週末までだったので、奈良美智展を見に、横浜美術館に行った。
今後は、青森県立美術館、熊本市現代美術館を巡回する予定のようだ。

かわいらいしいけど芯があって、迷いながらもしっかり自分を持っている、ちょっと反抗心も見えるような女の子の絵が、奈良さんの絵の特徴だ。普段はなかなか見ることができない、大きなオブジェもあって楽しめる。

絵には、稀にメッセージが書かれている。
「THIS MACHINE KILLS FASCISTS!」
ギターを持って立つ赤い服の女の子の絵に、書かれている文字。
ギターは、独裁者たちを倒す、というわけだ。
かつて、アメリカのフォークソングの父、ウディ・ガスリーのギターにも、同じメッセージが記されていた。

そのすぐ横に掲げられた絵には、「HE IS BAD I AM GOOD」と書かれている。
ユーモラスな画風だが、打ち倒されたヒトラーの首が描かれている。

メッセージが書かれている絵は、ごくわずかだ。
ほとんどの絵は、笑ってたり、怒っていたり、うつむいていり、それでもきらめく瞳に吸い込まれそうになりながら、のびやかに女の子との対話を楽しめる。
でも、やはり根底には、自由や平和への思いがあるのだろう。

見ていくと、「NO NUKES」と書かれたボードを持った、ちょっと不安げな表情の女の子の絵があった。

昔、自由や平和を望むことは、自明のことではなかった。
戦争が正しく、それに反対することはタブーであった時代があった。

放射能をやめろ、が自明になる時代はやってくるだろう。
今はそれが、タブーと見なされる時がある。

原発事故や再稼働に直接責任のある超A級戦犯の所業を詳細に記すとともに、彼らの居住地を地図入りで掲載した、『タブーなき原発事故調書~超A級戦犯完全リスト』(鹿砦社)は、取次各社がほぼ新刊委託配本拒否を通告してきた。直接注文していただいた書店以外には並ばない、という事態が続いている。

原子力ムラの住人たちの罪をあますことなく記した本書は、「NO NUKES」の実現のために必携の書だ。

今回、書店に配本されるのは、事前に心ある書店からご注文いただいた冊数を指定配本するなど発行部数の一部(10数%程度)にしかなりません。できるだけ鹿砦社販売部(sales@rokusaisha.com)に直接ご注文をお願いいたします。直接お申し込みの方には早速発送します。送料サービス/代金後払いです(下の表紙写真をクリックすることで、販売ページに飛ぶこともできます)。

(FY)