安倍政権がごり押しして通した特定秘密保護法がひどいということは、今さら言うまでもない。
だが、『朝日新聞』に代表されるような大メディアが、これに声を大にして反対するのを見て、違和感を覚えたのは私だけだろうか。
沖縄県の仲井真弘多知事が、普天間基地の移設先として、名護市辺野古の埋め立てを承認した。
普天間には昨年の10月から、オスプレイが配備されている。
そもそもの普天間移転の理由は、住宅街に接していて危険だからだ。そこに、事故が多く危険性が指摘されているオスプレイを配備する。移設問題が膠着しているのを見ての、国家的な嫌がらせである。
これに怒った沖縄の人々は、配備前の9月29日、普天間基地のすべてのゲート前に車を並べてふさぎ、座り込んで抗議した。非暴力の直接行動である。
翌30日、沖縄県警によって実力排除が始り、「ウチナンチュー同士で、なんでこんなことしてるんだよ!」という悲痛な叫びが上がる。
機動隊に囲まれながら、沖縄で歌い継がれている反骨の歌『安里屋ユンタ』を、涙ながらに歌う女性もいる。
琉球朝日放送の三上智恵さんが監督した映画『標的の村』にその様子は収められ、今も公開が続いている。
2013年はボーカロイドが発表されてから10周年を迎えた年だった。ボーカロイドと言えば初音ミク、というのは今やバーチャルアイドルと知られ、知名度は一般にも浸透するほどになった。
天皇誕生日の12月23日は、東條英機らA級戦犯7人が巣鴨拘置所で処刑された日でもある。これは歴史通の間ではよく知られた話だが、1971(昭和46)年のこの日、他にも1人、有名な人物が処刑されている事実は歴史通の中でも知る人はマレだろう。その人物とは、あの「吉展ちゃん事件」の犯人、小原保(享年38)である。
私のもとには日々、全国の刑務所や拘置所の被収容者から手紙が届く。その多くは無実の罪で獄中生活を強いられている冤罪被害者だ。今回紹介する田中龍郎さん(62)もその一人である。
年末恒例となった鹿砦社大忘年会が、今年も盛大に開催された。