元女優の高樹沙耶容疑者が25日、沖縄県石垣市で乾燥大麻を数十グラム所持していたとして、大麻取締法違反の疑いで関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕されたことを、各メディアが大々的に報じ、メディアやネットはもう〝祭り状態〟だ。

 

高樹沙耶『心の楽園に住む』(2004年集英社be文庫)

高樹容疑者と、同罪で逮捕された同居している男2人は、石垣市の高樹容疑者の自宅で大量の乾燥大麻を隠し持っていた疑いも浮上。報道されていない事実として大麻栽培に絡めて高樹は「移住した石垣島でクラブを設営、大麻フリーにしたいという願望があった」と芸能関係者。

「どこかだまされやすい性格の高樹は、アーティストの中西圭三と離婚して、慰謝料をがっぽりもらったとかんちがいされて投資家やプランナーが寄りついて来ましたが、実際の生活はそんなに豊かではありません。金遣いがとにかく荒かった。高樹はバブル時代に湯水のごとく金を使って遊んでいたタイプで高級ブランドの香水や服には目がなかったようです」(同)

高樹容疑者は5年前に石垣島に移住し、リゾート施設を昨年2月にオープン、自宅では男性2人と暮らしていた。そのうちの男性のひとりに、「クラブ計画」をそそのかされたようだ。石垣島で「大型のクラブを作り、観光の目玉にしたい」と地元のツアー会社にも働きかけていたという高樹だが、まったく一枚の企画書も作らずに相手にされなかったとも。

 

高樹沙耶『マイ・ブルー・ヘヴン』(2003年毎日新聞社)

今年の参院選に出馬するも政策が「医療用大麻の合法化」だったが、これは我田引水で、自分たちが大麻を楽しめるきっかけにすぎないと見られても仕方がない。石垣島の住民も「元女優さんということで観光客が住居を見に来たりしていましたが。私たち島の住民までもが大麻をたしなんでいるのではないかと見られるのがとても嫌ですね」(40代男性)と迷惑の声が多数。石垣島に移住した後、高樹は自身のブログで「大麻草検証委員会」の幹事就任を表明し、島に大麻草を植えたことが発覚、一度は石垣島を追われた。

「参議院選挙に落選してから、高樹は奇行が目立つようになり、明け方の4時ごろに道路をビキニ姿でひとりで疾走していた目撃談もあります。逮捕直前は、かなり大麻にのめりこんでいっていたのではないでしょうか」(同) 

しかし、高樹容疑者は「私のものではありません」と容疑を否定しているという。
「裏社会的にみると、脱法ドラッグが軒並み摘発されて、ドラッグ愛好家たちの大麻に対するニーズが高まって、大麻を売ればすぐに現金になったのは確か。もしも仮に販売まで手がけていたとしたら、かなり悪質だ」(警視庁関係者)

このにわか大麻ブームにのり「大麻を楽しめるクラブ」を隠密にオープンしようとしたとしたら、あまりにも浅はかだ。

ネットでは「大麻の島」などと書き込まれている石垣島だが、実際に、島へのツアーをキャンセルする客も増え始めた。

「じょじょにですが、島へのツアーはキャンセルは出てきましたが、まだ打撃が出るレベルではありません」とJTB関係者。

沖縄県観光協会関係者は「今回の高樹容疑者の事件は石垣島のイメージを悪くしたと思う。観光客数に影響が出なければいいが」と嘆く。また「観光客が減ると思うがやはり今回の事件は痛いか」と「石垣市観光文化課」に聞いてみたが「ニュースで見て残念だと思いましたが、起きてしまったことはしかたがありません」(職員)とのことで声色からがっかり感が漂うのは否めない。

かつて女優としての絶頂期だった80年代に「沙耶のいる透視図」「チ・ン・ピ・ラ」などで摩訶不思議な独特の色香に夢中になったファンや、最近では『相棒』の料亭の女将役での雰囲気ある演技が魅力だったが「大麻クラブ」は絵に書いた餅。もしもクラブを男性がもちかけていて高樹がその気になっていたとしたら組んだ「相棒」が悪かったとしか言い様がない。

(伊東北斗)