堀田春樹
後楽園ジャンブル出場権はリョウヤ・ハリケーンが奪取。
鎌田政興、引退試合で豪快に散る。
◎鐵人シリーズvol.3 / 6月20日(土)後楽園ホール17:15~20:50
主催:日本キックボクシング連盟 / 認定:NKB実行委員会
戦績等データはプログラムを参照し、この日の結果を加えています。
◆第11試合 59.0kg契約 5回戦
NKBライト級チャンピオン.山本太一(ケーアクティブ/1995.12.28千葉県出身/ 58.8kg)
23戦8勝(5KO)11敗4分
VS
安河内秀哉(RIKIX/2003.10.7東京都出身/ 59.0kg)18戦12勝(6KO)5敗1分
勝者:安河内秀哉 / TKO 4ラウンド 0:55秒
主審:前田仁
初回、見合っての安河内秀哉のローキック、山本太一の前蹴りとローキックの牽制は安河内がややプレッシャー掛ける圧力が優った。
第2ラウンドには少々勢い付く両者。安河内の圧力は変わらずも互角の牽制攻防が続く。安河内のパンチヒットが効果あったと見えた中、山本をロープに詰めてパンチで追う安河内に山本のカウンター右フックヒットで安河内がノックダウン。ギリギリ立ち上がるが終了間際は安河内の左ストレートで山本が一瞬動きが止まる。

第3ラウンド、安河内は回復が早く動きが良い。激しいパンチの交錯は倒しに行く姿勢表れた両者。
第4ラウンドには接近戦からヒジ打ちも加わる激しい攻防。その接近戦での安河内の左フックヒットから右ヒザ蹴りで山本がノックダウン。山本はカウント9で辛うじて立ち上がるが足下おぼつかない様子でレフェリーが試合ストップした。

山本太一は「ボディーは鍛えているので問題無く、立とうと思って構えているつもり(ファイティングポーズ)でしたけど、構えが出来てなかったようです。」と言い、ヒザ蹴り貰う前に何貰ったかは覚えていないが、一瞬のヒットが効いていたことは自覚している様子で、安河内の上手さを称えていた。
◆第10試合 KORAKUEN JAMBULL 60kg級出場者決定戦3回戦
NKBライト級5位.リョウヤ・ハリケーン(テツ/2002.10.20兵庫県出身/ 59.85kg)
7戦5勝(2KO)2分
VS
利根川仁(TOKYO KICK WORKS/2003.1.24東京都出身/ 59.8kg)10戦8勝(2KO)2敗
勝者:リョウヤ・ハリケーン / 判定2-0
主審:笹谷淳
副審:宮本30-29. 関勝29-28. 前田29-29
初回、ローキック中心に牽制の両者。やや前進は利根川仁。第2ラウンドにも流れは変わらない蹴りとパンチの攻防で突破口を探り合う。第3ラウンドはリョウヤ・ハリケーンがやや前進。

終盤はローキックとパンチを少々ヒットさせるインパクトを残す。ここで出て行けなかったか利根川仁は反撃が少なく終了。ラストラウンドが決め手となったリョウヤ・ハリケーンの攻勢がポイントを取って僅差ながら判定勝利し、後楽園ジャンブル出場権を獲得した。

◆第9試合 フェザー級3回戦
NKBフェザー級3位.鎌田政興(ケーアクティブ/1990.5.6香川県出身/ 56.9kg)
23戦10勝(3KO)11敗2分
VS
NKBバンタム級4位.香村一吹(渡邉/2007.2.22東京都出身/ 56.45kg)7戦5勝(2KO)2敗
勝者:香村一吹 / TKO 3ラウンド 0:38秒
主審:PIRIKA
蹴りの距離での牽制から鎌田政興は鋭い左右のローキックが香村一吹の脚を襲う。香村も蹴り返すが鎌田の勢いに圧されてしまう。

第2ラウンドにはパンチと上下蹴りの交錯も、若さで香村がやや盛り返し、第3ラウンドにはローキックから右フック一発で鎌田を沈めた。レフェリーはカウント中に試合ストップ。鎌田は暫く立てなかったが、意識回復して立ち上がり、大丈夫な様子で引退挨拶に移った。

香村は試合後の控室で左脚を氷で冷やし、「鎌田さんのローキック、めっちゃ痛かったです。」と顔色変えずに戦った試合の様子を振り返っていました。
◆第8試合 ミドル級3回戦
福舘正(CHEERFUL/1988.10.12岩手県出身/ 71.65kg)14戦8勝(4KO)6敗
VS
土屋忍(KUNISNIPE旭/1986.12.11千葉県出身/ 72.35kg)19戦9勝7敗3分
勝者:福舘正 / 判定3-0
主審:宮本勲
副審:鈴木30-29. 前田30-29. PIRIKA30-29
初回はローキックからパンチの攻防は互角。土屋忍が大振りのロングフックを何度か振るうがダメージを与えるに至らない。第2ラウンドには土屋のロングフックに福館がカウンター気味の右ロングフック、更にヒザ蹴りに持ち込む攻勢を維持した。
第3ラウンド始まる前には土屋は疲労困憊の様子。福館はパンチの攻防で優り、最後も強引なロングフックで逆転狙った土屋はラストラウンド終了のゴングが鳴ると、へたり込んでしまった。

◆第7試合 フェザー級3回戦
NKBフェザー級4位.堀井幸輝(ケーアクティブ/1996.11.7福岡県出身/ 56.8kg)
9戦6勝(1KO)2敗1分
VS
加藤宙(神武館/2008.11.26埼玉県出身/ 56.7kg)3戦2勝(2KO)1敗
勝者:堀井幸輝 / 判定3-0
主審:関勝
副審:笹谷29-28. PIRIKA30-28. 宮本30-28
初回はパンチの中心に蹴りやヒザ蹴りも出る多彩な攻防。第2ラウンドには堀井幸輝がパンチからヒザ蹴りで流れを掴み、パンチやローキックで主導権支配。
第3ラウンドも堀井幸輝が攻勢を続け、加藤宙が懸命に反撃のローキックからパンチを出してもダメージを与えるに至らず、堀井がより勢い増して判定勝利。

◆第6試合 フェザー級3回戦
NKBフェザー級5位.半澤信也(Team arco iris/1981.4.28長野県出身/ 57.05kg)
37戦12勝(4KO)20敗5分
VS
鈴木ゲン(拳心館/1973.6.5新潟県出身/ 56.85kg)18戦6勝(4KO)11敗1分
勝者:半澤信也 / 判定3-0
主審:鈴木義和
副審:笹谷30-28. 前田30-28. 関勝30-29
ローキックからパンチの攻防は半澤信也が勢いを増して出る。どちらもスピード、パワーは無いが、被弾しながらもダメージを軽減するディフェンスと粘り強く蹴り返していく姿はいつもの展開。鈴木が勝つのかという兆しもある中、的確差で圧していた半澤が判定勝利。

◆第5試合 女子54.5kg契約3回戦
やえな(ケーアクティブ/1995.8.9埼玉県出身/ 54.3kg)1戦1勝
VS
アテナゆみ(PHOENIX/1992.1.20神奈川県出身/ 53.5kg)1戦1敗
勝者:やえな / 判定3-0
主審:PIRIKA
副審:前田30-26. 笹谷30-26. 鈴木30-27
デビュー戦同士の女子でも激しく蹴り合う両者。アマチュア経験あるであろう、やえなの左ストレートヒット。更に高く軽く蹴り上げるスピードもあり、前蹴りも顔面ヒット。アテナゆみもしっかりしたパンチや蹴りを繰り出しているが、やえなの見映えが優る印象。
第3ラウンドにはやえなのパンチラッシュでスタンディングダウンを奪った。終盤はアテナゆみのパンチもヒットしたが、やえなが主導権は維持したまま大差判定勝利した。

◆第4試合 62.5kg契約3回戦
ちさとkiss Me!!(安曇野キックの会/1983.1.8長野県出身/ 62.45kg)46戦7勝(3KO)35敗4分
VS
猪ノ川海(大塚道場/2005.9.30茨城県出身/ 62.25kg)8戦4勝(2KO)3敗1分
勝者:猪ノ川海 / 判定0-3
主審:関勝
副審:前田28-30. 宮本28-30. PIRIKA28-30
43歳と20歳の戦い。スピードと柔軟さで優る猪ノ川海。ちさとは組み付いてヒザ蹴りで自分の距離、リズムを掴もうと出るが、やはり猪ノ川の出入りの速さには圧される。蹴りやパンチを受けてもダメージを受けるに至らないのはちさとの経験値。初回は互角に終わるも第2ラウンド以降は猪ノ川の先手打つ蹴りが攻勢を維持して判定勝利も、ちさとを圧倒出来ない経験不足、ちさとはダメージを受けないディフェンスと持久力が表れた試合だった。
◆第3試合 68.0kg契約3回戦
星野祐人(ケーアクティブ/1993.7.16千葉県出身/ 67.75kg)5戦2勝1敗2分
VS
マサ=ワタナベ(TOKYO KICK WORKS/2001.1.4山形県出身/ 66.9kg)1戦1勝
勝者:マサ=ワタナベ / 判定0-3 (29-30. 28-30. 28-30)
主審:笹谷淳
両者多彩な攻防からマサの後ろ蹴り、ヒザ蹴り前進優り、星野祐人は下がり気味で、手数足数多いマサが判定勝利。
◆第2試合 52.0kg契約3回戦
輝流(BIG MOOSE/2009.7.2千葉県出身/ 51.75kg)2戦1敗1分
VS
滉也(LION MUAYTHAI/1999.9.17熊本県出身/ 51.7kg)2戦1勝1分
引分け 0-1 (29-30. 29-29. 29-29)
主審:宮本勲
◆プロ第1試合 59.0kg契約3回戦
不屈の雑草精神(K-ism/2004.4.10新潟県出身/ 58.2kg)2戦2勝(1KO)
VS
ウルフ慶(笑見道/2005.10.29東京都出身/ 58.55kg)2戦2敗
勝者:不屈の雑草精神 / 判定3-0 (30-28. 29-28. 29-29)
主審:前田仁
◆アマチュア第3試合 オヤジキック63.0kg契約2回戦(90秒制)
SMASHERSスーパーライト級王者.アズマ・ヒロユキ(エムトーン/ 62.45kg)
VS
KEITA(TOKYO KICK WORKS/ 62.8kg)
勝者:アズマ・ヒロユキ / 判定2-1(20-19. 19-20. 20-18)
◆アマチュア第2試合 オヤジキック・バンタム級挑戦者決定戦2回戦(90秒制)
モトハル(シルバード/ 53.2kg)vs湘南乃禿(RIKIX湘南/ 53.3kg)
勝者:湘南乃禿 / 判定0-2 (19-20. 19-20. 19-19)
◆アマチュア第1試合 オナゴキック45.0kg契約2回戦(90秒制)
マンチー寿佳(Stage青山/ 44.6kg)
VS
マシーン(TOKYO KICK WORKS/ 43.6kg)
勝者:マンチー寿佳 / 判定3-0 (20-17. 20-17. 20-17)
《取材戦記》
後楽園ジャンブル60kg級新人戦出場権を懸けた試合は、各団体で順調に展開されました。各団体の特色が披露されるジャンブルの戦いに、この日はリョウヤ・ハリケーンが出場権獲得し、日本キックボクシング連盟(NKB)らしさを見せる戦いを期待されています。
フェザー級で鎌田政興を倒した香村一吹も後楽園ジャンブルに出場させたいNKB若手の存在でしたが、60kg級枠には届かないウェイトでした。日本キックボクシング連盟はムエタイ路線や世界戦などの上位王座への道が無いだけに、他のビッグイベント興行に進出する機会を更に増やして欲しいところです。
香村一吹に敗れた鎌田政興は引退宣言してのラストファイトで試合後、「派手にやられちゃいました!香川県に住んで格闘技ずっとやって来て、本当に楽しかったです。今日を以て僕はキックボクシングを引退致します。倒されちゃいましたけど、皆さんの応援が力になりました。楽しいキックボクシング生活、有難うございました!」と現役最後の御挨拶し、家族と記念撮影してリングを去りました。
次回の日本キックボクシング連盟興行は8月2日(日)に大阪 176BOXに於いて 昼夜2部興行、鐡人シリーズvol.4が開催されます。
Z-Ⅶ Carnival (第一部主催:NKジム/開場10:45 / 開始11:00)
メインイベンターはNKBバンタム級5位.兵庫志門(テツ)
セミファイナルにNKBフライ級1位.則武知宏(テツ)出場。
ガルーダフェスVol.7 (第二部主催:テツジム/開場15:45 / 開始16:00)
メインイベンターは髙橋亮(元・NKBバンタム級、フェザー級覇者/TRIANGLE)
セミファイナルにNKBウェルター級チャンピオン、どん冷え貴哉(TOKYO KICKWORKS)出場。
鐵人シリーズvol.5は10月10日(土)に後楽園ホールに於いて行われます。
▼堀田春樹(ほった・はるき)[撮影・文]
昭和のキックボクシングから業界に潜入。フリーランス・カメラマンとして『スポーツライフ』、『ナイタイ』、『実話ナックルズ』などにキックレポートを寄稿展開。タイではムエタイジム生活も経験し、その縁からタイ仏門にも一時出家。最近のモットーは「悔いの無い完全燃焼の終活」
