042
〈6〉2018年11月8日公開 http://www.rokusaisha.com/wp/?p=28069
(鹿砦社特別取材班)
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