例の警察と戦う投稿(2016年4月21日掲載記事)の続報がAさんから届いた。掲載の許可が出たので以下、報告する。

◆軽微な違反であれば警察の裁量で終わりにできるよう導入された反則金制度

しばらくして検察庁から呼び出しが来ました。交通違反も殺人や強盗、窃盗と同じ犯罪ですから検察官の取調を経て裁判、刑罰、となるわけです。もっとも、 取調の様子はテレビなどで見る取調室とはだいぶ違います。指定の時間に待合室に入り、検察官に隣の部屋に呼び出されます。隣室とは言えドアもカーテンもな いすっ通しです。

同じ一室で何人もの取調を同時に進めています。一対一で簡単な説明を受けて「正式裁判にするか、略式裁判にするか」決められます。略式裁判は検察官の主張する金額の「罰金刑」を受け入れる物で、その場で判決が下され、翌日以降の指定日までに納入します。

昔はどんな些細な違反も検察庁の取り調べを受けて裁判、だったそうです。ですが、これでは検察も裁判所もパンクしてしまう。そこで取り入られたのが軽微な違反であれば警察の裁量で終わりにできる現在の反則金制度です。(ちなみに反則金を拒否することもできます。この場合、略式、正式にかかわらず 反則金と同額の罰金が科せられます)。

◆「裁判になると大変だよ」というのは被疑者なく、警察官自身が大変だから

本当に裁判ともなれば警察も本格的に書類を準備して、裁判所の法廷を確保して、裁判官も時間をかけなければなりません。警察が「裁判になると大変だよ」というのは被疑者はなく、警察官自身が大変なのです。

正式裁判と、反則金の間に位置するのが「略式命令」ないしは「略式起訴」という私が受けた措置です。。

検察官はしきりに「略式命令」を進めてきますがこちらは「不起訴がいい」を繰り返します。その場で結論が出ず、もう一度、検察庁へ足を運び、三度目の呼出には「そちらから来てください」と返事しました。しばらくして電話すると「起訴猶予」となっていました。罰金措置はないのです。あっけにとられるほど簡潔で、かつ、予想外の結果でした。

◆行政処分の時効は「前回の処分が終わってから三年」

しかし、ここから先がまた長いものになりました。今度は試験場から「免許停止にする」とのお達し。こちらも異議を唱えに出向きます。起訴猶予なのに免停とはおかしい、と告げると担当警察官は「刑事処分と、行政処分は別だ」との答え。調べ直すと実際に別処分で行政処分は役所が裁判所の判断を待たずに被疑者を処罰できる処分でした。

いずれにせよ「それは違憲ではないか」と反論、別室、と呼ばれる事務所で怒鳴りあいになりました。他にも事務を執っている人が大勢いましたが、このような事例は珍しいらしくかなり驚いていた様子です。

この呼び出しも数度、一度は「免許を出せ」と言われ、担当者の目の前に突きつけ自分のポケットに戻し「あなたが正しいなら、私の免許証はここに あります。ここから持っていったらどうですか」とやりましたが、ポケットや荷物を検査するには検察庁の捜査令状が必要です。担当者は悔しそうに「あなたの 免許、手配がかかってますよ」と告げられましたが、こればかりはいまだにどうなっているのか、判りません。こちらはちゃんと任意出頭しているのですから、 文句をつけられる筋合いはありません。

ここまでの文章で激しいやり取りがあったように思えるかも知れませんが、実際に大声を張り上げるほどだったのは最初の一回だけでした。担当者 (一貫して同じ人でした)は私が引かないのも判っていたようですし、こちらも向こうが単純に事務処理として進めようとしているのが判っているからです。

しばらくたち、要請が途絶えました。三年経って免許更新に行くと違反者講習もなく普通に更新されました。時効として処理されたのか、ないことにされたのかは不明です。いまでは後者ではないかと思います。行政処分の時効は「前回の処分が終わってから三年」だからです。

◆罰金も免停もなくなった

罰金に続いて、免停もなくなりました。

こうかくと「巧くやりやがったなぁ」と思われるかも知れませんが、実際はかなりの重圧で、素直に認めてサインした方がはるかに気楽です。何とか耐えられたのは「自分はウソをついていない」という自信があったからでしょう。

警察や裁判官も人の子で、やはり楽をしたいのです。彼らに有利で、かつ、楽ができるのは真実ではなく、嘘をついてでも違反を自白させることなのです。

確かに昔に比べると交通違反取締りは現実に即した内容になってきました。昔は生活道路、高速道路上区別なく25キロオーバーで免許停止だったのです。ですが、いまはわずか一点です。分別されています。

本当に真面目なおまわりさんもいます。ですが、ノルマ稼ぎや楽をしたいがために手を抜くのも事実なのです。

また投稿が来たら掲載する。戦いはまだ続くようだ。

▼ハイセーヤスダ(編集者&ライター/NEWSIDER Tokyo)
テレビ製作会社、編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在に至る。週刊誌のデータマン、コンテンツ制作、書籍企画立案&編集&執筆、著述業、漫画原作、官能小説、AV寸評、広告製作(コピーライティング含む)とマルチに活躍。座右の銘は「思いたったが吉日」。

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