家族を無罪にするために裁判で嘘をつけるか?

冤罪事件を取材していると、家族の愛情が安易に過大評価されているように感じる判決に出会うことがたまにある。
たとえば、2年ほど前に関西地方の北部にある某市であった殺人事件の裁判員裁判。男性被告人の妻A子さんが証人出廷し、無罪を訴える夫にちょっと有利な証言をしたところ、判決では、「A子は、被告人の無実を信じていること、今後も被告人との婚姻関係を維持していくつもりであることを明言しており(略)被告人の無実が証明されることを期待しているA子の供述の信用性には慎重な検討を要する」と言われた上、確たる根拠もなく証言の信用性をあっさり否定されていた。要するに裁判官や裁判員は、A子さんが夫を無罪にするために法廷で嘘をついていると考えたのだ。これなどは、まさに家族の愛情が安易に過大評価された判決の典型例だった。

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デモの勝利を認めた原発推進派

1週間、フィンランドに行っていた。
帰国すると、成田空港の入国審査で、「このパスポートでは入国できません」と言われる。
「なぜ?」と驚くと、「ここは、中華人民共和国日本自治区です。日本という国は無くなりました。日本のパスポートは、もうすべて無効。あなたは、無国籍者です」
がばっと、飛び起きた。悪夢だった。

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ラノベ作家への「ネクザ」脅迫男が逮捕

「最近は、社会に不満がたまっているのか、いたずらメールが多くてね。相談の3割はいたずらメールだよ」
ネット犯罪SOSのNPOを運営するH氏は語る。

小説家の伏見つかささん(31)に脅迫メールを送りつけたなどとして、警視庁麹町署は8月12日、脅迫容疑で、徳島県阿南市富岡町南向、無職、青井昇 容疑者(32)を逮捕した。同署によると、「小説の中で、好きなキャラクターの扱いがないがしろになっていると思い、腹が立った」と容疑を認めている。

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ワタミの食事で贈収賄? 品川美容外科捜査の不思議

報道によると、車検証に記載された個人情報を漏洩させたという地方公務員法(守秘義務)違反の容疑で、愛知県で逮捕起訴されていた長野県警の警察官2名が21日、愛知県警に加重収賄の容疑で再逮捕されたという。1人は車37台分の情報漏洩の見返りに現金計7万4000円を受け取り、もう1人は車25台分の情報漏洩の見返りにビール券50枚(3万8300円相当)を受け取っていた疑いがあるように報じられている。2人に情報漏洩を依頼し、賄賂を渡していたとされる警察OBの探偵業者=すでに地方公務員法違反(唆し)の罪で起訴=も贈賄容疑で再逮捕されたという。

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和歌山県警科捜研の「捏造疑惑」はカレー事件まで遡る

和歌山県警の科学捜査研究所(科捜研)の男性主任研究員(49)が鑑定結果の捏造を繰り返していたという疑惑が報じられ、注目を浴びている。報道によれば、この男性研究員は担当した交通事故、無理心中などの8件の鑑定について、上司への説明資料を作成する際に別事件のデータを流用するなどした疑いがもたれているという。

そんな中、この疑惑を熱心に報じている「YOMIURI ONLINE」に8月21日、《和歌山県警鑑定捏造 科捜研職員を書類送検へ》という気になる記事が出た。この記事によれば、和歌山県警はこの研究員を虚偽公文書作成・同行使と有印公文書偽造・同行使の疑いで書類送検する方針を固めたという。つまり、このような多数の余罪があることが疑われる類の事件で、和歌山県警はこの研究員を逮捕せず、書類送検で捜査を終結させようと考えているらしい。そのこと自体がどうかと思うが、この記事の中でさらに気になったのが記事の末尾の以下のような文章だ。

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女性たちの婚活事情

「婚活」という言葉が世に登場したのが2007年だから、5年経った訳である。
女性の側からの婚活の苦労話を聞く機会があった。会ってみたら投資話を持ちかけられたり、宗教の勧誘だったり、というのは男性と同じだ。顔を合わせたとたんに、「イメージが違うから」と帰られてしまった、という、“テレクラでも、それは失礼だろう”レベルの話もある。

婚前交渉が当たり前の昨今。確かに、性の相性が合わないと結婚はうまくいかないから、必要だろう。楽しんでいるように見えたのに、「やっぱり合わないな」と去っていく男性も多い。そんなことを繰り返して、たくさんの女性を味わっている男性もいる。そんな男性は、婚活パーティで再会しても、「あなたもまだですか? 相性の合う人とはなかなか出会えないものですね」などと、シレッとしている。

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「先生」の、愛人についての教え

文章術を教えていた、80代になる「先生」がよく言っていたのは、「愛人を作るのなら、一流の女優にしろ。二流三流だとマスコミがやってきてスキャンダルになるからな。一流なら、協力してくれなくなるのを恐れて、マスコミもたとえ気づいても記事にしないから」ということだった。

「先生」には、美人の奥さんがいたが、奥さん公認で愛人がいるのだという。愛人というのが一流の女優だというのだ。「先生」になる前はシナリオライターだったから、女優と縁があったというわけだろう。いったい誰なんだろうと、頭を巡らしていたのだが、まるで見当がつかなかった。

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女性向けAVの進化

イケメン、イクメンまではご存じだと思うが、エロメンというのは、どうだろうか?
答えは特にひねりもなく、そのまんま。女性向けAVに出演する、男優のことだ。
an・anのセックス特集の際、付録DVDを作っているのが、シルクラボという、女性向けAVを専門に作っているメーカーだ。

シルクラボができたのは、2009年。それ以前にも、『シンデレラになりたくて… AV女優、小沢奈美の性の事情』『Fake or Truth』『美少年狩り』など、女性向けとして作られたAVもあったが、女性の反応はいまいちであった。

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少年の自殺を防ぐにはシェルターが必要

いまだにマスコミでは、明らかな暴行や犯罪を“いじめ”と呼んでいる。
「いじめられている君へ」というような呼びかけの文章も新聞で見かけるが、あまり実効性がある提言とは思えない。
根源的な解決とは言えないかもしれないが、同級生による暴行に耐えられなくなった少年の自死を防ぐには、DVに対するのと同じような、シェルターが必要なのではないかと思う。

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出会いカフェの逆ナンパディって?

2011年から風営法の規制対象になった、出会いカフェ。新しく店を開業することはできないが、それまでにあった店は営業が認められた。つまり、合法となったのだ。
けっこう、これには驚いた。出会いカフェは、全部潰すのではないか、と思っていたからだ。

以前、出会いカフェはよく利用していた。ごく普通の女性たちと話して、何を考えているかを知ることができるからだ。
店によって多少の違いはあるが、出会いカフェの作りはだいたい一緒だ。フロアが男女で別れている。女性は、雑誌を読んだりネットを見たりしてくつろいでいる。ネイルのサービスがある店などもあり、それを受けている。

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