最近、知り合いの高齢女性が「押し買い」の被害にあった。
家にやってきたのは、30代の男女。
「演劇をやっているんですが、公演で使う衣装を集めているんです。いらない服があったら、安く分けてもらえませんか」とインターフォンを通じて言う。
家に上げてしまったのは、演劇ということに興味を惹かれたこともあるが、受ける印象がよかったからだ。
なぜ、見知らぬ者を、家にまで上げてしまうのだろうか。
高齢者が「押し売り」や「振り込め詐欺」で被害に遭うことが多いのは、やはり、さみしいからか。
「振り込め詐欺」の手口は様々に巧妙化したが、疎遠にしていた息子から助けを求められた、と思いこんで、犯人から言われるままに振り込むというケースが多かった。
高齢者になると、人との交流が少なくなるだけでなく、人の世話になることばかりが多くなり、頼りにされることが少なくなる。そこに、つけこまれるのだろう。
福島第一原発事故から2年余りが経過し、東京電力は事故を起こした原子炉の冷却も順調と発表、一応の落ち着きを取り戻したかのように見える。しかし、先月18日には仮設の配電盤に侵入してきたネズミが原因の停電で1、3、4号機の使用済み燃料プールの冷却機能が喪失し、あわや大惨事の事態となった。このことからも真の事故収束は遠い。そしてつい最近、東京電力が抱える最大の問題が明るみに出つつある。それは大量の汚染水。同原発敷地内には巨大なタンクが立ち並び、「この汚染水の処理こそが一番の課題だ」とは東電社員の言葉である。
4月13日、アウンサンスーチー氏が来日した。彼女は、ミャンマー(ビルマ)をイギリス・日本の植民地支配から独立に導いた国民的英雄、アウンサン将軍の娘で、ミャンマーの民主化活動リーダーの1人だ。
今から8年前の2005年3月、大分県南部にある清川村(現在は豊後大野市清川町)という村で一人暮らしをしていた山口範子さんという女性(享年61)が自宅裏庭で、鈍器で頭部を乱打されるなどして殺害され、車などを盗まれるという事件があった。強盗殺人などの容疑で逮捕、起訴された伊東順一さん(61)という山口さんの知人男性が2010年2月に大分地裁で無罪判決(求刑は無期懲役)を受けた際には全国紙の一面でも報じられたが、地元以外では、この事件を知る人はたぶん多くないだろう。
昨年10月12日午後10時過ぎ、反骨と反権力の映画監督、若松孝二氏(本名・伊藤孝)が、新宿区内藤町の外苑西通りを横断しようとしてタクシーに撥ねられ、搬送された病院で同月17日に亡くなった事故は、監督の映画ファンや関係者にとっては、大きなショックだった。
長崎に行ったので、丸山に行ってみた。