2月17日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表が、初の強化試合で完封負けを喫した。日本チームはサンマリンスタジアム宮崎で行われた、広島との強化試合初戦で0-7で完封負け。先発の田中将大は1回に2失点し、不安なスタートを切った。3月2日のブラジル戦の先発が予告された田中は2イニングを3安打2失点した後、3回に能見篤史にマウンドを譲った。能見は2イニングを1四球の無失点に抑えたが、5回に3番手で登板した山井大介が2失点した。9回には内海哲也が鈴木に3ランを浴びた。

「相手は広島で、エースの前田投手でしたが、ストレートには詰まり、変化球は引っ掛ける最悪のバッティングでした。狙い球を絞るミーティングを試合中でもすべきでしたね」(スポーツ・ジャーナリスト)

あまりにも一流のメンバーが集まるWBC。
メンバーに指示を徹底するのは骨が折れる作業だが、短期決戦の場合は、チーム一丸となっての戦略が必要となってくる。

投手陣が次々と崩れ、打線も沈黙ときては、手のほどこしようがない。日本代表の山本浩二監督(67)は「完敗した。実戦は1回しかない。きょうは許すが、次はもう許さない」とコメントした。
相手投手の弱点を、ベンチはそくざに見出し選手に指示しなくてはいけない。

「なんといっても広島の投手陣を相手に、3安打しか打てないのは悲しい。アウトコースを流しうちしていれば、併殺は免れたケースが多々あった」(スポーツ・ジャーナリスト)
WBCまであまり時間がない。投打とともに再点検が必要なようだ。

(鹿砦丸)