ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 3

日本では第二次世界大戦後、家庭崩壊も弱者救済も無視してモーレツに仕事をし、国家発展に尽くすのが美徳だった。今もその風潮は息づいている。だから日本人が東南アジアに行くと、そこに住む人々が、仕事熱心でないと見えてしまう。

東南アジアの西にあるミャンマーの職業観は、そもそも日本で語られる「仕事」という言葉のとらえ方が違うように思う。かの国の仕事とは、一生懸命働くというより、のんびり、やるべきことをこなそうといった意識である。
そして「願わくば、あまり労力を使わないで利益を獲得したい」とまじめに考えている人が、確実に存在する。

続きを読む ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 3

今でも耳に響く、小沢昭一の語り口

「博識で芸達者。軽妙な語り口で多くの人に愛されていた人です。落語、文学にも造詣が深かった」(芸能ジャーナリスト)
小沢昭一が83歳で亡くなった。
出演していたTBSラジオの長寿番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は7日で1万410回を数えていた。同番組の10日の放送時間帯には、放送タレントの永六輔(79)らが電話出演し、小沢さんの死を悼んだ。
「落語を初めとして、放浪芸など日本の話芸を掘り起こし、自分の芸に取り入れていた。華と味わいと深みがあり、誰も真似できないトークだった。お休みしているときは、さみしかったですね」(ラジオのリスナー)

続きを読む 今でも耳に響く、小沢昭一の語り口

原発スラップ訴訟で被告の田中稔が猛反撃

原発利権フィクサーとして知られる白川司郎が、「最後の大物フィクサー」という表現が名誉毀損だとして、ジャーナリスト田中稔を訴えた裁判が12月10日、東京地裁で行われた。
同訴訟については、国境なき記者団(本部パリ)が「名誉毀損で訴えられている調査報道ジャーナリスト田中稔氏を全面的に支援する」という声明を発表。8月31日に外国特派員協会(有楽町)が、田中稔を招待し、記者会見を開くなど、海外メディアの関心も高い。一方、国内の大手メディアからは全く無視されてきた裁判だ。

続きを読む 原発スラップ訴訟で被告の田中稔が猛反撃

社長が夜逃げ! あるIT企業社員の手記 (1)

社長が夜逃げした。
予兆はあった。昨年まで社長が力を入れていた開発が失敗に終わり、大赤字を抱えてしまった。その頃から危険信号は灯っていたのだ。
元々システム開発者で、若くして会社を立ち上げた社長は、まだ30代後半。長めの髪を整えたりせず、やや長いアゴは肌荒れでカサカサになっている。金遣いが荒いところだけは社長っぽいが、専ら夜の五反田で遊ぶのが趣味だ。銀座に行くほどの貫禄はない。服装には金をかけず、安そうなチェックのシャツをよく着ている。その辺りが五反田に似合う。そのせいか夜遊び好きなのにモテない。経営には疎く、社員に任せて専ら自分の好きなシステム開発ばかりをやっている。

続きを読む 社長が夜逃げ! あるIT企業社員の手記 (1)

活断層で廃炉の可能性が高くなった、敦賀原発

「日本のほとんど全部の原発が活断層の上に建っていることは、30年以上前から議論になってきた。まともに科学的検証が行われていれば、福島第一原発の事故もなかった。だから、今さらになって……、という感は否めないが、公に指摘された意義は大きい。稼働している大飯原発も、活断層の上に建っている。規制庁の発足も待たずに大飯を『自分の責任で』と稼働させた野田首相は、実際に何らかの責任を取るべきだろう」(脱原発活動家)
日本原子力発電・敦賀原発(福井県)の敷地内にある断層を調べていた原子力規制委員会の有識者会合は12月10日、2号機原子炉建屋の直下に活断層が通っている可能性がある、とする見解で大筋合意した。

続きを読む 活断層で廃炉の可能性が高くなった、敦賀原発

マンガみたいな創造学園大学理事長逮捕の一件

群馬県高崎市の創造学園大学の堀越哲二前理事長が、知人から預かった古美術品を無断で売却した横領容疑で逮捕された事は、新聞・テレビで報道されている。
この堀越哲二、極めて興味深い人物だ。仏様のような福耳をしており、この福耳に騙された人が多いようだが、よく見ると顔全体のイメージは、どことなく卑しさと欲深さが窺える漫画チックな顔だ。因みに人気アニメ『アンパンマン』の原作者のやなせたかし氏も、堀越哲二に騙されている。

堀越哲二が、堀越学園グループのトップになった経緯からしてイカガワシイ。学園の創設者だった堀越久良氏が亡くなった後、同氏の遺書を偽造し、残された遺産を横領したと言われている。堀越久良氏の夫人が、遺産や学園の経営を、堀越哲二こと小池哲二に委託した亡夫の遺書は、偽造されたものだと抗議すると、夫人も夫の後を追うようにして死んでいる。
堀越家の養子となった堀越哲二(旧姓小池)が、喪主となって行われた夫妻の合同葬儀の葬儀場では、関係者の間で「夫人は小池哲二に殺されたのではないか?」と囁かれていた。

続きを読む マンガみたいな創造学園大学理事長逮捕の一件

大女優、森光子が遺したもの

「あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ」
42歳まで脚光を浴びることがなかった大女優、森光子が売れない時代に詠んだ句である。
森さんの本葬が12月7日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、石井ふく子、東山紀之ら芸能関係者やファン約2300人が、「日本のお母さん」として広く愛された国民的女優との別れを惜しんだ。
「とにかく貪欲に芸を学んでいた。ジャニーズに興味をもったのも、人気の秘密が知りたかったからです」(ファン)
森さんが大事にした「感謝」と「愛」が花言葉の花々をデザインした祭壇には、優しくほほ笑む遺影が掲げられる。モニターには2017回演じた舞台「放浪記」の映像などが映し出された。

続きを読む 大女優、森光子が遺したもの

「ふたまた」を笑えるのか、地元でも嫌われる野田首相

野田佳彦首相(民主党代表)は、大阪のJR吹田駅前の商店街での演説で、太陽の党と合流してできた日本維新の会を「ふたまたの大蛇(おろち)だ」とこきおろした。
かつて脱原発色を出していた橋下徹と、明確な進原発の石原慎太郎の合流への「ふたまた」批判は、言い得て妙である。“暴走老人”石原慎太郎は「原発の問題は白黒で決まる問題ではない。止めたら電気料金があがり、倒産する企業が続出する」と言っている。

しかし「ふたまた」は、野田佳彦の重複立候補をも想起させる。野田は、小選挙区と比例南関東ブロックに重複立候補している。地元の小選挙区で落選しても、比例で復活できる、というわけだ。歴代の現職首相は、2000年の森喜朗以外は重複立候補を辞退している。現職首相が、地元での当選を勝ち取れないはずがない、と普通は考えるからだ。

続きを読む 「ふたまた」を笑えるのか、地元でも嫌われる野田首相

ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 2

2010年の総選挙以後、「民主化」したミャンマーで国民の生活を変えた要素の1つは、インターネットの普及だ。それまで民主化勢力が中心に主義主張を訴えるインターネットメディアをミャンマー国内で見ることはできなかったが、「民主化」後は一部が解禁された。また、富裕層を中心に、自宅でインターネットを見る環境が整いつつある。

この流れに乗ったミャンマー人の義妹は、数カ月前にiPadを入手した。いままで海外への連絡に、電話と郵送の手紙でしかできなかったのに、2~3カ月間でインターネット電話の使い方をマスターし、Facebookを始めた。義妹の環境の変化は、鎖国から開国した国を見るかのようだ。

続きを読む ミャンマーの『民主化』は本当か!? ヤンゴンで生活してみた 2

天才歌舞伎俳優、中村勘三郎よ永遠に

「業界に限らず、多彩な人と親交があった。誰からも愛されるお茶目な性格でした」(スポーツ紙記者)
幅広い芸で知られ、歌舞伎を海外にも広めた歌舞伎俳優の中村勘三郎(なかむら・かんざぶろう、本名・波野哲明=なみの・のりあき)さんが12月5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のため、都内の病院で死去した。57歳だった。

「今年の6月中旬に、初期の食道がんが発見されたことを告白して、7月27日に手術を行った。その後は、舞台復帰に向け療養に努めていたが、8月中旬にARDSを発症してしまった。先月下旬から徐々に病状が悪化。そのまま帰らぬ人となった。最後まで舞台のことを心配していました。生粋の歌舞伎役者だと思う」(歌舞伎関係者)

続きを読む 天才歌舞伎俳優、中村勘三郎よ永遠に